2008.07.04
■とっとり雑学本舗(第672号)
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■■■■■■■■ ┃と┃っ┃と┃り┃雑┃学┃本┃舗┃
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■■■ ■ ■■■ VOL.672・第672号(2008.07.04)
■■ ■■ 発行者:鳥取県企画部広報課
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http://www.pref.tottori.lg.jp/ E-mail kouhou@pref.tottori.jp
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今日から東京青山の表参道で、中国地方の「食」や「道具」などの地域資
源で女性の美しさに磨きをかけようというイベントが開催されます。鳥取県
からは「大山はたけしめじ」と「智頭杉のデザイン家具」が出品されるそう
ですので、お近くのかたはお出かけになってみてはいかがでしょうか。
○中国地方の地域資源でカラダもココロも美しくなる!
「美しくなるプロジェクト展」
開催日時:7月4日(金)、5日(土)、6日(日)、18日(金)
19日(土)、20日(日)
※11時〜19時(日曜日は17時まで)
開催場所:テストマーケティングショップ Rin 表参道
(東京都港区北青山3−6−16)
連絡先:03−6418−7020
入場料:無料
http://www.smrj.go.jp/chiikishigen/jimukyoku/chugoku/035491
=(目次)==============================================================
1.きょうの鳥取県
●リニューアルで魅力を増した水木しげる記念館
2.とっとり豆知識
●ご存じですか?偉大なる鳥取県人
〜「蚊取線香」で世界に躍進 安住伊三郎〜
3.おまけ情報
●弓浜絣の魅力
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1.きょうの鳥取県
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●リニューアルで魅力を増した水木しげる記念館
来週12日には、いよいよ鬼太郎の実写版映画第二弾「ゲゲゲの鬼太郎
千年の呪い歌」が全国で封切りになります。原作者で境港市出身の水木し
げる先生も、最近はずいぶんマスコミの露出が増えました。
先日も、あるテレビ番組に水木先生が出演されているのを拝見。「好き
なことだけをやってきたし、なまけものだから長生きしている。なまけも
のになりなさい」というような言いかたで語っておられましたが、お話を
伺っていると、「なまけもの」という言葉のイメージとは随分違う印象を
受けました。
水木さんによれば、他の漫画家は2晩徹夜するから早死にするんだ。自
分は1晩しか徹夜しなかった。だから自分はなまけもので長生きなんだ。
というような意味だったようです。駆け出しのころは、手を休めると食べ
ていけないから、食事とトイレ以外は机に向かっていらっしゃったとか。
「なまけもの」どころか、一心不乱に仕事に打ち込んだからこそ、今日の
水木さんがあるんだなあと改めて感心しました。
その、自称「なまけもの」の水木しげるさんの境港市にある記念館は、
2003年3月のオープン以来5年を経過。昨年は入館者も100万人を
突破しました。このたび、リニューアルされたということで、早速先週末
に行って参りました。
館内に入って、初めのうちは、そんなに変わったという印象は受けませ
んでしたが、進んでいくにつれ、なにやら以前より見ごたえのする感じが
・・・。これまであまり気に留めなかった箇所も、やたらじっくりと見て
しまいます。
例えば、壁に妖怪のオブジェが並んでいるなーとぼんやり眺めながら通
り過ぎていた妖怪洞窟。ついついじっくりと見てしまうと思ったら、以前
は無かったネームプレートが妖怪の一体一体に付いて光っていました。ち
なみに、真ん中あたりにちょこんと居る妖怪キジムナーは、何ともいえな
い可愛さです。そして、映像シアターを出て渡り廊下に出たところに、新
たに設置された妖怪分布図。これを見ると、キジムナーは沖縄の妖怪だっ
たんだなどと、分かって楽しいです。
渡り廊下には、以前2階にあった水木しげるの「人生絵巻」が展示され
ていて、またここでも、足を止めて見入ってしまいます。そして、中庭は、
妖怪のオブジェが沢山増えて、何とも楽しい庭に。京極夏彦さんが配置を
プロデュースされた、陶器製のオブジェ12体が、灯篭や木の陰から顔を
出していて、とっても可愛いですよ。
圧巻だったのは、2階に新たに展示された、妖怪道五十三次の全55図。
歌川広重の東海道五十三次をベースにした水木さんの作品で、広重の絵の
背景や登場人物に、鬼太郎やたくさんの妖怪たちが描かれています。登場
する妖怪の数は300あまり。水木しげるの作品を広重の絵と見比べて楽
しめるようになっていて、とても見ごたえがあります。
例えば、広重の「戸塚(元町別道)」に対しては「戸塚(あの世別道)」
となっていて、茶屋の看板は「こめや」ならぬ「ばけや」。座っているお
客が鬼太郎で、三度笠姿の旅人はねずみ男、といった具合。「御油(旅人
留女)」の画では、これもまた、旅人は鬼太郎とねずみ男で、その袖を引
く妖怪の客引きに、思わず笑ってしまいました。
ご紹介した他にもいろいろと新たな展示が加わっています。漫画や映画
で鬼太郎を楽しんだ後で改めて見直すと、また新たな感動や発見があるこ
の記念館。水木さんの人生と重なって、繰り返し楽しめます。
ちなみに、鬼太郎ファンには怒られそうですが、筆者は、以前見落とし
ていた鬼太郎のお嫁さんの存在に気づきました。え、まだご存じないかた
がいらっしゃる?では是非、記念館1階「げげの間」にある水木さんの人
生の歩みで、75歳のあたりにある漫画のパネルと、2階に展示されてい
る鬼太郎の秘密を紹介したパネルをご覧ください。
(V)
○おまけ情報
全国で封切りされる「ゲゲゲの鬼太郎 千年の呪い歌」。今のと
ころ鳥取県内の映画館では上映予定がありません。そこで、境港の
夢みなとタワーで、7月12日から8月17日の土日祝日及びお盆
期間(8月11日から15日)の間、一日二回の上映があります。
この夏を涼しく乗り切るため、境港で妖怪三昧としゃれてみるのも
よさそうです。
http://www.yumeminatotower.gr.jp/gegege2.htm
○水木しげる記念館
http://www.sakaiminato.net/mizuki/
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2.とっとり豆知識
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●ご存じですか?偉大なる鳥取県人
〜「蚊取線香」で世界に躍進 安住伊三郎〜
7月に入り、本格的な夏の到来も間近。これから海や山でアウトドアを
楽しまれるかたも多いと思いますが、そんな時ちょっと気になるのが蚊な
どの虫刺され。今では虫よけ対策のグッズも様々なものがありますが、夏
の風情を感じさせてくれるのは、やっぱり昔ながらの「蚊取線香」。
今から100年ほど昔、この「蚊取線香」を日本で広めただけでなく、
海を越えて世界に輸出した鳥取県人がいました。その人の名は安住伊三郎
(あずみいさぶろう)。今回は、溢れんばかりの起業家スピリットで明治
から昭和の時代を駆け抜け、「製薬業界の英雄」とまで言われる業績を築
いた伊三郎のエネルギッシュな生き様をご紹介します。
伊三郎は、1867年(慶応3年)1月、智頭町奥早野村(おくわさの
むら、現在の智頭町奥本)で、貧しい農家の次男として生まれました。と
きは幕末。同じ年の10月には江戸幕府第15代将軍徳川慶喜が、明治天
皇に大政奉還を行うなど、まさに江戸から明治に時代が移り変わる大転換
期でした。
生家の貧しさゆえ、わら縄を編みながら自らの学費を稼ぎ小学校に通っ
た伊三郎。その努力が当時の鳥取県令(現在の鳥取県知事)に認められ、
表彰を受けています。11歳の時には、岡山県落合で酒造業を営む篤志家
に資質を見込まれ、そこに移り住み、漢学塾に通いながら丁稚奉公の日々
を送りました。
20歳になった伊三郎は、商人として成功するという大きな夢を持って
大阪に出ます。縁を頼って見つけた勤め先は、売薬商・安東久次郎の店。
その後の生涯を捧げることとなる製薬業と運命的に出会い、そこで学んだ
製薬・売薬に関する知識が、後の成功の礎になりました。
1893年(明治26年)、26歳になった伊三郎は、念願の独立を果
たし、「安住大薬房」を創業。幼名の「猪之助」にちなんだ「猪印」の蚤
取粉(のみとりこ)と蚊取線香の製造・販売を始めました。
当時、蚊取線香に使う除虫菊はドイツからの輸入に頼っていましたが、
伊三郎は国産化を推進。同時に品質向上に努めた結果、業績は年々伸び、
大阪だけでなく、尼崎にも工場を建設。東京にも事業所を設けて事業を拡
大し、「安住の蚊取線香」の名は日本全土で知られることになりました。
「安住の蚊取線香」の勢いは国内だけにとどまらず、明治35年からは
海外輸出をはじめ、上海、ワルシャワに工場を建設。遠くギリシャのアテ
ネにも出張所を設けたというから驚きます。最盛期には世界50カ国余り
に製品を輸出しました。
明治44年5月14日付けの新聞に掲載された広告を見ると、「品質優
秀世界的殺虫薬」「世界代理店所在地 天津、北京、上海、ブエノスアイ
レス、シドニー・・・」などの文字が躍り、当時、世界中にその名を轟か
せていた勢いが伝わってます。
ところで、伊三郎が「英雄」と呼ばれた理由は、事業を成功させたこと
だけではありません。日本の海外貿易を担う人材を育成しようと「大阪貿
易学校」を開設したり、政府と交渉して東南アジア、アフリカなどの航路
開拓に尽力するなど、国のために精力的に活動しました。また、生まれ故
郷・智頭への想いも消えることなく、出身の那岐(なぎ)尋常小学校に、
3千円(現在の価値で5千万円超)という多額の奨学資金を贈りました。
「故郷に錦を飾る」とはまさにこのことで、実に豪快で太っ腹な振る舞い
に感服します。
残念なことに、伊三郎が一代で築いた「安住大薬房」は、第2次世界大
戦により大きな打撃を受け、大阪工場を空襲で消失。ワルシャワなどの海
外工場も戦火の下に失いました。終戦後、伊三郎は自ら事業の再建に乗り
出すものの、すでに80歳に近く、跡継ぎもなかったことから再建はかな
わず、昭和24年、82年の生涯を閉じました。
「お互い勝手気ままに個人主義を振りかざしていては国を誤る」と常々
口にし、日本の行く末を案じていた伊三郎。彼の愛した「安住の蚊取線香」
は戦争の災禍で燃え尽きてしまいましたが、その精神は今後も受け継ぎ、
伝えていかなければならないと思います。
(MM)
○とっとりNOW第70号 2006年6月1日発行(定価300円)
鳥取歴史発見「安住伊三郎」
問い合わせ先:鳥取県広報連絡協議会(鳥取県庁広報課内)
電話:0857−26−7086
http://www.kouhouren.jp/now/now_vol70.html
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3.おまけ情報
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●弓浜絣の魅力
鳥取県内では、県西部の弓ケ浜半島や倉吉市などで絣織りの技術が伝え
られており、テーブルセンターやコタツ掛け、暖簾など、新しい用途の製
品も作られています。
先日、弓浜絣を取り扱っている絣店や工房にお邪魔する機会を得ました。
これまで、「絣は高価な物」というイメージが強かったのですが、絣の歴
史をはじめ、様々な話をうかがうことで、新たな魅力に触れることができ
ました。
弓ケ浜半島での絣織りの歴史は、250年以上前の江戸時代中期の宝暦
年間(1751〜1763年)、米子市の車尾(くずも)に始まると言わ
れており、文化年間(1804〜1818年)頃には、弓ケ浜周辺で「浜
の目絣」「浜絣」と呼ばれる絵絣が織られるようになりました。
これが「弓浜絣」の由来ですが、農家の自給用衣料に端を発しているだ
けに、絵柄の素朴さが大きな特徴で、他にはみられない「鳥の羽根のまる
み」や「円などの美しい曲線」が豊かに表現されているところが魅力的だ
と言われています。
弓ケ浜半島での絣織りは、江戸時代末期から明治時代にかけ、最盛期を
迎えました。その後、昭和50年には鳥取県弓浜絣協同組合が結成され、
国の伝統的工芸品に、昭和53年には鳥取県無形文化財に、それぞれ指定
を受けました。
しかし近年は事業者の減少、技術者の高齢化により、技術の継承が危ぶ
まれていました。そんな中、平成19年7月、県と米子市、境港市は「弓
浜がすり伝承館(境港市麦垣町)」を拠点として後継者の養成事業をスタ
ートさせ、鳥取県無形文化財保持者の嶋田悦子氏を講師に迎え、3名の若
い研修生が技術の修得などに努めています。
絣の模様は、はた織りをする際の「よこ糸」を藍染めをする前に紐でく
くることにより、染まらずに白くなる部分をつくり、はた織りをする際に
その「よこ糸」を巧みに合わせて作り出されています。実に根気と繊細さ
を要する作業です。
この「はた織り」の光景は一般的によく知られていますが、実は絣織り
の最後の一工程に過ぎません。この工程の前には、綿から糸を紡ぐことか
らはじめ、絣ができあがるまで数十段階にも及ぶ手間がかけられていると
のことで、お話を聞いていて気の遠くなる思いがしました。
最後に、岩美町のクラフト館岩井窯では、今月の16日(水)から来月
10日(日)まで『山陰の絣織展〜村穂久美雄コレクション〜』が開催さ
れます。村穂氏は膨大な絣布を所蔵されていますが、今回の展示会では、
この中から選ばれた絣のコレクションを展示されます。また、絣・織物の
展示販売、村穂氏の講演会や、絣織実演と糸引体験など、イベントも盛り
だくさんですので、是非お出かけください。
(KK)
○山陰の絣織展〜村穂久美雄コレクション〜
開催期間:7月16日(水)〜8月10日(日)
開催場所:クラフト館岩井窯
イベント:村穂氏の講演会は7月26日(土)、絣織実演と糸引
体験は7月19日(土)〜21日(月・祝)に行われ
ます。(糸引体験は要予約・参加費500円)
○クラフト館岩井窯
住所:鳥取県岩美郡岩美町宇治134−1
電話:0857−73−0339
開館時間:10時〜16時
定休日:毎週月・火曜日(祝日は開館)
http://www.iwaigama.com
○県市場開拓局「弓浜絣の後継者養成と産地維持」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=69496
○とっとりの手仕事「染織物・工房紹介」
http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=29046
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発 行:鳥取県企画部広報課
〒680-8570 鳥取県鳥取市東町1-220
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・お問い合わせメールは、kouhou@pref.tottori.jp へ。
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