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【Jazz Magazine】《ジャズのメールマガジン》


2008.06.20

【Jazz Magazine】 vol.908


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私は、これでむくみやたるみとオサラバしました
http://af1.mag2.com/m/af/0000243618/001/s00000004351001/039

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【Jazz Magazine】《ジャズのメールマガジン》

                             vol.908


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───────────────[2008/06/20配信:発行部数:2,910]──

▼本日のアルバム

『ビヨンド・スタンダード』(ユニバーサル)

 上原ひろみ

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こんなもんジャズじゃない!


いや、これこそ現代のジャズだ!


私の周囲に限っての反応なのかもしれないが、
賛否両論うずまくアルバムではある。


ギターのデイヴ・フュージンスキーの役割、
演奏面についての賛否両論も多く耳にする。


否定派の意見は、
やはり、「こんなギタージャズじゃねぃ!」
という感想が圧倒的。

あるいは、

ギターとバックのバンドとのバランスが悪いんじゃないか? 
という指摘もある。


肯定派は、いや、ギターはエキサイティングだし、
プログレ感覚でも聴けるからイイじゃないか、
という意見が多い。

むしろ、ジャズジャズせずに、
幅広く音楽を聴いている人ほど、このような感想を抱いてるように感じる。


どちらの言い分も一理あるし、
最終的には好き嫌いの問題なんだけれども、
それ以上に、『ビヨンド・スタンダード』を認めるか認めないかは、
受け手の感性の、受容キャパの問題なんじゃないかと思う。


過去の経験と照らし合わせた上で、
安全地帯に収まる音のみを良しとするか、
それとも、外れた地点の音にも興味を示し、面白がれるか。

おそらく否定派に、このアルバムの面白さを言葉を尽くして説明しても、
通じないものがあると思う。


で、私はどうなのかというと、肯定派、です。

いいじゃない?
エキサイティングで、楽しくて。
もっとガンガンやっちゃって!って感じ(笑)。


ギターがうるさい? バランス悪い?
いいじゃない、いいじゃない、カッコいいし。


ギターが上原ひろみのピアノを喰っている?
いいんです、食っちゃっても。

だって、このアルバム、上原ひろみのリーダー作のように見えるが、実際
は上原リーダーの“ヒロミズ・ソニックブルーム”っていうバンドのアル
バムなのだから。

ギターのヒュージンスキーよ、思う存分暴れてくれ!って感じ。


彼らはきっと、“いわゆるジャズ”をやろうとしている意識は毛頭無いと
思う。

あったとしても、ウイントンのように、ジャズの歴史や伝統が……
といった重い荷物は間違っても背負ってはいないことだろう。

もっと広い意味で、音楽をやろうとしているのだろう。

それが証拠に、付属のDVDを見てごらん。
楽しそうに、奔放に友達(=鍵盤)と戯れる上原の姿。

今やりたいこと、今弾きたいことを、
今沸き起こる衝動を音としてアウトプットをすることのみに没頭している
かのよう。

これでいいのだ。


おそらく、このアルバムに眉をひそめる方は、
タイトルの「スタンダード」という言葉に引っ掛かりを抱くからかもしれ
ない。

「《朝日のようにさわやかに》? どんな“解釈”でアプローチしている
んだ?」

無意識に、過去に演奏された同じ曲が意識の俎上に乗せられているのかも
しれない。

で、「こんなん、全然《朝日のように》じゃないじゃん!」
となってしまうのかもしれない。

たしかに、上原流のアプローチだし、
私も、この解釈が従来のスタンダード解釈を“ビヨンド”しているとは思
わない。

しかし、こういうアプローチもアリだと思っている。


試しに、このアルバム、中古屋に売り飛ばさずに、10年後に聴き返してご
らん。
きっと、最初に聴いたときの違和感がなくなっているはずだから。

最初に感じた違和感が強ければ強いほど、後々好きになる可能性も高いし、
自分の中の価値基準が揺さぶられることも多いから、時間が経てば、
「フツーにイイじゃん」に変わっているかもしれないのだ。

と、ここまではこのアルバムの“中身”について。



以下、“外身”に関して少し書く。


このアルバムの“外身”は、個人的にはあまり好きではない。

なんかイヤなのは、“クセになるピアノ”という、たしかにその通りなん
だけれども、何のヒネリもない帯のコピー(笑)。

それと、ジャケ写。

特に、上原ひろみのメイクとヘアセットがいただけない。
なんだか、いまひとつセンスを感じられないんだよね。

それと、ジャケ写。
特に、上原ひろみのメイクとヘアのセットがいただけない。

いまひとつセンスが感じられないんだよね。
もっとカッコよくしろよ、って感じ(笑)。

もっとラシャペルの写真のように、徹底的にキッチュにしてしまうぐらい
の突き抜けがあってもいいと思う。

やるんだったらトコトン、って具合にいかないのは、ジャズコーナーに置
かれるという配慮があるから? だとしたら、そんなこと考える必要ぜん
ぜんないのに。なにせ、最近の大型レコード店のジャズコーナーは、ヴィー
ナスの女性の脚や裸の写真ばっかりじゃないですか(笑)。

ジャケットワークから漂う微妙な湯加減は、相川七瀬が全盛だったころの、
10年以上前のJポップのテイストと気恥ずかしさ(笑)。

外見は、完全に中身の音楽に負けているように感じるのは私だけか?
 


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『BEYOND STANDARD』 (Universal Classics)  
 上原ひろみ  

 1.Intro: Softly As in Morning Sunrise 
 2.Softly As In a Morning Sunrise 
 3.Clair de Lune 
 4.Caravan 
 5.Ue Wo Muite Aruko 
 6.My Favorite Things 
 7.Led Boots 
 8.Xyg 
 9.I Got Rhythm 
 

  上原ひろみ (p)
  Dave "Fuze" Fiuczynski (g)
  Tony Grey (b)
  Martin Valihora (ds)

  2008年


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[ワタクシゴト]

月刊マガジンに連載されていた『BECK』の連載が終了してしまい、残念!!


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