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Mail Magazine:「ザ・教室」


2008.03.01

★ Mail Magazine:「ザ・教室」No.608


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▼2008年02月25日 キャラを(た)てる
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▼2008年02月28日 明日「送る会」
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▼2008年02月29日 すべて教委のサーバー内で
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▼2008年03月01日 実は明日10km走ります
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【今週の日刊学級通信(小学校5年生の教室)】
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[目 次]
 NO.179 心の学習
 NO.180 当事者性(1)
  NO.181 当事者性(2)
  NO.182 ♪よく声が出ています
  NO.183 当事者性(終)
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◆ザ・教室2008[2007年2月25日(月曜日) NO.179]
[心の学習]

 先週、保健の授業で心の問題について勉強しました。
 特に思春期については、子どもたちもいろいろ考えたようです。
 今の時期は、前思春期といって、「前」をつけていい時期だと思います。
 思春期の入り口で、大人の言うことにたいしてウルサク感じて反抗したり、
かと思うと、急に甘えたり、といったことが繰り返される時期だと思います。
 ほとんどの子が、親の指示に対して、ウルサイナーと感じることがあるよう
です。

 さてこのように、今の時期は大人にとっては、大変むずかしい時期なのです
が、子どもたちにとっては、この時期を「くぐら」ないと、大人になれないわ
けです。
 つまり、こういった時期のない子は、なかなか自立してくれないという問題
もあります。手のかかった子ほど、自立できたり、あとで親を大切にしてくれ
たりするといったことも、このことと無関係ではないようです。

 さてそれでは、この時期、大人として、親としてどのように接していけばよ
いのでしょうか。

 一つは、今までよりも意図的に、子どもの話をきくことです。つまり、しゃ
べらせてみることです。
 二つ目は、大人としての話…、たとえば、将来について等々、親の経験を大
いに話してあげることです。
 そして三つ目は、甘えてきた時に、小さい時以上に甘えさせてあげることで
す。ちなみに、甘えさせることと、甘やかすことは違います。そこは間違えな
いようにして、安心できる場所を家庭につくっていくことです。

 以上、私自身も親として苦労した経験から書いてみました。
 参考程度にお読みいただければけっこうかと思います。
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◆ザ・教室2008[2007年2月26日(火曜日) NO.180]
[当事者性(1)]
 
先日の保護者会で、「当事者性」という言葉を使いました。もしかしたらこん
な言葉はないのかもしれないのですが、どこかで聞いたこと、使ったことの記
憶があるので使ってみました。私が使う時の意味は、

・無関心ではいけない。
・誰もが、自分の問題としてとらえて、問題の解決のために参加していくこと
・すると、無関係のものなどいないということに気がつくこと。

といった意味でよろしいかと思います。
たとえば簡単な例で考えて見ましょう。

ちなみに、私は下記のいたずらは本校で昨年度、はじめて見て驚きました。
そしてこの学年で、今もやっている子がいます。

●一人の男子(A君)が、一人の男子(B君)の後ろに回って、いきなり両手でズ
  ボンを下ろすいたずら。
●パンツも一緒に脱げてしまい、まわりの子も大笑い。
●B君は泣いて傷つく。
●A,Bの二人を呼んで事情を聞くと、AはBが先にやってきたからだと答え
  る。Bも、自分が先にやったことを認める。

さて、こういった事件で、悪いのは誰だ?と問うとしたら、いったい誰が悪い
のでしょう?という問題です。

もっともここでは、何が悪かったのかを問うことは大切ですが、誰が悪かった
のかを問うのは、あまりいい指導だとは考えていません。

ただ、子どもたちはどう考えているのかを知りたいので、聞いてみました。

(つづく)
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◆ザ・教室2008[2007年2月27日(水曜日) NO.181]
[当事者性(2)]

 昨日の続きです。

 昨日書いたような事件について子どもたちに「誰が悪いのか」を問うと意見
がわかれました。最初にやったBが悪い。仕返しをしたAが悪い。笑って見て
いたまわりが悪い。エトセトラ…。それぞれもっともな理由を述べて意見が言
えるようになりました。そこで次に、自分はどの位置にいるタイプなのかを聞
いてみました。つまり、

1.先にちょっかいを出してしまうタイプ。
2.それに対してキレて仕返しをしてしまうタイプ。
3.まわりで見ているタイプ。(注意したくてもできないことも含む)

この三つのどのタイプですか?と聞いてみると圧倒的に3番だという子が多い
わけです。それで次のように言ってみました。

「この教室で同じようなことがあった場合、または自分がいじめられたり、仲
間はずれにされた場合、残念ながらこのクラスでは、それをとめる人や注意す
る人がほとんどいないことがわかりました。そのことをまず頭に入れておきま
しょう。そして、このクラスで自分がいじめや仲間はずれなどにあった時にど
うしたらいいのか真剣に考えてみる必要があります。」

 ちょっときついようですが、残念ながらこれがこのクラスの現実なのです。
 これは私の責任が大きいと思っています。
 しかし、子どもたちもぜひ自分の問題として考えてみてほしいのです。

(次回、このシリーズ最終回)
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◆ザ・教室2008[2007年2月28日(木曜日) NO.182]
[♪よく声が出ています]
 
予定通りであれば、本日、六年生を送る会のリハーサルを保護者の皆様に公開
できたと思います。(この通信は前日書いています)

そこでもおそらく感じると思うのですが、この学年は合唱の声がとてもよく出
る学年・子どもたちだと思います。

何年も教師をやっていると、同じ高学年でも、なかなか声が出ない学年もある
のですが、この学年はよく出ていてすばらしいと思います。

「声が出る」というのは、小学生の場合は、実は音楽の技術的なものではない
のです。「関係性の問題」だと考えています。

「関係性」というのは、子どもたち同士、そして教師と子どもたちとの関係が
どのようになっているかということです。

関係がよければよく声が出るし、関係があまりよくないと出ない、といという
ことです。

大人でもそうだと思うのですが、知らないメンバー、仲の良くない者同士の中
で精一杯の声は出せないですよね。

また、信頼できる大人がそばにいれば、安心して声が出せるものです。
そういった意味で、子どもたち同士、教師と子どもたちとの関係を問うのに、
合唱の声が出ているかどうかは、私にとってはいいものさしだと考えています

しかしこれらはあくまでも、全体的なトーン(雰囲気)の話でして、多くの子の
関係性は良好だけれど、個々にはいろいろな悩み、思いを持っているのが高学
年です。

そういったことにこそ、私たち教師や保護者のみなさんは目を向けなければな
らないのだと(も)思っています。
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◆ザ・教室2008[2007年2月29日(金曜日) NO.183]
[当事者性(終)]

 もうすぐ六年生です。子どもたちのクラス替えはありませんから、このメン
バーで小学校最後の一年間をすごすことになります。いろいろな意味で大切な
一年間を迎えようとしているわけです。そんな一年間を、いじめや仲間はずれ
のないクラスにしていくためにはどうしたらよいのでしょうか。当事者性を持
てるようになるためにはどうしたらよいのでしょうか。その七つのヒントを出
しておきます。

1.友達のことを家の人や先生に話しているか。
(自分のことではなく、友達のことです)
2.教師や親は、子どもたちの話を聞いてくれているか。
そんなことよりも勉強しなさいと、突き放していないか。
3.何かあった時に報告することを「言いつけ」「ちくり」「いい子ぶりっこ」
  と否定するような雰囲気がクラスにないか。
4.まじめさや、一生懸命さを見せることを恥ずかしいと思ってしまうようなク
  ラスになっていないか。
5.一生懸命やることに対して、親が「適当にやっておけばいいのよ」といった
 メッセージを無意識に子どもたちに発信してしまってはいないか。
6.子どもが、自分以外のことで行動しようとすると、人のことをかまっている
 暇があったらまずは自分のことをやりなさい、といったメッセージを発信し
 てしまっていないか。それはそれで妥当ではあるけれど、子どもはそれを間
 違って(他のことには無関心でよい)受け止めてはいないか。
7.子どもたち同士が話し合う力と、その前提である、信頼関係で結ばれている
 か。

 以上を、担任と保護者が連絡を密にして進めていく必要があります。
 そんな心配はない、子どもたちは毎日楽しく登校していると安易に考えずに
また、自分の子どもは被害者ではなく、加害者の立場にたつことの可能性が高
いことを確認して、つまり親がまず当事者性を持って、来年度もぜひ楽しい、
思い出に残るクラスにしてほしいと思っています。
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