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2008.06.12

F1 HYPER NEWS - 第7戦カナダGP観戦記号


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F1ハイパーニュース [コラム号 - F1 第7戦 カナダGP 観戦記号]

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■ F1 第7戦 カナダGP 観戦記号 - クビサ、初優勝おめでとう

                   仙太郎 : sentaroh@passion55.com

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いつでも、初優勝を見るのは気持ちのいいものだ。
予想通りに荒れたレースを制したのは、評価が上り調子だったロバート・クビサ。
ピット出口でハミルトンがライコネンに衝突するという幸運はあったが、コバラ
イネンやマッサを下しての堂々の勝利。

特に、二回目のピットインを前に1分17秒を連発し、ハイドフェルドと1周2秒づ
つ差を広げていく、その走りは圧巻。

最後のタイヤ交換を終えて、クビサはトップでコースに戻り、初優勝。
BMWにとっても、チーム買収後初の勝利となった。

ポーランド人であるクビサがここにたどり着くまでは、様々な障害があったこと
だろう。
モータースポーツをバックアップしてくれるような企業のない、ポーランドから
F1にたどり着くのは並大抵のことではない。

そう考えると、自動車メーカーのバックアップで、ドライバーを送り込んでいる
日本の環境が恵まれているとは、一概には言えない。
チャンスが多いことは、悪いことではない。
ドライバーの良し悪しは、実際にマシンに乗せてレースに参加させない限りは、
わからない。
ただし、その後は本人の能力とコミットメントに左右される。

私は、メーカーのサポートやお金の落ち込みでF1マシンに乗ることが悪いとは思
わない。
ミハエルだってベンツのお金を払ってもらってジョーダンからデビューを飾った
し、ニキ・ラウダだって生命保険を担保にお金を借りて、マーチのシートを得た。

つまりどんな障害あろうとも、それを乗り越えられるだけの情熱がなければ、ト
ップにまで上り詰めることはできない。
F1には、速いドライバーしか存在しない。
才能はあって当たり前の世界なのだ。
そういう意味で、やさしい日本人が生き残るには、厳しい世界だ。

クビサがこの後、どこまで上り詰めるかはわからない。
ただ、多くの偉大なドライバー達は、早い段階で初勝利を収めている。
その例に倣うとクビサの今後は、明るい。

確かに、今回のクビサは幸運だった。
だが、チャンスのあるときにつかみ取れる速さと頭の良さと確実さがなければ話
にならない。
そう言う意味では、今回のクビサの勝利は当然の結果といえよう。

この勝利で、移籍市場で評価の高かったクビサの契約金が暴騰することだけは間
違いがない。
そして、このことはフェラーリ移籍を狙うアロンソにとっては大きな障害になる
かもしれない。
BMWは来年のドライバー・ラインアップにクビサとアロンソを狙っているという
噂である。
そうなれば、BMWも真のトップチームに向けて大きなステップを踏み出すことに
なる。

思い返せば、一年前、大クラッシュを経験したクビサが同じカナダGPで初優勝し
たのも何かの縁を感じる。


▽SC導入の是非

まさかのリタイヤだった。
トップを独走し、優勝は間違いないと思われたハミルトンがピット出口でライコ
ネンに追突するという、事態が発生した。
おそらく、ハミルトンは信号を見てなかったのだろう。

だが、ハミルトンだけを責めるのは酷なような気がする。
そもそも、SCを導入する必要はあったのだろうか。
イエローフラッグが出てから、SCが出るまで3周ほどあった。
しかも、レコードラインからは外れていたし、ブラインドでもなかった。
コースには半分かかっていたが、そのまま放置していても、問題なかったと思う
のだが。
消火活動はSC以前に行っていたし、危険というならばもっと早く入れるべきだろ
う。

クビサとライコネンが二台並んでなければ、ハミルトンは追突を避けられた。
交通事故を起こすときは、最悪のことが重なるのは、自分の経験でよくわかる。

彼が左にハンドルを切ったのは、本能だろう。
右側はガードレールだから、左に切るしかない。

それにしても、ハミルトンはペナルティで、モナコのライコネンがペナルティで
ないというのも理解に苦しむ。
ライコネンは、モナコとは状況が違うというが、ミスをして後ろから追突すると
いう意味では全く一緒である。

さらに言えばなぜ、ニコ・ロズベルグもペナルティなのか。
ハミルトンはその前に、追突しリタイヤしていたわけだから、ペナルティにする
意味がよくわからない。

昨年のカナダGPでも、そうだったがこのSC走行時のピットレーン入り口と出口の
クローズは、あまり好きではない。
理由は簡単で、人為的な運不運で勝負が決まってしまうからだ。
私は単純に、速いドライバーが勝つというシンプルな勝負が見たい。

結果としてミハエル・シューマッハーが年間13勝しようが、彼が速くて強ければ
仕方がない。
それは個人競技ではよくあることだ。
いつもタイガー・ウッズやロジャー・フェデラーが勝つからといって文句を言う
人はいない。

もちろんSC導入により、昨年の佐藤琢磨の活躍や、今回のクビサの初優勝なども
あるのだが、今回のハミルトンや昨年のアロンソのようなこともある。
昨年、アロンソがペナルティを受けなければ、チャンピオンシップの行方も左右
していた可能性があるだけに、SC導入には明確な定義が求められる。

例えば、コース上をマシンが塞いで明らかに危険な場合などである。
実際、レース終盤では同じようなケースで、SCが入らなかった。
今回、SC導入の必要性があったのか、微妙な判断だったと思う。
実際、同じような状況がレース終盤にあったが、SCは入らなかった。
決して、レースをおもしろくする為に、SCが使われることのないように願いたい。


▽マッサ勝てず

本来、ハミルトンとライコネンがいない場合、勝たなければならないコバライネ
ンとマッサは冴えないレースをおこなった。
ここカナダは、抜くのが難しいのでポジションが重要になる。
そういう意味で、予選ポジションが悪かったこの二人には厳しいレースとなった。

特にマッサは、レース終盤に一度に二人を抜くなど見せ場を作ったが、燃料補給
のミスで、大きく後退。
ただ、それがなくてもこのコースでは予選6位からでは、勝てる可能性は極めて
少ない。


▽中嶋一貴 チャンスを逃す

中島一貴は、混乱したレースで一度は二位を走行したが、なぜか2ストップを選
択した。
恐らくウィリアムズの燃料タンクは小さめなので、1回のピットインでは最後ま
で持たなかったのだろう。
最後は、スピードの乗らないバトンに接触し、リタイヤ。
得意の荒れたレースだけだっただけに、残念であった。

予想外の展開といえば、バリチェロのトップ快走もあった。
彼は、路面状況が悪い予選をうまく利用しトップ10に入り、レースでもそのポジ
ションを生かして、最後は7位でフィニッシュ。
体調不良だったらしいが、何回かミスをしながらも、走りきり結果を残した。
予選では、不調だったバトンも決勝レースでは、多少盛り返し、11位で完走。
ただ、これもホンダの戦闘能力が向上しての結果ではなく、バリチェロのがんば
りと幸運によってもたらされたのであり、安心はできない。

路面状況の悪化に足をすくわれ、珍しく予選Q2で二台とも全滅したトヨタだった
が、決勝ではうまく走りきりグロッグ4位、ツゥルーリ6位と二台とも入賞した。


▽これはカナダラリーか?

それにしても、路面状況は非常に悪かった。
劣悪と言ってもいいくらいだった。
路面がはがれることは、これまでもあったのだが、ここまでひどいのは記憶にな
い。

そのおかげで大混乱。
マッサやコバライネンが後方に沈むことになった。
まるでラリー・オーストラリアの路面のようであり、とてもF1を開催できるよう
な状態ではなかった。

そういう状況の中でも、荒れた路面を避けてポールを獲得したハミルトンの機転
はすばらしかった。
それだけに、このような結果は残念だった。

決勝でも、後半はかなり路面状況は厳しいようだったが、土曜日よりはマシだっ
たようで、予告されていたSCは導入されずに、レースはフィニッシュ。
ジル・ビルニューブ・サーキットは来年に向けて、完全な再舗装を計画するらし
いが、もう少し早くできなかったのだろうか。

カナダは夏と冬の寒暖の差が非常に激しいので、アスファルト路面にとって厳し
いことは間違いないのだが。
FIAやFOMも、ピットなどの施設面ばかりに注意するのではなく、こういう部分に
こそ注目してもらいたい。


【F1 Hyper News動画版のお知らせ】

何を血迷ったかなんと、動画版のF1 Hyper Newsを作成してしまいました。
初回なので、内容的にはまだまだですが、今後も出来たらいいなと考えています。
ただ、毎回作るのは時間的に無理があるようなので、次回予定は未定です。


F1 Hyper News モナコGP篇

前編
http://jp.youtube.com/watch?v=GWWt_CsGuj8

後編
http://jp.youtube.com/watch?v=CSMiGzWgy14&feature=related



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仙太郎
70年代からF-1を見続けているF1フリーク。
F-1以外にもWRC、サッカー、野球、NFLにも詳しい。

サッカー関係のブログもやっています。
是非、ご覧下さい。
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/passion/


F1好き、クルマ好きの方はこちらのブログへ。
http://blog.passion55.com/

励ましやご意見のある方はこちらのアドレスまで、
どうぞ。
sentaroh@passion55.com

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