まぐまぐメルマガアーカイブ

カエルニュース


2008.06.13

カエルニュース 第308号


メルマガトップ(記事一覧)へ
| 最新号 |

▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽

  社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン
 \^o^/「カエルニュース」 第308号  2008/6/13  \^o^/
                         http://www.abetomoko.jp/ 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

   ★☆審議されない後期高齢者医療制度廃止法案☆★

 先週末、野党の賛成多数で参議院を通過した後期高齢者医療
制度の廃止を求める法案は、本来であれば今週中にも衆議院厚
生労働委員会での審議に付されて当然であるが、野党の審議・
可決要請を与党が拒否したため、参議院で福田首相の問責決議
案が提出され可決された。

 後期高齢者医療制度は、そもそも75歳以上を別枠とする制度
設計自体が問われる一方で、与党による保険料の軽減策が次々
と打ち出されているが、国民の不信や怒りは一向に収まる気配
をみせていない。廃止は当然であるし、とりあえずこれまでの
「老人保険制度」に戻した上で、国民が納得できる将来像を話
しあうべきである。

 小泉政権下強行採決で決めた制度を廃止しないという与党の
硬直した姿勢は、いずれ墓穴を掘ると私は思っている。それほ
どにこの制度は人間の生・死を簡単に切り分けられるとする考
えの上に立ち、現実の人生や暮らしの実感からはかけ離れた制
度でもある。

 この廃止法案が審議されない一方で、私の所属する厚生労働
委員会臓器移植小委員会では10日(火)も参考人質疑が行なわ
れた。移植ツーリズムが横行する中で、臓器移植に関する国際
ルール作りを提唱しているWHO(世界保健機関)から、その現状
を聞くという設定で呼ばれたリュック・ノエル氏は医療技術担
当課長という職位もあってか、臓器移植を推進する立場からの
発言に終始していた。

 医学的に見れば、長期の脳死生存例の存在から現行脳死判定
をもって「人間の死」とすることへの疑問は、世界各国で論議
されている。脳死からの臓器移植は再度社会的合意を問う作業
であるという認識が、残念ながら日本では極めて乏しかったと
言わざるを得ない。リュック・ノエル氏は、「脳死を一律に人
の死とする」A案提案の中山太郎議員などが推挙したという人選
の問題もあろうが、「脳死後にICUを占有することは医療資源の
むだ遣いである」というような発言も多く、20年30年前の日本
の脳死論議の域を出ていないという印象を受けたのは私だけで
はあるまい。

 数の力による国会審議の恣意的運営は今に始まったことでは
ないが、それが現実からは遠ければ遠いほど、国民を不幸に追
いやる立法しかできないことをもういい加減に学んではどうか?

 神経学的反射の有無によって脳死と決めつけられ、身動きで
きない恐怖の中、逃げ出す術もないまま臓器摘出される「脳死」
下の子どもらの悲鳴を聞いたようにすら思えた参考人質疑であっ
た。一体だれがこの子らを守るのか、もっと真剣な論議が必要
である。

                     阿部 知子 


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
                 ◎ 編集・発行: 阿部知子事務所
★登録申込・解除、HP: http://www.abetomoko.jp/
     ◇ ご意見・お問い合わせ: info@abetomoko.jp
■当ニュースに掲載された記事は自由に転載・再配布できます。
         但し、抜粋・改変によるものは禁じます。


メルマガトップ(記事一覧)へ
| 最新号 |

このページのURL
友達にメールで教える
まぐまぐアーカイブ検索

Web Services by Yahoo! JAPAN

行政・政治・地域情報ランキングトップ
まぐまぐアーカイブトップ
sお問い合わせ
(C)まぐまぐ