2008.03.01
サキさんのチェンマイ日記
サ キさんのチェンマイ日記
■ 511■ 3月1日 2008
「チェンマイの陸運局」
タイのお役所に、誰のお助けもない状態で挑戦しました。
バンコクから転送した自動車の登録をバンコクからチェンマイに変更する手続き、
つまり車のナンバープレートの変更を、思い切って自分でやってみるこ とにしま
した。秘書の手を借りてバンコクで行おうとしたのですが、車はすでにチェンマ
イに運んでありますので、当地で行うより仕方がなくなりました。
日本でいう陸運局のようなところに出頭しました。ここはチェンマイ移住時に運
転免許を取得するために、Y君の手を煩わせてきた場所です。そのときは、Y君 が
手続きをしてくれたのですが、今度はすべてを自分でやらなければなりません。
不安最大点は、タイでは役所にだす書類はすべてタイ語表記になっており、僕は
全く読み書きができません。たよりは家人ですが、彼女も難しい言葉はちんぷん
かんぷんです。読むことはできても、意味が分からない言葉が沢山あるといいま
す。
書類は、以前の車の持ち主が勤めた会社になっていましたので、その名義変更分
も含まれています。タイの官庁に、タイ人のお助けなしで、一人で出向いて手続
きをするのは初めてで不安ですが、いい機会だとトライすることにしました。
必要書類は、全てバンコクで秘書が揃えて渡してくれたので、それほど難しくは
ないと高を食っていました。しかし僕は全くタイ語が読めないので、これですべ
てが揃っているかどうかの不安がありました。第一、書類の提出日一つにしても、
正式な表記はタイの仏歴です。2008年の今年はタイ仏歴2551年です。
もし新たに書類に記入しなければならない事態になったら、全くちんぷんかんぷ
んだろうと思っていたら、最初の窓口で新しい書類を渡され記入するようにいわ
れました。タイ語音痴の僕には全く手に負えません。家人はタイ語の勉強を細々
と続けていますので、タイ語の書類に何が書いてあるかくらいは理解が出来るよ
うですが、文字は読めても意味が分からない単語の続出で、何の書類でどう記入
するのかちんぷんかんぷんです。
しかし、幸いなことにタイのお役所の書類には英語が併記されています。記入を
求められた書類は、登録変更申し込み用紙でした。住所、氏名を記入すれば良い
ことが判明しました。しかし、この住所表示も正式にはちょっと複雑で、家番号、
番地、道路名、小行政区、大行政区、市、郵便番号が必要です。僕は英語で記 入
しました。しかし、タイ語が正式ですので、英語の欄に記入したものは認められ
ず、書き直しを求められました。英語で記入するにしても、タイ語の欄に記入 の
必要があるということです。
その後、いくつかの窓口をその書類一式を持ってまわりました。最初の不安は霧
散して、どの窓口の係員も親切で、「次は何番の窓口に行ってください」と次の
手続きをする窓口を案内してくれますが、そこで何が行われているのかは、当方、
全く理解できないという不安さは残ります。まわりを見渡しても外国人は我々 夫
婦2人のみです。
こんな作業は、外国人であれば代理人を立ててすべて行います。思い出してみる
と最初に車を買った時も、すべてディーラーのセールスがやってくれ、僕は納車
日に車を取りに行けばよいだけでした。それから保険の継続や、税金の納付など、
必要に応じてすべてセールスガールがやってくれるので、手間いらずでした が、
これではタイの事を何も学んでいることになりません。
Y君がチェンマイを離れてからは、タイ人の親しい友人もできなかったので、不
便極まりありません。タイ人は非常に親切な部分がありますので、近しいタイ人
の友達ができておれば、この種の手続きなど、快く引き受けてくれるはずです。
書類監査が終わって、車の検査をするため外に並ぶようにいわれました。
長い行列ができています。大型車と、小型車の並ぶ場所が分けられています。ち
ゃんと絵もついていますので、この点では親切です。なんといっても、文盲状態
の夫婦が役所に申請にきているのですから、これは結構大変な難事になるだろう
という最初予想は見事に外れ、手続きはことのほかスムーズに進みます。
これはきっと文盲の人も中にはいて、その種の人用の対策ではないかと思われま
す。タイの義務教育は行き届いていて、どんな山の中に分け入っても立派な学校
があります。タイ人の識字率はわかりませんが、チェンマイなどの田舎では結構
文盲の人もいる感じはします。
ちょうど昼時になりました。タイの役所には昼休みがありません。その点は便利
ですが、こんな辺鄙な場所では昼食に困るだろうと考えていますと、なんと、食
べ物売りがちゃんと出ています。順番を待っている人や、役所の職員などがこの
おばさんから昼食を買い求めています。
文盲対策も万全で、代書屋がいることに気がつきました。最初、何をしているの
かちょっとわからなかったのですが、敷地の外に代書屋が店を開いています。高
い塀越しに看板を出し、客は踏み台に乗って書類を差し出します。コピーもここ
で取ってくれるらしく、いかにもタイ的だと感心しました。
役所も正式には認めていない商売を目こぼしし ているようで、粋な計らいだと感
心しました。以前は敷地内にコピー屋や、代書屋がいたように思いますが、何か
の規制で敷地内での商売はだめになったようで すが、代書屋を必要とする人に便
宜を図って見逃している感じです。
車検制度がないので、検査などいい加減だろうと想像をしていましたが、ちゃん
と排ガスの検査などあり、結構まじめにやっている感じです。ちょうど新しいソ
ンテウ(乗り合いピックアップ)の登録をしていましたが、車の長さ、幅などを
長いメジャをのばして計っていました。すべてがいい加減な国だと思っていたの
で、これにはちょっとびっくりしましたが、検査の主なものは車体番号を写し取
る作業で、これは盗難防止と、偽登録を排除する目的の検査だと考えられます。
最後の書類審査で問題発生。居住証明が必要といわれました、これはタイでは
「タビアンバーン」と呼ばれ、かなりの場面で提出提出を求められます。最初何
の 事かわからなかったのですが、親切に英語がすこし話せる係員が説明してくれ
ました。英語で書かれた他人の申請書類を見せて、これと同じものだとどこまで
も 親切です。エアーポトプラザの近くの日本領事館にいけばすぐ貰えると教えて
くれます。車を飛ばして、領事館に向かいましたが到着時はあいにくの昼休み、
そ れも1時間半も昼休みを取っています。午後1時半まで時間がありますので、
いったん家に帰って、再度出かけることにしました。
居住証明の申請は無事すんだのですが、あいにくの金曜日、発給は月曜日の午前
中といわれました。こうなると昼休みがないタイの役所の方がサービスは行き届
いている感じがします。それに、この領事館、毎回不愉快な思いをするのは、中
に入るための検査が厳重すぎることです。警備は民間のセコムが担当しているの
ですが、検査員の融通のなさは、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンな
どと同じ外国流で、マニュアル通りの手順で、ハンドバッグの中の金属物、鍵や
ボールペンまで外に出して、金属探知機を通らせる徹底さです。家人も怒りを露
わにします。
ここまでやらなくてもよいのにと思いますが、きっと御難をおそれた日本人担当
者がタイ式のルーズさに恐れをなして徹底指導している感じがします。しかし、
自分の国の領事館に入るのに、この煩雑さは日本人には不愉快です。バンコクの
領事部はここまで徹底はしていません。
今回の経験で言えば、行政サービスはタイの方が親切のようです。日本の在外公
館は働くことを忘れてしまったような感じがします。タイの休日はもとより、日
本の休日もきっちりと休館、その上に週一日を休館日に当てている神経は全く理
解に苦しみます。
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■「サキさんのチェンマイ日記」
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