2008.10.01
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* FK * FK ――学校をめぐるコメント・コラム集 * FK *
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第208号 2008年 10月 1日(毎月1・16日発行)
目次
**学校をめぐるコメント**
515.『図解フィンランド・メソッド入門』
**日々雑感**
617.読書・所感−2008年9月後半
**最近読んだ本
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**学校をめぐるコメント**
515.『図解フィンランド・メソッド入門』
(北川達夫 経済界 2005年 \1429)
(2008年 9月21日 日曜)
今はやりのフィンランドの教育について。
氏によると、発想力・論理力・表現力(以上3つが基礎)、批判的思考力・
コミュニケーション力(この2つが応用)の養成、にまとめられるとのこと。
この五つを簡単に説明すると。
1.発想力は要するにブレーンストーミングをカルタと呼ばれるカードに記入
しどんどん枝葉を伸ばしていく。
2.論理力の養成には常に「どうして」と尋ねていくことと、答えは少なくと
も三つ用意する、といったやり方で。
3.表現力の養成にはいくつかの単語をすべて使用してできるだけ短い作文を
書かせる・フォーマットにしたがって作文を書かせる・ショートストーリ
ーを創作させる、といったやり方で。
4.批判的思考力とは「本当にそうかな?」という発想を身につけさせること。
5.コミュニケーション力は議論のルールを守って議論をすること・相手の立
場になって考える、ということ。
《議論のルール》
1.他人の発言をさえぎらない。
2.話すときは、だらだらとしゃべらない。
3.話すときに、怒ったり泣いたりしない。
4.分からないことがあったら、すぐに質問する。
5.話を聞くときは、話している人の目を見る。
6.話を聞くときは、ほかのことをしない。
7.最後まで、きちんと話を聞く。
8.議論が台無しになるようなことを言わない。
9.どのような意見であっても間違いと決めつけない。
10.議論が終わったら、議論の内容の話はしない。
【このルールはどれをとってもなるほどと思わせられる。言われてみれば当た
り前のことなのだが、まず、これをきちんと提示してスタートするのが大事だ
ということ。】
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**日々雑感**
617.読書・所感−2008年9月後半
2008/9/21(日)『「生きづらさ」について 貧困、アイデンティティ、ナショ
ナリズム』(雨宮処凜・萱野稔人 光文社 2008年 \760)
なかなか難しいのは、自分を肯定できるためには、まずは他人から肯定され
ないとダメだってことですよね。他人から認められないと、自分を肯定できな
い。これはアイデンティティが他者からやってくることと関係しています。他
人から肯定されることがあまりない人は、いつまでたっても自分を肯定できな
くて、けっきょく自己評価を上げられず、自己責任の呪縛から逃れられない。
自分を肯定できなければ、他者とのコミュニケーションに踏み出す自信もなく
なりますから、社会的にも活動の幅がどんどん狭くなっていって、頼れる人間
関係も狭くなり、不安定な生活条件に追い込まれていく。(P.97 萱野)
*
極端に言い方をすると、ナショナリズムを抑えることができるのは、反ナシ
ョナリズムではなく、べつのかたちのナショナリズムです。(P.104 萱野)
【そういうことかもしれない。戦術として。民主主義は弱い。】
*
日常のなかで承認されれば満足な人ってどれぐらいいるんですかね。ただ生
きているだけでも承認されるべきだとは思いますが。それだけで自分を肯定で
きる人はなかなかいないんじゃないでしょうか。それだけじゃダメ、それだけ
じゃ足りないと、つねに思わされているというか。(P.162 雨宮)
【こんな人が多いだろう。】
*
どこまで人は超越的な価値なしで自分の存在に意味や根拠を見いだせるか、
というのは、とても深い問題だと思います。(P.162 萱野)
【難しい。】
*
存在を受けて入れてくれるような居場所がない人ほど、自分を責めたり、否
定したりしてしまうわけです(P.168 萱野)
【この居場所を作るのに私も貢献したいと思う。】
*
とくに大事だと思うのは、やっぱり「自分を責めないこと」、「自分で問題
をすべて引き受けようとしないこと」ですね。それから、「たとえ頼るところ
がなくなり、どうしようもなくなっても、ぜったいに見放さずにサポートして
くれる運動や仲間が存在するということを知ること」。これも、生き延びてい
くうえですごく大事な点です(P.213 萱野)
【真面目な人ほど自分を責めてしまうのだろう。】
*
まさに「棄民」(中略)ただ疑問に思うのは、その結果、貧困層が増えて、
結婚もできず、子供も産めず、消費もできなくなったら、内需拡大という点で
も、税収アップという点でも、ぜったい国家は損をするんじゃないかというこ
とです。生活保護費の負担だって増えるだろうし。そのあたりは国家としてど
う考えているんでしょうかね?(P.195 雨宮)
ポイントは借金です。貧乏になった不安定層には借金をさせて消費させるわ
けです。非正規雇用が広がっていったときに、いかに消費者金融(サラ金)が
ポロ儲けしたか。
アメリカでも同じです。政策金利を低くして、お金を借りやすくし、貧乏人
にもどんどん借金をさせる。それで買い物をさせて消費を維持するわけです。
ちょっとまえに世界的な問題になったサブプライムローン(低所得者や信用力
のない人に貸し出す住宅ローン)はまさにその典型ですね。(P.196 萱野)
*
いまみたいに貧困層を増やす政策を実施しても、必ずしも経済は停滞するわ
けではなく、貧困層が増えてこそ成り立つビジネスもある。貧困ビジネスが貧
困層からどんどんお金を吸い上げてくれるから、全体として経済は維持される
し、逆に資本として回せるお金も増えることになるんです。(P.201 萱野)
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2008/9/26(金)『はぐれ長屋の用心棒 長屋あやうし』(鳥羽 亮 双葉社 2
008年 \630)
やや飽きてきた。とうとう。要するに前のほうが長すぎて、おしまいが一気
に解決、という感じで楽しめないのもある。要するに前半というか、クライマ
ックスまでが冗長な感じに感じられ、そろそろ付き合いがしんどくなってきた。
次作は購入するか迷うところ。佐伯に続き、そろそろ潮時か。
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**最近読んだ本
2008/9/21(日)『「生きづらさ」について 貧困、アイデンティティ、ナショ
ナリズム』(雨宮処凜・萱野稔人 光文社 2008年 \760)
2008/9/21(日)『図解フィンランド・メソッド入門』(北川達夫 経済界 200
5年 \1429)
2008/9/26(金)『はぐれ長屋の用心棒 長屋あやうし』(鳥羽 亮 双葉社 2
008年 \630)
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FK −−学校をめぐるコメント・コラム集 マグマグID 26043
(2000年 2月16日創刊) kishidafumio@hotmail.com
発行者 KISHIDA Fumio http://fkfk.infoseek.ne.jp
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インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を利用して発行しています。
(http://www.mag2.com/)解除は http://www.mag2.com/m/000026043.htm/ へ。
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