フジ週刊レポート [商品先物取引・株式・為替展望] |
2008.06.13
フジ週刊レポート [2008/06/13 発行] / 携帯端末版「モバイル ヴィーナス」に新機能、続々追加!
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===フジ週刊レポート=========================================================
■対象期間:2008年6月16日(月)〜2008年6月20日(金) 6月13日発行
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■為替・日経平均
「為替市場には利上げ歓迎ムードも」
ドル/円(NY市場)の日足は、ドル強気継続。6/12高値108.08円[“5/29高値
105.88円〜6/2安値103.99円の下落に対する倍返し107.8円”。2/25以来の高値水準]
・引け値107.85円。2/14高値108.61円に強い抵抗は見込まれず、次週の上値目標は
節目110.0円[1/9高値109.95円]となっていよう。前週末6/6には欧州中央銀行(ECB)
の利上げ観測に伴うユーロ買い・ドル売りを5月の米雇用統計(失業率上昇)が後押
ししたが、ドルは対円で強基調を維持。週明け6/9にはポールソン米財務長官がド
ル買い介入の可能性に言及。また、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長も
「“インフレ期待の悪化”を阻止する」と述べたことで、ドルの買い戻しが優勢と
なった。「米国が利上げ(インフレに対処)すれば景気低迷が長引く」とも見られた
が、5月の米小売売上高[6/12発表]が堅調だったことで、その不安は緩和された(*
“堅調”の要因は戻し減税効果とされるが、“物価上昇の影響[以前と同じものを
買っても売上高が伸びること]”もある。現時点で“物価高による買い控えは目立
たない”とも解釈可能)。なお、日銀金融政策決定会合[6/12〜13]では大方の予想
通り金利が据え置かれた。6/9には内閣府が景気の基調判断を下方修正したが、市
場のムードは、「利下げで景気刺激」ではなく「利上げでインフレ懸念緩和」の方
向に寄って来ており、「米欧利上げ・日本利下げ」は予想されない。
日経平均株価の日足は、米株安や原油高を嫌い、前週までよりかなり弱気に傾い
た(現時点では横向きの域)。前週末6/6高値14601.27円に対し、週末6/13安値
13810.38円[5/28以来の安値水準]・引け値13973.73円。次週には5/22安値13658.02
円[週足では、“3/17安値11691.00円からの上昇に対する3分の1押し13631円”]を
割り、「6/6高値で目先の天井打ち」となるかもしれない。また、次週に下げ渋っ
ても、そのまま6/6高値を大きく上回るとは期待しにくい。
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■東京貴金属
「東京は横向き」
NY金中心限月8月限の日足は、弱基調継続。週明け6/9高値912.5ドル[5/28以来
の高値水準]。6/12安値859.6ドル[6/5安値867.7ドル。5/14安値864.3ドル。5/2安
値850.5ドル]・引け値872.0ドル。米金融当局者らのドル安牽制・インフレ警戒姿
勢を見て、買い人気が離れている。次週の節目850.0ドル割れは避けられるにせよ、
900ドル台回復・維持を期待しにくい。東京先限の日足は、横向き。週明け6/9高値
3099円[5/27高値3119円・5/22高値3121円]。6/11安値3018円[前週末6/6以来の安値
水準]。週末6/13引け値3041円。為替の影響でNYより強い型になっており、横向
きの域を出にくいと思われる。
NY白金中心限月7月限の日足は、横向き。週明け6/9高値2097.7ドル[“5/22高値
2234.9ドルから5/30安値1956.9ドルまでの下落に対する半値戻し2095.9ドル”。
5/28以来の高値水準]。6/12引け値2025.9ドル。南アの労働団体が7月から「電力不
足による失業に対する(複数回のストを含む)抗議活動を行う」こともあり、金に比
べればしっかりしている。とは言え、次週が“専ら6/9高値上での推移”となるほ
ど強くはないと思われる。東京先限の日足も、横向き。週明け6/9高値6930円[上方
の窓は5/28高値6875円〜5/27安値7033円]。6/11安値6703円[下方の窓は6/5高値
6643円〜前週末6/6安値6735円]。週末6/13引け値6870円。5/22高値7168円が目先天
井・5/30安値6455円が目先底となっており、次週には横向きの域を出まい。
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■東京原油
「“7月初にも150ドル”騒動」
NY原油当限7月限の日足は、前週末6/6の大暴騰で史上最高値(5/22、135.09ドル)
を大幅に更新した後、その135.0ドル水準を中心に上下に振れ、高値保ち合いに入
って強基調継続。6/6高値139.12ドル[“5/22高値から6/5安値121.61ドルまでの下
落に対する1.5倍返し141.8ドル”]。6/10安値130.80ドル[“6/5〜6の上昇に対する
半値押し130.4ドル”]。6/12引け値136.74ドル。6/6には米モルガン・スタンレー
社予想「中東諸国の原油輸出は安定しているがアジアでの消費が非常に強く、7/4
(米独立記念日)までに150ドル/バレル到達」が大いに強材料視され、同じくゴー
ルドマン・サックス社の強気見通しと、ドル安進行、“イスラエル副首相がイラン
核施設攻撃の可能性に言及したこと”などが後押し。イラン攻撃発言はイスラエル
政府内でも批判されており、実現性は低いと見られる。また、「米国の夏の需要期
や北京五輪を過ぎると、相場は下落基調に転じる」との見方がある。とは言え、現
時点で、チャート的に「120.0ドルより150.0ドルが気になる」ことは間違いない。
週明け6/9、北畑経産事務次官は、「“投機買いを行っている米証券大手が出した
”価格高騰を予測するレポートに追随して投機買いが強まる状況」を強く批判。米
金融当局がインフレ警戒姿勢を強めたことでドルの先高観が生まれ、また、「米商
品先物取引委員会[CFTC]と英金融サービス局は、ICEヨーロッパ(旧IPE)でのWTI原
油取引に対する監視を強める模様[6/12報道]」。6/22にはサウジで「原油価格高騰
への懸念に対応する産油国と消費国のエネルギー相会議」が開催される(石油企業
やゴールドマン・サックス社など投資銀行の幹部も出席を予定)。この状況下で一
方的な上昇が続くかは疑問だが、次週、(専ら130.0ドル下で推移するなど)天井形
成に向けた動きが見られるとも限るまい。
東京先限の日足は、概ね安定的に上昇継続。週末6/13高値89650円[前週末6/6高値
81840円。5/22の上場来高値83810円。“5/22高値から6/5安値77480円までの下落に
対する倍返し90140円”]・引け値89560円。目先的に90000円水準で抵抗されても、
節目80000円は意識されまい。
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■東京ガソリン
「需要は弱いが相場は強い」
海上バージ市場での元売り市中買いは、成約が散発。民族系大手元売りによる手
当てが見られた。海上バージ市場のガソリン価格は、原油暴騰を受けて大きく上昇。
現在は京浜で119200円台/kl(ガソリン税込み)、西日本で119100円台/klで推移。流
通段階の陸上ローリー市場では、ノンブランドガソリンのラック(販売)価格は強含
む。原油高に伴う先高観から一部地域で安値玉が影を潜めたという。ただ、全国的
には系列仕切りに比べた割高感に加えて実需が振るわず、売り圧力は解消されてい
ない。6/11発表の石連週報では、6/7時点のガソリン在庫は前週比6.4%増の248.0
万klと4週ぶりに増加。出荷量が前週比36.7%減と縮小したことから在庫積み増し
に転じた格好。出荷減の要因は、大幅値上げによる需要減退や、前週、一部で見ら
れた値上げ前の駆け込み需要の反動。元売り各社が卸値を大幅に引き上げた結果、
店頭価格がリットルあたり170円を超えるSSが全国各地で続出。消費を一段と冷え
込ませた。ただ、一部元売りは、原油高騰でコストが上昇している以上、来月も値
上げせざるを得ないとしている。一方、利幅の厚い中間留分の増産により連産品の
ガソリン生産も膨らむとされ、業転相場の足を引っ張るとの指摘も。なお、石油情
報センターが6/11発表した6/9時点のレギュラーガソリン全国平均小売価格はリッ
トルあたり172.4円(前週比0.5円高)。3週連続で過去最高値を更新。6/12のシンガ
ポール市況終値をベースにしたRIM算出の輸入採算価格は、ガソリン(klあたり税抜
き)=101600円(6/5比6600円高)。
東京ガソリン先限の日足は、6/5安値85110円を押し目底として上昇継続。週末
6/13高値97250円[前週末6/6高値89080円。5/22の上場来高値92030円。“5/22〜6/5
の下落に対する1.5倍返し95490円”。“倍返し98950円”]・引け値97020円。次週
に伸び悩んでも節目90000円は意識されず、後に節目100000円を狙う可能性が残さ
れそうだ。
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■東京灯油
「海外の需要はまだ強い」
海上バージ市場での元売り市中買いは、成約が散発。ただ、引き合いは弱い。海
上バージ市場の灯油価格は、上昇。現在は京浜が110000円/kl台、西日本が108000
円/kl台で推移。販売不振を背景に全般的な地合いは弱いものの、東工取先物高を
好感。流通段階の陸上ローリー市場では、灯油スポット玉のラック(販売)価格は強
含む。原油高に伴う先高観から安値玉が影を潜めたとされ、値下げで販売量確保に
乗り出したくとも仕入れコストは下がらない。6/11発表の石連週報では、6/7時点
の灯油在庫は前週比3.3%増の173.0万klと2週ぶりに増加。出荷量が前週比47.3%
減と縮小したことから在庫積み増しに転じた格好。ただ、新興国などでディーゼル
燃料向け需要が強く、元売りや商社の輸出意欲は衰えていない。高値による買い控
えの可能性も一部で指摘されるが、業者の調達意欲は強く、業転相場の強地合いが
続くと見る向きが多い。なお、石油情報センターが6/11発表した6/9時点の灯油全
国平均小売価格はリットルあたり116.0円(前週比1.6円高)。6週連続で過去最高値
を更新。価格高騰を受け、末端消費の減退が今後どの程度進むか注目される。石油
精製各社の製油所で停止中のトッパー(常圧蒸留装置)は6/12現在、9基・日量86.7
万バレル(前週と変わらず)。現有能力(29製油所43トッパー・日量483.0万バレル)
に対する停止率は17.6%(前週と変わらず)。6/12のシンガポール市況終値をベース
にしたRIM算出の輸入採算価格は、灯油(klあたり税抜き)=120800円(6/5比10300円
高)。
東京灯油先限の日足は、6/5安値98750円を押し目底として上昇継続。週末6/13高
値113730円[前週末6/6高値104830円。5/27の上場来高値110530円]・引け値113010
円。次週に“5/27〜6/5の下落に対する1.5倍返し116420円”に届かずとも、6/6高
値(週明け6/9に開けた窓の下限)までは下げにくくなっていそうだ。
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■東京ゴム
「産地価格に対する割安感強まる」
東京ゴム先限の日足は、節目340.0円を挟んで(あるいは、概ね前週末6/6高値
336.4円上・5/27高値345.9円下で)乱高下。6/12高値354.0円[80年2月以来の高値水
準]・安値331.0円[下方の窓は6/5高値328.0円〜6/6安値331.6円]。週末6/13引け値
339.7円。日足は、目先的に横を向いて来る可能性あり(* 次週が概ね340.0円上で
の推移なら、強基調を維持。下げ先行なら、“目先の天井打ち”)。6/12の動き(高
値から大暴落)は、上昇を続けるタイオファーに対する東京の割安感を急激に強め
る不自然なもので、「買い方の投げを誘う、売り方の仕掛け」と見られる。タイ産
地の集荷量はなお低水準にあり、東京と上海先物のチャートもまだ“ここからの急
落が当然視される型”とはなっていない。が、当面、350円台を期待しにくくなっ
ていることから、買い人気は戻りにくそうだ。
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■東京トウモロコシ
「供給不安強まる」
シカゴコーン当限7月限の日足は、“4/2以来の高値保ち合い(上限は5/9高値
639.00セント)”を上放れて上昇継続。6/12の史上最高値725.50セント・引け値
709.00セント。“保ち合い幅を上げた705.0セント水準”を問題とせず、節目750.0
セントを視野に入れた。週明け6/9引け後発表の作柄優良比率60%(前週63%、前年
同期77%)が天候不良を意識させる中、6/10米農務省需給報告も降雨の影響を考慮
して単収予想を大幅下方修正(5月予想153.9bu/エーカーから、148.9buに)。しか
も、市場には「水害によりアイオワ・イリノイ州などで再播種の時期を逃すことに
なり、6/30発表の作付確定面積は8600万エーカー(3/31発表の作付意向面積)を下回
る。また、単収はこれでも過大評価」との見方がある。生産減によって“在庫が底
を尽く”恐れが高まれば、レーショニング(価格高騰による需要減退)が必要となる
ため、夏場には800セント台にいても不思議ではない。従い、米エタノール政策へ
の風当たりが更に強まる可能性もあろう。
海運市場では、高値を牽引していた大型船(ケープサイズ)運賃が急反落。東京〜
ガルフ間運賃は134ドル台に。東京先限の日足は、前週をやや上回るペースで上昇。
週末6/13高値・引け値47550円[前週末6/6の上場来高値43600円]。この勢いが続け
ば、次週は節目50000円に迫る。
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■東京大豆
「“コーンにつれ高”とは言え、強い」
シカゴ大豆当限7月限の日足は、1500セント台に乗せて上昇継続。6/12高値
1546.75セント[3/5以来の高値水準。3/3の史上最高値1596.00セント]・引け値
1536.50セント。週明け6/9引け後発表の作付進度77%(前年同期92%、平年89%)・
発芽率56%(前年同期80%、平年74%)と遅れが目立ち、作柄優良比率57%(前年同
期70%)にも、天候不良により更なる悪化が懸念される。また、もはや、農家がコ
ーン作付を断念した後で大豆に作付転換しても、高単収を期待できる時期は逃して
いる。6/10米農務省需給報告は事前予想の範囲内で相場には中立的と見られる内容
だったが、翌6/11からは「作柄悪化・作付面積減」観測を強めるコーンにつれ高。
なお、アルゼンチン農家ストは6/9までに解除されたが、政府側は新輸出税で農家
との交渉を拒否。同国トラック業者によるスト(道路封鎖)も続き、輸出再開の障害
となっている。また、米国でも洪水の影響でハシケ運航が一部中断。輸出市場への
影響が懸念される。
東京Non-GMO大豆先限の日足は、概ね安定的なペースで上昇。6/12高値101890円
[前週末6/6高値94420円。5/28高値96330円。3/6の上場来高値100290円]。週末6/13
引け値100410円。目先的に節目100000円下でもみ合うことになっても、強基調は守
られよう。また、次週に緩まなければ、「“5/2安値72700円から5/28高値までの上
昇幅”を6/3安値86720円から上げる、110350円」が上値目標となりそうだ。
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■東京コーヒー
「東京は微妙に上向き加減」
ICEコーヒー当限7月限の日足は、横を向いたまま。週明け6/9安値130.50セント
[5/28安値131.35セント。5/8以来の安値水準]。6/12引け値134.60セント。今週の
安値をつけた6/9にはブラジル産地の気温低下見通しが後退した(当面、寒害は見込
まれない)が、節目130.0セントをも試せず。他商品の値動きにつられる場面も目立
たず、目先的に横向きの域を出る見通しも立たない。
東京アラビカコーヒー先限の日足を強気に見れば「緩やかに上昇しており、次週
序盤で5/22高値24550円を上抜けるかが焦点」となろうが、市場の多数派はその種
の(方向性を明らかにするという)期待を持たない。前週末6/6引け値24050円に対し、
今週の安値23540円(6/10)・高値24470円(6/11)。週末6/13引け値24340円。「25000
円台乗せ」が難しいというべき値位置でもないが、強気派としてはICEよりむしろ
「東京粗糖につれ高」の展開を待つところか。
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