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柿にまつわるおもしろ雑学 大 か き 八 年


2008.04.10

柿にまつわるおもしろ雑学 大 か き 八 年【第七十九回】


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/ __ 創業宝暦五年、御菓子本舗「槌谷(つちや)」がお届けする
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l  /  `v´  \   柿にまつわるおもしろ雑学
l l        l    大 か き 八 年
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l  \       /   二〇〇八年四月十日 第七十九号
l   \_____/    http://www.kakiyokan.com/
   このメールマガジンは、伝統銘菓「柿羊羹」でおなじみの
  御菓子本舗「槌谷(つちや)」が語る、柿を楽しむ一編です。
  解除はこちらから http://www.kakiyokan.com/mag/index.htm
 
  ※「槌谷(つちや)」は創業以来250周年を迎えております。※
 
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・・◆ 「大かき八年」について
・・◆ おおきな柿のまめ知識(79)
                          「柿の花言葉」
・・◆ つちやの御菓子
                           「柿羊羹」
・・◆ こんなにもある柿のいろいろ(79)
                         「信州ほてい」
・・◆ 柿みる人々(79) 〜芸術と柿との出会い〜 
                           長塚節
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・・◆ 「大かき八年」について
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 「つちや」は、
 宝暦五年(1755年)に岐阜県大垣市の城下俵町にて
 園助と申すものが、菓子屋「柏屋光章」を開いたのが始まりです。

 そして四代目右助が、
 古来より美濃国特産である「堂上蜂屋柿」の干柿を使い
 創製発売致しましたのが、
 当社の代表銘菓「柿羊羹」です。
 
 弊庵は、創業250年以上。
 自然の味をそのままに、
 本物のお菓子つくりを通して、
 柿にこだわり続けてきました。

 この「大かき八年」を発刊させていただくことになり、
 今まで以上に柿にこだわってゆきたいと思います。
 
 もし、柿についての御質問や御意見・情報がありましたら
 どんどんお知らせください。
 このメールマガジンを通して
 楽しい情報提供の場にしてゆきたいと思います。
 よろしくお願い致します。
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・・◆  おおきな柿のまめ知識(79)
                        「柿の花言葉」
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 とても甘くて肉厚で、噛むとカリッとした歯ごたえがある柿。
 日本の代表的な果実として、全国津々浦々で愛好されています。

 熟柿や干し柿は、平安時代の宮中儀式のマニュアル
 「延喜式(えんぎしき)」にもすでにその名があるほど。
 もう千年以上も、日本人の生活になじんだ食材といえるでしょう。
 そんな柿のちょっとした知識を、このコーナーではお届けします。

  ※       ※       ※        ※

 「柿に花なんて咲くの?」なんて人もいるかもしれませんが、柿も樹
木で実をつけますので、当然、花が咲きます。

 柿の花は、5月に咲きます。花は小さく、うすいクリーム色をしていま
す。ちょっと地味な花なので、遠くからぱっと見ただけでは、柿の緑の
葉にまぎれて、気がつかないかもしれません。

 しかし、このつつましさが逆に魅力的でもあり、柿の花の風情が好き
な人もたくさんいるのです。「柿の花」は初夏の季語にもなっており、
俳句にもたくさん詠まれています。
 
 そんな柿の花の花言葉は「自然美」。また、「恵み」「優美」なども
柿の花の花言葉です。
 秋にたくさんの実をつけるので「恵み」、つつましく美しいので「優
美」、そして自然のままの素朴な姿が美しいので「自然美」。
 なんとすてきな言葉でしょうか。
 柿の花によく似合っていると、あなたも思いませんか。

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・・◆ つちやの御菓子
                          「柿羊羹」
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 甘くて雅な味わい、馥郁とした香りのある御菓子。
 「つちや」は250余年の長きにわたって
 柿をはじめとするさまざまな御菓子を作り続けて参りました。

 このコーナーでは魅力的な「つちや」の御菓子を
 ひと品づつ、ご紹介して参ります。
 ご購入は、槌谷ホームページからでもいただけます。
 (http://www.kakiyokan.com/)

 ■ 柿羊羹 ■

 当家「槌谷」の柿羊羹は、1838年、当家四代目槌谷右助の創り上げた
もの。柿羊羹は、干し柿を煮て、果肉を裏ごしにし、砂糖や寒天・餡を
煉り上げた羊羹と合わせ、竹の器に流し込み仕上げます。
 甘いながらも柿らしい、あっさりした味わいと、香りをお楽しみくだ
さい。

 【柿羊羹 1本竹容器入】(日保ち30日)
 ●155g    840円    ●220g  1,207円
 ●330g   1,785円

 【同 2本入】(日保ち30日)
 ●155g×2 1,785円    ●220g×2 2,625円
 ●330g×2 3,885円 

 【スライス柿羊羹】(日保ち30日)
 ●(棹物)12枚カット 577円
 ●15枚入り 1,228円    ●30枚入り 2,415円

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・・◆ こんなにもある柿のいろいろ 
                        「信州ほてい」
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 柿は北海道を除く全国で栽培されており、品種の数は、甘柿が400種
以上、渋柿が700種以上、合計1100種以上あるといわれています。
 特に「槌谷」のある岐阜県は、全国でも有数の柿の名産地。さまざま
な柿が育てられています。そんな柿のいろいろを、このコーナーでは紹
介していきます。

 ■□ 第七十九回 □■            「信州ほてい」

 今回は高山が多い長野県の柿をご紹介しましょう。
 「信州ほてい」は、長野市の果樹園で発見された偶発実生です。偶発
実生というのは、自然に木から落ちた種や、接ぎ木の台木から親とは違
う芽が生えてきたりして発見された品種のことをいいます。人工的にこ
う配した品種ではなく、偶然にできたので、偶発実生というのです。

 信州ほていは、そんな偶発実生の一種で、1978(昭和53年)頃に果樹
園で発見され、数を増やしながら育て、品種的に安定しているかを調べ
た上で新品種として登録されました。
 中くらいの大きさの不完全甘柿で、11月下旬に熟し、実の色は濃いめ
の橙朱色をしています。
 甘百目と似ていますが、色などが違うので区別できます。

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・・◆ 柿みる人々 〜芸術と柿との出会い〜 
                           長塚節
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 柿は古くから親しまれてきた果物だけあって、あまたの文芸作品や芸
術品に登場します。素朴で古雅な趣のあるシルエットが、たくさんの作
家の作品にインスピレーションを与えたのでしょう。
 ここでは、柿をめぐる芸術についてお話をいたしましょう。
 
 
   ※     ※  長塚節  ※      ※
          (ながつか・たかし)

 柿くふや 安達が原の 百姓家
 柿赤き 梢を蛇の わたりけり

              ※

「烈しい西風が目に見えぬ大きな塊をごうつと打ちつけて又ごうつと打
ちつけて皆痩こけた落葉木の林を一日苛め通した。……」
 という冒頭ではじまる小説「土」。土に生きる農民たちの生活を描い
たこの作品は、農民文学のさきがけとして、のちの作家に大きな影響を
与えました。
 これを書いたのは作家・歌人の長塚節。今回は、長塚節をご紹介しま
しょう。

              ※

 長塚節は明治12(1879)年4月3日、茨城県岡田郡(現在の常総市)
で生まれました。父は源次郎、母はたかといい、父は後に県会議員にな
るほどの名士で、とても裕福な豪農の家でした。
 長塚節は、幼い頃から非常に利発で、3歳の頃に百人一首を10首覚え、
いろは歌を暗唱し、神童と呼ばれました。しかし、その反面病弱で、よ
く病気をしていました。
 明治26(1893)年には高等小学校を首席で卒業しますが、水戸中学校
(現在の水戸第一高等学校)では、脳神経衰弱で不眠症などになり、何
度かの温泉療養の後、明治29(1896)年に中退してしまいます。

              ※

 しかし、病気療養は、その頃はじめていた短歌にのめりこむきっかけ
を作ります。明治29(1896)年の温泉療養中、宿で一緒になった客から
正岡子規を知って興味を抱き、また、古今集なども学ぶようになりまし
た。
 明治31(1898)年、20歳の頃には、子規の連載「歌よみに與ふる書」
を毎号熟読。雑誌に作品を熱心に投稿するようになり、雑誌「新小説」
に短歌「昨日こそ うしほあみしか 大磯の いそふく風に 千鳥なく
なり」が一等入選し、賞金5円を獲得します。
 翌年には「新小説」に短歌が一等入選するなど、次々に入選をはたし
ます。病気も快方に向かい、その次の年には短歌だけで125首が雑誌に
乗り、長塚節は「天下の歌人」になった気分でした。万葉集の研究もは
じめ、万葉歌の影響を受けた歌を作り、子規に「一等他に抜きんでてい
る」と激賞されます。

              ※

 明治36(1903)年には、24歳で歌誌「馬酔木」の創刊に編集委員とし
て参加。万葉調の短歌を作り続けますが、この頃、各地を旅して写生文
も書くようになりました。明治38(1905)年には、300近い短歌を発表
し、正岡子規の正統な後継者と目されますが、徐々に写生文でも頭角を
現してゆきます。ただ、私生活では、死んだ父親が政治活動で財産を使
い尽くしており、借金のため家財を高利貸しから差し押さえられるなど、
とても順調とはいきませんでした。
 明治41(1908)年には伊藤左千夫らと「アララギ」を創刊。そこで小
説「開業医」「おふさ」「教師」などを発表し、短歌は一時休止状態にな
ります。

              ※

 やがて小説の面でも評価が上がりはじめ、明治43(1910)年に、夏目
漱石から小説の執筆依頼が舞い込みます。そして6月より、朝日新聞紙上
で名作「土」の連載がはじまりました。11月に151回で完結したこの作品
は、貧しい農民の姿を描き、日本の農民文学の最初の作品として評価さ
れています。
 明治44(1911)年には、父の斡旋で医者の娘・黒田てる子と婚約が成
立しますが、激しく咳き込むようになり、喉頭結核と診断されました。
 病気のため、てる子との婚約は解消。そして入院することになってし
まいます。
 節の結核は、2年後に一度「全治」の診断を受けますが、大正2(1913)
年に再発。そして大正4(1915)年、アララギに連載中だった死刑囚を
テーマにした小説「鍼の如く」の第5回を完成した後の2月8日に逝去し
ました。

              ※

 長塚節の作品は、鋭い観察力に裏打ちされた確かな写生と、気品に満
ちあふれた清冽な描写が魅力です。また、小説「土」に見られるように
現実を確かにみつめる目と、問題意識も持っていました。
 冒頭の俳句は、安達ケ原の百姓家で柿を食う、という旅の途中の句と
熟した柿の木に蛇がはう、その独特の美しさをイメージした句です。
 どちらも、シンプルですが日常の一断面を切り取った、長塚節の観察
力が読み取れるようですね。

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 商品配送サービス 送料525円で全国どこへでもお届けいたします
    (但し、沖縄県・北海道は840円となります。)

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 「大かき八年」を読んでいただき、ありがとうございました。
 このメールマガジンは
『まぐまぐ( http://www.mag2.com )ID 0000061969』
 を通じて配信しております。
 毎月1回10日発行。
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発行★編集:槌谷本店 〒503-0876 岐阜県大垣市俵町39番地
フリーダイヤル.0120・78・5311 フリーFAX.0120・78・5355
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〈tencho@kakiyokan.com〉までお寄せください。


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