2008.09.09
F1 HYPER NEWS - 第13戦ベルギーGP観戦記号 続編
F1ハイパーニュース [コラム号 - F1 第13戦 ベルギーGP 観戦記号 続編]
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ハミルトンのペナルティで、マッサがベルギーGP繰り上げ優勝
昨日、開催されたベルギーGPにおいてトップでゴールしたハミルトンに25秒加算
のペナルティが追加され、結果としてハミルトンは3位に後退。
これにともない2位のマッサが1位に、3位のハイドフェルドが2位に繰り上がった。
レース終了後、審議対象となったライコネンとハミルトンのバトルであるが、ス
チュワードはシケインをショートカットしたハミルトンは、それによりアドバン
テージを得たと判断。
ライコネンはこのバトルの後、雨に足をすくわれてクラッシュ。
レースを終えている。
フェラーリ代表のステファノ・ドメニカリは、「レースはオフィシャルが公式結
果を発行するまでは確定せず、それが今日のケースだ」と話している。
さらに彼は、「スチュワードの判断に対してはコメントをしない。我々はレース
終了後スチュワードを訪れ、我々の見解を述べた」と話した。
「勝てるレースを失ったキミは残念だ。この勝利は我々のチャンピオン争いにと
っては重要だ。来るべきレースに集中し、可能な限り準備をしなければならな
い」
マクラーレンはすぐさま、ハミルトンが1コーナーの飛び込みでライコネンをパ
スする前に、スタートラインの前でライコネンに先を譲ったと、スチュワードの
判断に異議を唱えた。
「我々は全てのデータを見て、それをスチュワードにも提供した。それを見ると
ルイスはスタートライン上でライコネンより6Km/hも遅い。
ルイスはキミに先に行かせた後で、キミの後ろにつきヘアピンで右側から抜いて
いった。このデータを考えると我々はこの決定に異議を唱えることにした」とマ
クラーレンは述べている。
この結果、ハミルトンのチャンピオンシップでのリードは大きく減少し、5レー
スを残してわずかに2ポイントとなった。
マクラーレンの抗議は受理されたので後日、FIAの国際裁判所で審議される。
だがこの判定が覆される可能性は極めて低い。
マクラーレンの提出したデータは証拠採用されない
ホンダがコレクター・タンクで失格した裁定に抗議した時もデータを提出したが、
信憑性が疑わしいとして証拠採用されなかった。
画面を見るとわかるが、ハミルトンはストレートで明らかにライコネンを先に行
かせている。
その後、ライコネンがハミルトンに抜かれたのは、ライコネンがハミルトンより
手前でブレーキをかけたからだ。
その前のシケインでもライコネンのブレーキングはあまく、ライコネンは雨が降
り始めた路面で、ハミルトンに抵抗することはできなかった。
ハミルトンが責められるとすれば、最終シケインで無理に抜きに行く必要は全く
なかった。
残り2周もあれば、余裕で抜くことが出来ただろう。
あそこは抑えて、1コーナーの飛び込みでブレーキングの厳しいライコネンを抜
けば何の問題もなかった。
彼がリスクを冒す必然性はなかった。
ハミルトンは非常に素晴らしいドライビングを見せるので、落ち付いているよう
に見えるが、この件では経験の少なさを露呈している。
昨シーズン、彼がチャンピオンを逃したのは、ブラジルGPで無理をしたからであ
り、今年もこの件で難しい状況に追い詰められた。
この判決については、残念としか言いようがない。
それはハミルトンが優勝できなかったからではない。
それどころか、私はこのレースの優勝者はライコネンであるべきだと思う。
ハミルトンとマッサのミスに助けられたとはいえ、トップを快走するキミの姿は
光り輝いていた。
ライコネンとハミルトン二人のスーパードライバーが死力を尽くして戦い、出た
結果を外部の人間が覆す。
本当にここ数年ではベストのレースだったかもしれない。
それくらい素晴らしいレースだった。
それが、レース後の審議で覆されるのを聞くと、落胆してしまう。
二人は素晴らしいバトルを繰り広げた。
それでいいのではないか。
結果的にライコネンは消え去り、ハミルトンが勝った。
もちろん悪意のあるブロックや接触は咎められるべきだろう。
だが、コース上の出来事にいちいち反応していたら、オーバーテイクなど不可能
になる。
どのドライバーもぎりぎりのところで、勝負している。
そしてリスクを冒して、勝負に出ている。
そこを認めて尊重しない限り、レースはもっと退屈なイベントになるだろう。
しかも、このペナルティはどのような場合にどの程度のペナルティを課されるか
明確にされていない。
すべてはスチュワードの考え方次第である。
昨年のハンガリーでのアロンソへのペナルティはチャンピオン争いに決定的な役
割を果たした。
今回のペナルティも、ハミルトンにとっては致命的ともいえるダメージを与える
だろう。
本来、8ポイント差だったマッサとの差がわずか2ポイント差になったのだから。
6ポイント違えば、違うチャンピオンが誕生する。
昨年もそうだったのだが、今シーズン誰がチャンピオンになったとしても、手放
しでは、もう喜べないだろう。
激しく素晴らしいレースが、一瞬にして暗く重いレースになってしまった。
【編集後記】
まさかのペナルティでした。
レース後に審議中のテロップが出たので、いやな予感はしていたのですが。
まさか、こういう結果になるとは。
すばらしい週末が一瞬にして、気の重い週末になりました。
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仙太郎
70年代からF-1を見続けているF1フリーク。
F-1以外にもWRC、サッカー、野球、NFLにも詳しい。
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