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【Jazz Magazine】《ジャズのメールマガジン》


2008.05.18

【Jazz Magazine】 vol.892


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【Jazz Magazine】《ジャズのメールマガジン》

                             vol.892


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───────────────[2008/05/18配信:発行部数:3,070]──

▼本日のアルバム

『ザ・トランス』(Prestige)

 ブッカー・アーヴィン

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一言、「ぷぁ〜」なアルバムだ。
「貧乏」あるいは「貧弱」なアルバムという意味ではない。


フレーズの語尾を“ぷぁ〜”としゃくり上げるように吹くアーヴィンを、
これでもかというほど楽しめるアルバムなのだ。


ときに「ぷぉ〜」と語尾を下げる箇所もあるが、
とにかく、この気持ちの良いアクビのような「ぷぁ〜・ぷぉ〜」の多用と、
滑らかで流麗なアドリブフレーズの目立つ本アルバムは、
他のアーヴィンの諸作とは一線を画する。


アーヴィンの吹くテナーサックスは、
「ぶふぉっ」とか、
「べふぇっ」といった、
どちらかというと詰まったニュアンス。


もちろん吹くフレーズにもよるが、
8分音符、16分音符と符割が細かくなればなるほど、
語尾の詰まった音になることが多い。


この独特の詰まり具合が、
アーヴィン好きにはたまらないわけだ。


しかし、このアルバムのアーヴィンは、
「詰まったアーヴィン」ではない。


意識的に長めの音符を吹くよう心がけているのか、
アドリブのフレーズが非常になめらかなのだ。


音色も他の作品の音よりも透き通っている。


そういった意味では、
かなりアーヴィンの中でも異色なアルバムともいえる。


特に、1曲目に顕著なのだが、
アーヴィンは、モーダルな演奏に、
自分流のアプローチを試みていたのだろう。


極力、メリハリや細かい動きは殺す。


抑揚を抑えた中に、熱気をはらんだブロウとはまた違う、
別種の高揚感を生み出そうという試み。


フレージングも非バップ的で、
ハーモニックマイナースケールを多用することによって、
エキゾチックなニュアンスを意識的に出そうとしている。


メリハリは最小限、出来るだけストイックに。


アドリブはスケールに基づいた
メロディアスなフレーズでアプローチ。


一聴、コルトレーン的かもしれないが、
似て非なる、非コルトレーン的な
アーヴィン流のモーダル・アプローチといえる。


このアプローチは、
マイルス・デイヴィスの『カインド・オブ・ブルー』に収録された
《ソー・ホワット》にきわめて近い発想だ。


《ザ・トランス》は、
アーヴィン版《ソー・ホワット》といっても
あながち間違いではないだろう。


ただし『カインド・オブ・ブルー』に収録された
《ソー・ホワット》限定だが。


次曲の《スピーク・ロウ》にも
同様のアプローチが試みられているが、
タイトル曲ほど抑揚は殺していない。


出るところは出ているし、かっ!と熱くなる瞬間も多い。
このコントラストがたまらない。


タイトル曲も、《スピーク・ロウ》も、
決して短くはない演奏時間だが、
流麗なアーヴィンの音色と
アドリブフレーズに聴き惚れているうちに
あっという間に時間が過ぎ去ってしまう。


反対にラストの《グルーヴィン・アット・ジャンボリー》は、
あっという間に演奏が終わってしまうのでストレスが残るほど。


それほどアーヴィンの、伸びやかな音色と、
最後に「ぷぁ〜」と揺らす音は気持ちがいい。


ラスト曲《グルーヴィン・アット・ジャンボリー》は、
アーヴィンがヨーロッパ滞在中によく演奏した
バルセロナにあるクラブに捧げた曲なのだそうだが、
この曲のテーマの旋律は、
ほとんどチャーリー・パーカーの
《ビリーズ・バウンス》じゃないか(笑)。


最初の2小節目までをディフォルメさせ、
強引に繋ぎ合わせて一丁上がりなテーマ。


急ごしらえっぽさがプンプンと漂うこのテーマだが、
強引に同一フレーズを繰り返して、
テーマとしての体裁を繕ってしまっているところが面白い。


こんなところも、我らがアーヴィンの魅力の一つ。


ただし、中途半端な箇所で
演奏がフェイドアウトしてしまうことには
少々不満が残る。


このアルバム『ザ・トランス』は、
1965年、アーヴィンがヨーロッパ滞在時、
ミュンヘンで録音されたもの。


まどろみと躍動感の奇妙な合一感を楽しめるこのアルバム、
タイトルの「ザ・トランス(夢うつつ)」とは、
なかなか巧いネーミングだ。
 

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    ▼今回紹介のアルバムは、
     こちら経由でお買い求めになれます
     http://thetrance.seesaa.net/

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『THE TRANCE』(Prestige)  
 Booker Ervin  

 1.Trance 
 2.Speak Low 
 3.Groovin' at the Jamboree 

  Booker Ervin (ts)
  Jaki Byard (p)
  Reggie Workman (b)
  Alan Dawson (ds)


  1965/10/27
 

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[ワタクシゴト]

皆さんは沖縄そば、
食べたことありますか?


食べたことある人は、
好きですか?


私は沖縄で食べて以来、
大好きになってしまいました。


飲んだ後は、だいたいラーメンか、お茶漬けか、蕎麦を食べたくなるの
ですが、

ラーメンを食べるほど腹が減っていない、

だけど、

お茶漬けや蕎麦よりはガッツリ食べたい、

そんなときに、沖縄蕎麦の重量感がぴったりなのですよ。

ひょっとして酒吞みのための食事(笑)?


しかし、残念なことに、
東京には沖縄そばを食べさせてくれる店がほとんどありません。

ですので、
那覇の空港で多めに買っておいた
沖縄そばのもとを家で茹でて食べたりするのですが、

そのとき、ソバの上にのせるソーキのような豚肉がないので、
厚切りハムを乗せてゴマかしているのですが、
それはそれで、旨いです。


明星からも、カップラーメンの沖縄そば出てますね。

それも、比較的沖縄そばのニュアンスを
忠実に再現されていると思うので、
最近は仕事で徹夜するときなんかは、
明け方のガソリンとして、
カップラーメンの沖縄そばを食べることが多いです。

というより、
また沖縄行って沖縄そば食べたいな。



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 ●配信者 雲 kumo.takano@gmail.com 

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