2007.11.01
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* FK * FK ――学校をめぐるコメント・コラム集 * FK *
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第186号 2007年 11月 1日(毎月1・16日発行)
目次
**学校をめぐるコメント**
493.呼び捨て
**日々雑感**
584.読書・所感−2007年 10月後半
**最近買った本
**最近読んだ本から
――――――――――――――――――――――――――――――――――
**学校をめぐるコメント**
493.呼び捨て
(2007年10月28日 日曜)
生徒の名前を呼び捨てにするのは人権侵害、との文章をメルマガ(「ハダカ
の学校」第310号)で見た。
このメルマガではやや過激な教師批判が多く、参考にもなり反面困ったもの
だなと教師の一人として思いつつ読んできていたものだ。転載可のようなので
以下に。
教師たるもの、この文章の居丈高な物言いに惑わされずに、その真意をくみ
取るべきだろう。
*
第310号〈 呼び捨て・子ども扱いの禁止ー前編 〉 (H.19.8.15)
「呼び捨て・オマエたち呼ばわりしないでください!」
昨今のほとんどの学校は児童生徒の名の呼び捨てとオマエたち呼ばわりをす
る。犬猫の名でも「くん」「ちゃん」を付けたりするのに、平気で当然のよう
に人を呼び捨てにするその神経は完全に麻痺している。我々がどんなに親しい
近所の子や親戚の子でも、名を呼び捨てにしたり「オマエ」とでも言おうもの
なら即座に白い目で見られるか変人扱いにされるのが普通の社会感覚なのでは
ないか。授業参観で勇気ある母親が、生徒を呼び捨てにした教員に対し毅然と
その場で訂正を求め、教育委員会にも改善を要請したとのこと。
「教え子に対する親愛の情の現れ」という教員の言い分が本物であるならば、
丁重に優しく「さん」「様」を付けるのが自然の流れではないか。ある学校職
員が「くん」を付けたら、呼び捨てにしろと上司から命令されたとのこと。児
童生徒は教員の下僕ではない、学校の奴隷ではない、はたまた囚人や調教動物
ではない。学校当局は、児童生徒との信頼関係に自ら亀裂を広げていることに
ほかならない。社会のエチケットをないがしろにし、基本的人権や人格を無視
し見下し君臨するところには教育のカケラも無いのである。
たかが呼称と侮ってはならない、物言わぬ児童生徒を見くびってはならない。
呼称から始まって常に居丈高に振る舞う「ハダカの王様」に対して注がれてい
る冷めた視線を教職員は真摯に受け止めるべきである。
学校の主人公は児童生徒であり、教職公務員は全体の奉仕者である。児童生
徒は良識・品格・道徳有る教育を受ける権利の主体であり、教職員にとっては
生活の糧を得るための大切なお客様である。
*
「昨今のほとんどの学校は」とあるが、これは戦前のほうがひどかったろう
と推測する。今のほうがよほど人権尊重できちんとした呼び方がされていよう。
先生方の中には(高校)すべての生徒を「さん」で呼ぶ教師もいれば、私の
ように女子と年配者には「さん」、男子には「くん」と呼ぶ教師もいるだろう。
ただ私の場合は、その生徒たちとだんだん仲良くなってくると、ときに呼び
捨てにすることがある。この「呼び捨て」という言い方がそもそも良くないな、
と気づかされるのだが、ようするに「さん」や「くん」をつけずに名前だけを
呼ぶ場合があるということだ。親疎・人間関係によるものだと私は思っている。
「授業参観で勇気ある母親が」とあるのは、もしかしたらその先生と生徒と
のあいだの空気が読めなかっただけではないか。いやそれともやはり差別的だ
ったのだろうか。しかしそれでいきなり「教育委員会」だからなーと嘆息せざ
るを得ない。その学校ではおそらく以後「さん」づけが職務命令として強制さ
れることになっただろう。実質のない、形式だけが貫徹されていき、学校の空
気はますます悪くなるのに。
また別の見方としては慇懃無礼というわけではないが、親しくはしていただ
きたくないなという場合にも私たちは馬鹿丁寧な表現を使う。
そんなわけで上記の文章を目にしたときはやはりその過激な表現と固定的・
観念的な思考に反発を覚えた次第だ。そのため発行されてからずっとこのメル
マガは削除せずに置いておいたということ。これで削除できるか。
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**日々雑感**
584.読書・所感−2007年 10月後半
2007/10/20(土)『波之助推理日記』(鳥羽 亮 講談社 2006年 \571)
シリーズ第1作。3短編からなる早川波之助主人公の捕物帖第1作。
ともかく魚釣りが好きで船宿をあたかも自分の家のようにして......という
設定。幽霊やら土蔵での密室殺人などが出てくる。
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2007/10/20(土)『黒澤明 封印された十年』(西村雄一郎 新潮社 2007年
\1900)
自殺を図った前後のことを中心に。映画制作は『デルス・ウザーラ』につい
て。
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2007/10/21(日)『陰の声 重蔵始末 五 長崎扁』(逢坂 剛 講談社 2007
年 \1800)
シリーズ第5作。長崎と言えば出島がありオランダ人がおり、薩摩藩の抜荷
があり、といった内容。
隠居した島津藩主とのやりとりで、彼がそろそろ開国と貿易をというのに対
し、重蔵はまず海防を説くというやりとりをしている。ときは18世紀末。そろ
そろ日本近海が騒がしくなってくる頃合いだ。
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2007/10/24(水)『夏目影二郎始末旅 鵺女狩り』(佐伯泰英 光文社 2007年
\571)
シリーズ第12作。久しぶりなので前作との関連や登場人物のことを忘れてし
まう。この度は父子で伊豆へ遍路旅という趣向。天保の改革の最中で極端な倹
約政策のため面白くないご時世が続く。そこに日光社参の話やら、海防の問題
がからんでくる。そろそろ外国が日本近海・周辺をうろうろし出し、さらにア
ヘン戦争の報も伝わってくる、という時代背景である。
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2007/10/29(月)『ア・ソング・フォー・ユー』(柴田よしき 実業之日本社
2007年 \1700)
シリーズ第四作。まさしく歌謡曲にちなんだ4編。「ブルーライト・ヨコハ
マ」「アカシアの雨」「プレイバックPART3」「骨まで愛して」。
保育園を経営(?)する私立探偵のお話。
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**最近買った本
――2007年 10月――
『さよなら、そしてこんにちは』(荻原浩 光文社 2007年 \1500)
『血の城』(鈴木英治 徳間書店 2007年 \800)
『夏目影二郎始末旅 鵺女狩り』(佐伯泰英 光文社 2007年 \571)
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**最近読んだ本から
2007/10/20(土)『波之助推理日記』(鳥羽 亮 講談社 2006年 \571)
2007/10/20(土)『黒澤明 封印された十年』(西村雄一郎 新潮社 2007年
\1900)
2007/10/21(日)『陰の声 重蔵始末 五 長崎扁』(逢坂 剛 講談社 2007
年 \1800)
2007/10/24(水)『夏目影二郎始末旅 鵺女狩り』(佐伯泰英 光文社 2007年
\571)
2007/10/29(月)『ア・ソング・フォー・ユー』(柴田よしき 実業之日本社
2007年 \1700)
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FK −−学校をめぐるコメント・コラム集 マグマグID 26043
(2000年 2月16日創刊) kishidafumio@hotmail.com
発行者 KISHIDA Fumio http://fkfk.infoseek.ne.jp
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インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。
(http://www.mag2.com/)解除は http://www.mag2.com/m/000026043.htm/ へ。
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