2008.06.30
□■まぶちすみおの「不易塾」日記□■08年6月30日第1299号□■「折り梅」
■□ まぶちすみおの「不易塾」日記 □■
□■2008年(平成20年)6月30日 第1299号■□
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□■「折り梅」
映画監督の松井久子氏を招いての第5回「一語一会」。
今回は、監督の2作目である「折り梅」の上映会と対談という
2部構成となった。
テレビ界から転じた松井監督の第1作は、新藤兼人脚本の「ユ
キエ」。
「戦争花嫁」を題材として、アルツハイマーとなったユキエと
夫のリチャードの夫婦愛を通じて、女性の秘めた「生き抜く」
力強さをさりげなく伝える作品。
この作品の後に、認知症の姑と向き合う嫁とその家族を通じて、
生きるとは「受け容れる」こととのメッセージを発したのが
「折り梅」であった。
この作品のすごいところは、2002年に公開した当時は単館
上映で全国30館程度だった。しかし、映画を観た観客の口コ
ミによってその後実に1300回以上の自主上映会が実施され、
観客動員は軽く100万人を超えた。
リアルだけれど、暗くならない人に対する慈愛に満ちた作品が
多くの人の心を揺さぶったのだろう。
足掛け7年の歳月をかけて息長くメッセージを発信し続ける作
品。
松井監督の「想い」をお聞きする一語一会となった。
会場は、予約で満杯。映画と対談という長時間にもかかわらず
多くの皆さんが興味深く見入り、聞き入ってくださった。
松井監督の次回作は天才彫刻家イサム・ノグチの母を描く「レ
オニー」。
これも、女性の「生命」をつむぎだす大地のような力強さを描
くものとなるだろう。
僕自身、母のアルツハイマーの話を交えながら、一語一会の締
めくくりに松井監督に今思い浮かぶ「一語」をお聞きした。
一言、「志(こころざし)」と言われた。
志を持って、生きる女性の強さとやさしさとしなやかさに、こ
れは到底かなわない、とただただ脱帽だった。
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