2008.05.15
【ZAKKAYA PARIS/Express:Report@Arc】vol.1908
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【ZAKKAYA PARIS/Express:Report@Arc】vol.1908
配信/5月15日
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戸田昭子「雑歌屋パリ」
vol.24
「雑歌屋:日本からパリ creation 3」
さて、日本でひとり5000円する出し物を見に行きましたので、地元パリで見に行かない手はない、
と、モンパルナス劇場へ行きました。ずっと気になっていた二人組み、シュヴァリエ&ラスパレ
ス主演の“Banc“です。彼らは本当によくふたりでつるんでいます。自分たちで台本を書く
「ツーメンショー」としてのお笑いも定評がありますが、他のお笑いの人々と同様にどちらもす
ばらしい役者です。
一番高い席が48Eのところ、ネットで40パーセント割引引きというのを発見、29Eで買いました。
しかし連休に入った土曜だったのですいており、当日の一番安い席19Eで入ってもよかったかも。
初めて入る劇場なのと、日本で「プレミア・秒殺チケット、電話もパソコンもつながらない」と
いうことを経験したためか、こっちも気持ちがでかくなっており「一番高い席が半額近いならそ
うしよう」と思ったのです。(パソコンと格闘となりましたが、この安いチケットのシステムも
面白いです。)子供はもしかしたら安く入れたのかも・・・まあ気にしていません。土曜は、18
時、20時30分の2回。日本は週末によくありそうですが、同じ日に2回公演は珍しいかも。
細かいことはまた次回にまわすとして・・・ポスターには「特別60回公演」とあります。3月25
日より始まり、「マチネ」は土曜18時。土曜の2階公演を除き、毎日一公演、日月曜日はお休み
です。
プログラムを買うと、第一ページは、劇場のふたりのディレクターが写真入で。それから出演者
二人の紹介に続き、台本作家、装置担当、照明、演出アシスタント等の経歴が写真つきで並びま
す。
そういえば、オペラも、メトロのポスターには、出演者よりも演出、装置、衣装、照明家の名前
が目立ちます。
既存の舞台上に作られた傾斜舞台、幕は下りていて、問題のbancこと、ベンチ=この芝居では、
ピアノの連弾用の長いいすがおいてあります。 設定は山の宿泊所。「もうすぐ日本公演だ」とい
いつつ、その自然におちついてしまって腰を動かさなくなるピアニスト2名。舞台奥の下からし
つらえられた階段からふたりが現れます。 舞台装置は、手前はホテルの部屋:素敵ないす、テー
ブルなど。その奥に、ホテルのドアを含めたあるはずの壁を、窓のさんのような状態で柱状の材
料を組み合わせたもの。その奥に木々が見え、さらに、すばらしいでかさの山がそびえたってい
ます。いわゆる書割というのでしょうか、実施に描かれた絵ですが、どうもランプがついたり小
さな細工もあるもようで非常に美しい。「プロの画家」ということで見ると、舞台の絵の専門家
が、こうして「仕事」をしているのかも、と思わされます。
最初、手前にあるベンチによって、ピアノがそこにあることを暗示しています。最後の幕では、
手前と奥とが完全に入れ替わります。たぶん、上からつっているのだと思いますが、上記の「柱
状の材料のみを組み合わせた見えない壁」が手前、左右逆に来ます。(まさか置きなおしている暇
はないと思うので)そして、初めてホテルの壁(木張り)前面と、ピアノを見ることができます。
客席の方がこんどは山になります。吊り装置のバトンがいくつ?ここの舞台の奥行きは深い。山
を見上げることができます。
照明は、上後方よりスポット4つ、左右から4、5つくらいずつ。横からもずいぶんあったのでは?
(日本の舞台がどこでもまぶしかったので、ついつい振り返って観察してしまいました。)劇場
によっては、奥行きの少ないところもあります。10H劇場は狭そう・・・そういうところは、
出てくる人間の話のみでなり立つものを出しているのかも。それにひとつの劇場に何組もの出し
物がかさなっていることはめずらしくありません。
おそらくこの劇場は共同プロデュースとしてシュヴァリエ&ラスパレスを「売り出して」いるは
ず。こんな大きな装置と、床まで作りつけて、60回やらない手はありません。というか、これ、
フランスの演劇の基本的なやり方のようです。つまりcreationがここでされた、といえるのです。
1817年にできたというモンパルナス劇場1886年に改装され現在に至っているそうです。(トイレ
だけは当時のではなさそうですが!)一階にレストランがあり、たとえば今回の演劇では、一番
よい席とディナーの組み合わせプランで56E。1817年というと、ショパンはまだ7歳です。
http://www.theatremontparnasse.com/
劇場のサイトを見ていくと、directionというのが堂々一ページを占めています。
シュヴァリエ&ラスパレス
http://www.chevallierlaspales.com/laspalesaccueil.html
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戸田さんのウェブサイト
雑歌屋 http://zakkayamusique.hp.infoseek.co.jp/
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