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赤松正雄の読書録ブログ


2008.06.13

■赤松正雄の読書録ブログ>>> 日本を知りぬいた台湾大使夫妻との別れ <<<


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2008年06月13日(金)
----------------------------------------------赤松正雄の読書録ブログ

>>> 日本を知りぬいた台湾大使夫妻との別れ <<<

 台湾における政権交代は今後の日本にとってどんな影響をもたらすか。中
台接近で日中が“緩衝島”なき直接対峙の危機に瀕するといった見方(金美
齢氏)から、「外交打開の予感」(岡崎久彦氏)といったものなどかまびす
しい。私にとっては、これまで親しくしていただいた許世楷氏(台北駐日経
済文化代表処代表=台湾大使)と別れなければならないということが大きい。
以前に読んだ、同氏と夫人の盧千恵さんの共著『台湾は台湾人の国』は政治
的意思の強い本だが、同時に実に麗しい夫婦愛に彩られた名著だと思う。戦
前の日本統治下での思い出から始まり、台湾独立を目指しての33年間の闘
いなど台湾を考えるうえで格好の手引書である。冒頭、夫人に対して「普通
の人生の数倍にも匹敵する人生を提供した」と、共戦の友への愛ともいうべ
き心情を吐露されているのが微笑ましくも羨ましい。「中国の執拗さに負け
て、台湾は中国のものだと(日本人が)認めようとなること」が一番問題だ
と繰り返し述べていることが印象深い。

 許大使は二年ほど前の来阪の際に、私の求めに応じて姫路まで足を伸ばし
てくれた。初めてという姫路城に一緒に昇ったのだが、大きな身体で急な階
段を上がったり降りたりには気を遣ったものだ。かつて、アジアオープン
フォーラムで台中にお邪魔した際に、お世話になったお返しのつもりだった
が、どこまで返せたか自信はない。

 夫人には『私のなかのよき日本』という回想50年の著作もある。このな
かで、台湾の世界保健機構(WHO)への参加問題のくだりを発見した。私
の厚生労働副大臣時代に、なんとかならないものかと尽力したことを思い出
す。文中、麻生太郎(当時外相)、塩崎恭久(外務副大臣)とともに、06
年1月の鳥インフルエンザ専門家会議への台湾参加に動いてくれた政治家と
して私の名前も挙げられているのには正直驚いた。

 私の政治への開眼は昭和40年代後半の「日中国交回復」に端を発する
「中国」による。一方、衆議院議員となって15年の今は、「台湾」がその
関心の中心にある。許大使夫妻の離日は一時代の終わりだが、新たな台湾発
展の起点になってほしい。 
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赤松正雄(あかまつ まさお)
 衆議院安全保障委員会理事、同テロ防止特別委員会理事、予算委員会委員
  公明党憲法調査会座長、同安全保障部会長、同兵庫県本部代表
   元厚生労働副大臣、元衆議院国土交通委員長
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