赤松正雄の読書録ブログ〔続・新幹線車中読書録〕 |
2008.02.22
■赤松正雄の読書録ブログ>>> 論争としての道徳教育のあり方 <<<
2008年02月22日(金)
----------------------------------------------赤松正雄の読書録ブログ
>>> 論争としての道徳教育のあり方 <<<
国語教育こそ「愛国教育」である。倫理の領域に踏み込む「道徳教育」は
教室になじまない。学校に過剰なサービスを期待してはならない―山崎正和
『文明としての教育』が出版されたと知ってすぐに読んだ。急いで求めたの
はわけがある。本年正月三日に、産経新聞「正論」に加地伸行大阪大学名誉
教授が、中央教育審議会会長としての山崎さんの道徳教育不要論に対して
「愚かな話である」とし、孔子の話を引いたうえで「古典のこうした知恵も
知らない者が教育を主導するのであるから、我が国の道徳教育の前途はまこ
とに困難であり、不幸である」と辛らつに批判。論争を挑んでいたかに思え
たので、反論を心待ちにしていた。
山崎批判についてはこれだけではない。すでに昨年末に市村眞一京大名誉
教授、2月4日には西沢潤首都大学東京学長などもそれぞれ加わって(いず
れも「正論」で)おり、さながら山崎包囲網が敷かれた感がする。
山崎さんは、道徳教育から遵法教育を切り離し、人の内面にかかわる倫理
は教えるべきではないとする。「食物のタブーなどと同様、論じることも難
しければ、合理的に変えることも不可能な問題をいくつも含んでいて、学校
の先生たちが全国一律に子供を教えることははなはだ困難である」と、当然
ながら全くひるむ様子はない。
もっとも、この論争は、この本ではほんの脇役。文明の近代化の歴史と、
その中での日本の位置づけを「教育」という切り口で縦横に論じており、そ
れこそがこの本の眼目である。こだわるようだが、道徳教育のあり方をめぐっ
ては、山崎さんには売られたケンカを買ってほしい気がするのだが、どうだ
ろうか。
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赤松正雄(あかまつ まさお)
衆議院安全保障委員会理事、同テロ防止特別委員会理事、予算委員会委員
公明党憲法調査会座長、同安全保障部会長、同兵庫県本部代表
元厚生労働副大臣、元衆議院国土交通委員長
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