【Jazz Magazine】《ジャズのメールマガジン》 |
2008.05.22
【Jazz Magazine】 vol.896
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【Jazz Magazine】《ジャズのメールマガジン》
vol.896
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───────────────[2008/05/22配信:発行部数:3,065]──
▼本日のアルバム
『オブリーク』(ブルーノート)
ボビー・ハッチャーソン
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1曲目の《ティル・ゼン》をはじめて聴いたときは、
「うぉールパン三世!」と思ったものだ。
ニース、モナコ、サンパウロ。
あるいはカリオストロ公国でも良い。
とにかく、穏やかな海、美しい海辺の街と、
海に映える夕陽の美しいロケーションが
よく似合うサウンドだな、というのが第一印象。
ルパン三世が活躍する舞台って、
こういう場所が多いじゃないですか。
あと、峰不二子が海風を浴びる
夕焼けエンディングの映像にも合いそう。
ピアノとヴァイブの音が綺麗に溶け合い、
よく聴くとハッチャーソンはかなり細かい打鍵をしている。
余韻を抑え目にしたヴァイブラフォンをコロコロと。
うん、心地よい。
心地よすぎるかもしれない。
しかし、こんなに気持ちの良い音源、
長らくお蔵入りしていたのだ。
それは、おそらく名作『ハプニングス』と
重複する内容だと判断されたためかもしれない。
録音されたのは1967年。
つまり『ハプニングス』の翌年で、
パーソネルもほぼ同じ。
ベースがボブ・クランショウから
アルバート・スティンソンに代わったぐらいだ。
よって、音楽の内容も大まかに言ってしまえば、
同じような内容だから続けて出しても仕方がない、
という判断がくだされたのかもしれない。
しかし、なかなかどうして、どうして。
なぜお蔵入りさせたのか疑問に思うほど、
質の高い演奏が楽しめる。
ハンコックの活躍ぶりも素晴らしいし、
ハッチャーソンのリリカルかつミステリアスなプレイも健在。
『ハプニングス』に勝るとも劣らない内容だ。
『ハプニングス』に《処女航海》あれば、
『オブリーク』に《ティル・ゼン》あり!だ。
個人的には、前者より後者のほうが、
曲も演奏もずっとずっと素晴らしいと思うのだが……。
尖がった前衛的なアプローチも得意とするハッチャーソンだが、
叙情的で柔らかな演奏も彼は得意とする。
それは、デクスター・ゴードンと共演した『ゲッティン・ゼア』や、
グラント・グリーンと共演した『アイドル・モーメンツ』を
聴いてもらえれば分かるとおり。
そして、このアルバムは、
どちらかというと、尖ったハッチャーソンではなく、
丸いハッチャーソンの割合が大きい。
聴いているうちに、頬が自然と緩んでくること請け合い。
もっとも、硬派な演奏もある。
それは、タイトル曲。
そして、ハッチャーソンの渾身のソロ。
まるでヴァイブラフォンによる
高速スケール練習のようなフレーズではあるが、
彼はなみなみならぬ技術の持ち主だということが分かるだろう。
ピアノとベースのリフレインが印象的な3曲目の《ブロウアップのテーマ》は、
ミケランジェロ・アントニオーニ監督の映画
『ブロウアップ』(邦題『欲望』)のテーマ曲だ。
リラクゼーションと、
微妙な緊張感がバランスよく入り混じったこのアルバムは、
その聴きやすさからも、ハッチャーソン入門としても最適。
彼の『ハプニングス』が好きな人は、
是非こちらにも耳を通してほしい。
実質的に『ハプニングス』の姉妹盤と呼んでも
差し支えのない内容なのだから。
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『OBLIQUE』(Blue Note)
Bobby Hutcherson
1.'Til Then
2.My Joy
3.Theme From Blow-Up
4.Subtle Neptune
5.Oblique
6.Bl-Sectional
Bobby Hutcherson (vib)
Herbie Hancock (p)
Albert Stinson (b)
Joe Chembers (ds)
1967/07/21
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[ワタクシゴト]
今日も2食カレー、
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