赤松正雄の読書録ブログ〔続・新幹線車中読書録〕 |
2008.05.09
■赤松正雄の読書録ブログ>>> トマソン物件を国会に発見して「利休」を思う <<<
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2008年05月09日(金)
----------------------------------------------赤松正雄の読書録ブログ
>>> トマソン物件を国会に発見して「利休」を思う <<<
路上観察者であり、「老人力」なる言葉を生み出した不思議な人物―赤瀬
川原平の『千利休 無言の前衛』を読んだのは白洲正子の薦めによる。この
人が「面白い」と言う本は本当にスゴイ本のように思えてつい手が出る。
この赤瀬川さんの言う「トマソン物件」には笑ってしまう。元ジャイアン
ツの四番バッター、ゲーリー・トマソン。大振りするがあまり球が当らない。
要するに、意味のない存在をさす。街中を観察してると確かにでくわす。こ
の本では入り口のない階段が第一号物件としてあげられているが、実は、国
会にもある。議員会館から議事堂に通じる階段の両脇に、本来は壁でなけれ
ばならないはずなのに、扉がついている。向こう側から開けようものなら墜
落するしかないというしだい。何時も見ながら一人私はにやりと笑っている。
意外に気付いてる人はいないらしく、この物件誕生の秘密を未だ知ってる人
にはでくわしたことがない。
「冗舌な権力者・秀吉との確執の中から無言の芸術・縮む芸術を考案し、
斬新な発想と柔軟な感性で桃山時代を前衛的に生きた芸術家」―千利休を改
めて考えさせられた。とりわけ「楕円の茶室」を発想した赤瀬川さんは、千
利休と同次元に生きてる感がする。かつての野上弥生子『利休と秀吉』を読
んだときに比べ、利休がぐっと身近に感じられたのは効用であろうか。
さらに白洲正子『おとこ友達との会話』を読むと、冒頭に赤瀬川さんが登
場し、この本のことが取り上げられている。以下、前登志夫、仲畑貴志、青
柳恵介、河合隼雄、養老孟司、多田富雄などといった渋い面々が続く。いず
れの対話も溜まらなく面白い。付箋をつけながら読んでいると、いつのまに
か殆どの頁に花が咲いたようになってしまった。
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赤松正雄(あかまつ まさお)
衆議院安全保障委員会理事、同テロ防止特別委員会理事、予算委員会委員
公明党憲法調査会座長、同安全保障部会長、同兵庫県本部代表
元厚生労働副大臣、元衆議院国土交通委員長
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