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柿にまつわるおもしろ雑学 大 か き 八 年


2007.05.16

柿にまつわるおもしろ雑学 大 か き 八 年【第六十八号】


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/ __ 創業宝暦五年、御菓子本舗「槌谷(つちや)」がお届けする
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l  /  `v´  \   柿にまつわるおもしろ雑学
l l        l    大 か き 八 年
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l  \       /   二〇〇七年五月十日 第六十八号
l   \_____/    http://www.kakiyokan.com/
   このメールマガジンは、伝統銘菓「柿羊羹」でおなじみの
  御菓子本舗「槌谷(つちや)」が語る、柿を楽しむ一編です。
  解除はこちらから http://www.kakiyokan.com/mag/index.htm
 
  ※「槌谷(つちや)」は創業以来250周年を迎えております。※

 
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____人____人____人_お_人_し_人_な_人_が_人_き_人____人____人____
 
・・◆ 「大かき八年」について
・・◆ おおきな柿のまめ知識(68)
                      「柿は中国の縁起物」
・・◆ つちやの御菓子 
                           「柿羊羹」
・・◆ こんなにもある柿のいろいろ(68)
              「丹波早生富有(たんばわせふゆう)」
・・◆ 柿みる人々(68) 〜芸術と柿との出会い〜 
                           堀辰雄
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・・◆ 「大かき八年」について
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 「つちや」は、
 宝暦五年(1755年)に岐阜県大垣市の城下俵町にて
 園助と申すものが、菓子屋「柏屋光章」を開いたのが始まりです。

 そして四代目右助が、
 古来より美濃国特産である「堂上蜂屋柿」の干柿を使い
 創製発売致しましたのが、
 当社の代表銘菓「柿羊羹」です。
 
 弊庵は、創業250年以上。
 自然の味をそのままに、
 本物のお菓子つくりを通して、
 柿にこだわり続けてきました。

 この「大かき八年」を発刊させていただくことになり、
 今まで以上に柿にこだわってゆきたいと思います。
 
 もし、柿についての御質問や御意見・情報がありましたら
 どんどんお知らせください。
 このメールマガジンを通して
 楽しい情報提供の場にしてゆきたいと思います。
 よろしくお願い致します。
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・・◆  おおきな柿のまめ知識(68)
                      「柿は中国の縁起物」
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 とても甘くて肉厚で、噛むとカリッとした歯ごたえがある柿。
 日本の代表的な果実として、全国津々浦々で愛好されています。

 熟柿や干し柿は、平安時代の宮中儀式のマニュアル
 「延喜式(えんぎしき)」にもすでにその名があるほど。
 もう千年以上も、日本人の生活になじんだ食材といえるでしょう。
 そんな柿のちょっとした知識を、このコーナーではお届けします。

  ※       ※       ※        ※
 
 柿といえば日本でも、串柿などは正月の縁起物として、珍重されます
が、中国では、とてもめでたい縁起物として、よく取り上げられるよう
です。

 なぜなら、「柿」の文字は中国語で発音を「シー」といい、「事」の
文字と発音が同じだからです。
 そこで、「柿」と「事」をひっかけて「事事如意」(なにごとも思い
通りになりますように)となるのです。

 おめでたい言葉と似ているので、柿が縁起物。中国のお正月にあたる
「春節」(1月下旬から2月上旬の新月の日)には、この柿を食べたりす
るそうです。
 日本だけでなく、中国でも縁起物の柿。各国でおめでたいものとして
大切にされているんですね。

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・・◆ つちやの御菓子
                          「柿羊羹」
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 甘くて雅な味わい、馥郁とした香りのある御菓子。
 「つちや」は250余年の長きにわたって
 柿をはじめとするさまざまな御菓子を作り続けて参りました。

 このコーナーでは魅力的な「つちや」の御菓子を
 ひと品づつ、ご紹介して参ります。
 ご購入は、槌谷ホームページからでもいただけます。
 (http://www.kakiyokan.com/)

 ■柿羊羹■
 
 当家「槌谷」の柿羊羹は、1838年、当家四代目槌谷右助の創り上げた
もの。柿柿羊羹は、干し柿を煮て、果肉を裏ごしにし、砂糖や寒天・餡
を煉り上げた羊羹と合わせ、竹の器に流し込み仕上げます。
 甘いながらも柿らしい、あっさりした味わいと、香りをお楽しみくだ
さい。
 【柿羊羹 1本竹容器入】
 ●155g    770円    ●220g  1,100円
 ●330g   1,650円
 【同 2本入】
 ●155g×2 1,650円    ●220g×2 2,400円
 ●330g×2 3,600円 
 【同 3本入】
 ●220g×3 3,600円    ●330g×3 5,300円
 【スライス柿羊羹】
 ●15枚入り 1,100円    ●30枚入り 2,150円
 【棹入】
 ●12枚カット    525円

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・・◆ こんなにもある柿のいろいろ 
              「丹波早生富有(たんばわせふゆう)」
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 柿は北海道を除く全国で栽培されており、品種の数は、甘柿が400種
以上、渋柿が700種以上、合計1100種以上あるといわれています。
 特に「槌谷」のある岐阜県は、全国でも有数の柿の名産地。さまざま
な柿が育てられています。そんな柿のいろいろを、このコーナーでは紹
介していきます。

 ■□ 第六十八回 □■  「丹波早生富有(たんばわせふゆう)」

 柿は、各地でさまざまな品種が育成されていますが、今回は京都府の
ものです。
 「丹波早生富有」は、「富有柿」の枝変わりで、10月上旬に熟する完
全甘柿です。京都府の中部にある綾部市で生まれました。

 実の大きさは約220グラム程度と大きく、皮の色はだいだい色で、甘
みは糖度14度程度と少なく、すっきりした味です。
 「富有」や「松本早生富有」と比べて、実のてっぺんの形が浅くくぼ
んでいることなどが違い、「能登紅富有」と比べると、皮の色が朱色っ
ぽいことなどが特徴です。

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・・◆ 柿みる人々 〜芸術と柿との出会い〜 
                           堀辰雄
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 柿は古くから親しまれてきた果物だけあって、あまたの文芸作品や芸
術品に登場します。素朴で古雅な趣のあるシルエットが、たくさんの作
家の作品にインスピレーションを与えたのでしょう。
 ここでは、柿をめぐる芸術についてお話をいたしましょう。
 
   ※     ※  堀辰雄  ※      ※
          (ほり・たつお)

 (前略)
 海竜王寺を出ると、村で大きな柿を二つほど買って、それを皮ごと噛
(かじ)りながら、こんどは佐紀山(さきやま)らしい林のある方に向
って歩き出した。
「どうもまだまだ駄目だ。それに、どうしてこうおれは中世的に出来上
がっているのだろう。いくら天平好みの寺だといったって、こんな小っ
ちゃな寺の、しかもその廃頽(はいたい)した気分に、こんなにうつつ
を抜かしていたのでは。…」(後略)
                  「大和路・信濃路」
                   
              ※

 結核を病んだ主人公が、高原の療養所で、死にゆく恋人と暮らすひと
ときを描いて大人気となった小説「風立ちぬ」。山口百恵と三浦友和の
主演で映画にもなりましたし、また松田聖子の歌謡曲「風立ちぬ」のタ
イトルもここから取られました。
 それを書いた堀辰雄を、今回はご紹介しましょう。

              ※

 堀辰雄は、明治37(1904)年12月28日に東京・麹町に生まれました。
父親は旧広島藩士の堀浜之介と、正妻ではない志気(しげ)の間に生ま
れました。最初は嫡子として育てられますが、2歳のときに正妻が上京
したため、母親は辰雄を連れて家を出、彫金師の上条松吉と再婚し、向
島で暮らすようになります。
 子供の頃から病弱でしたが成績がよく、府立三中から第一高等学校
(現在の東京大学教養学部)に進みます。
 もともとは、数学者志望でしたが、在学中に読んだ萩原朔太郎の「青
猫」に強い衝撃を受け、文学の道を志します。
 旧制一高では、後のフランス・ロシア文学者である神西清と親友とな
ります。また、室生犀星に出会いに軽井沢へ出かけたり、芥川龍之介と
も知人となりました。
 文学生活は順調でしたが、大正12(1923)年には、関東大震災で母親
を亡くしてしまいます。

              ※

 東京帝国大学国文学科入学後は、中野重治や小林秀雄などと知り合い、
中野とは一緒に同人雑誌「驢馬」を創刊。叙情的な作品を書くようにな
ります。
 昭和3(1928)年には、非常に重い肋膜炎を患い、大学を休学します。
その折に書かれた「不器用な天使」という作品がデビュー作となりまし
た。昭和5(1930)年には「聖家族」という作品で文壇で絶賛を浴び、作
家としての地位を確立しました。
 しかし、その頃から肺結核を病みました。当時の肺結核は治りにくく
死に至ることの多い病気でしたので、堀辰雄の文学感に深い影響を与え
ることになります。
 昭和8(1933)年、肺結核のために軽井沢ホテルで療養をしていた堀は
そこで同じ病をもつ矢野綾子と出会い、恋に落ちます。
 彼女とは翌年婚約。
 しかし昭和10(1935)年、病が重くなった綾子につきそい、八ケ岳山
麓のサナトリウム、富士見療養所に入所。その年の冬に、綾子は肺病で
死んでしまいました。
 その時の体験から、名作「風立ちぬ」を書き始め、昭和13(1938)年
に完成し、刊行され、堀辰雄の人気を不動のものにしました。

              ※

 その後、療養中に出会った加藤多恵子と昭和12(1937)年に結婚しま
す。多恵子のほうでは、重い肺病にかかった堀との結婚にはためらいも
あったようですが、綾子の父親の説得などもあり、結婚に踏み切ったよ
うです。式は目黒雅叙園で行われ、立原道造や室生犀星らが出席しまし
た。
 戦中は、日本の王朝文学に題材をとった「かげろふの記」やエッセイ
「大和路・信濃路」などを書くようになります。
 しかし、徐々に肺病が重くなり、戦後は執筆ができないほどの状態が
続きます。軽井沢で療養を続けながら、昭和28(1953)年、50歳で永眠
しました。

              ※

 大和路・信濃路は、堀辰雄が戦時中に書いた奈良や信濃を遍歴して歩
いたエッセイです。柿の木は、堀辰雄の透明感ある文章にうまくその赤
みを添えているようです。

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 商品配送サービス 送料525円で全国どこへでもお届けいたします
    (但し、沖縄県・北海道は840円となります。)

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 「大かき八年」を読んでいただき、ありがとうございました。
 このメールマガジンは
『まぐまぐ( http://www.mag2.com )ID 0000061969』
 を通じて配信しております。
 毎月1回10日発行。
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発行★編集:槌谷本店 〒503-0876 岐阜県大垣市俵町39番地
フリーダイヤル.0120・78・5311 フリーFAX.0120・78・5355
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〈tencho@kakiyokan.com〉までお寄せください。


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