2008.08.09
トスカーナ日記 8月8日2008年 フランスの休暇、サン・トロッペ
イタリア発トスカーナ便り
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トスカーナ日記 8月8日2008年 ―No. 237
フランスの休暇、サン・トロッペ
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8月です。
夏本場です。
トスカーナもここ数日、熱帯日が続いています。
南フランスを旅行中は日中暑く、朝夕涼しい、理想的な日々が続いてくれ、さす
がコートダジュールと感心して帰ってきたら、トスカーナも同じ気候で大変嬉し
かったのですが、やはり8月にはいるとしっかりと熱帯日が戻ってきました。
まぁ、例年通りの夏の気候です。
さて、前回のトスカーナ日記に7月中旬に休暇で旅行した南フランスのアヴィニ
ヨン辺りのことを書きましたが、今日は、後半、サン・トロッペへ移動したとき
のことをご報告いたします。
早く書かないと記憶が薄れそうです。
アヴィニヨンから6km程離れているヴィルヌーブ・レザヴィニオンを出発した
後、2時間程で私たちはイタリアからやってきた道を戻る形でサン・トロッペ近
くにあるコゴランという小さな町に到着しました。
ヴィルヌーブ・レザヴィニオンのホテルが静かな住宅地にあったのに対し、今度
のホテルは町の真ん中です。
自動車が行き交い、レストランやバー、ベーカリーなどの店が沢山並んでいます。
前回とは全く違った環境で、最初はとまどいましたが、町の住民達と同じように
バーに座り、スーパーで買い物をしたりしていると、すっかりフランスの町の一
員になった気分にさせられて、これも悪くないのです。
ホテルに荷物を置いたら、やはり先ずはサン・トロッペでしょう。
車に取り付けたナビゲーターの案内に任せて、いざ出発。
コートダジュールは大変有名ですが、海外沿いに並ぶどの町も小さく、町と町の
間には郊外が広がっています。
サン・トロッペへ行く道も郊外を横目に見ながら走り、反対車線が何キロにもお
よぶ渋滞なのには嫌な予感がしながらも、快適に到着しました。
サン・トロッペはその昔小さな漁村だったそうで、今でも小さな町です。
ただし、フランスやハリウッドの有名スター達が休暇で来るようになってから、
しゃれたブティックが軒を並べています。
さて、どうしてサン・トロッペがそんなに有名になったのでしょうか。
それは、フランスの元女優ブリジット・バルドーが原因だったのだよと、今回友
達が教えてくれました。
え〜〜、それはないでしょう、一女優が原因でここまで有名になりますか、とち
ょっと反発してみると、本当だよ、とその記事とブリジット・バルドーの写真が
載った雑誌を見せてくれました。
そこに載っていたブリジット・バルドーはまだ若く、長いブロンドの髪を真ん中
分けにし、胸の大きく開いたTシャツとそれは短いホットパンツをはき、そこか
ら長―い足 を出して、高さ10cmほどのウエッジソールサンダルを履いていま
した。
何十年前の写真でしょうか、すっごい、セクシー!
彼女出演の映画がこの町で撮影されたか、それとも彼女がここに住んでいたか、
その辺りはちょっと忘れてしまいましたが、他に別の理由があるとしても、彼女
のお陰でここまで有名になったのは本当のようです。
サン・トロッペの港へ出てみると、左手に豪華なヨットが並び、右手にはレスト
ランがテラス式で並んでいます。
ここでは1日中、何時でも食事が出来るようで、私達が行ったときは午後4時頃
でしたが、ムール貝が一杯入ったキャセロールを目の前にして白ワインと共に美
味しそうに食事をしている家族達が数組いました。
港町ですから魚介類が美味しいのは勿論ですが、私たちが食べたかったのはクレ
ープです。
クレープは元々フランス・ブリタニアの食べ物ですが、イタリアのピッツアのよ
うに、今ではフランスのどの町にもあります。
嬉しいことに港に一件見つけて、クレープ・プロヴァンス風(チーズ、トマト、
卵入り)を、これもクレープにはつきものの、シードロ(甘くないサイダー)と
一緒に食べました。
美味しさに大満足。
ここにあるレストランは半分路上に突き出たテラス式なためエアコンが使えない
のか、涼をとるためのミストが天井から吹き出ていました。
いいアイデアです。
港で私はずっと探していたものを見つけました。
それは逆三角形の籠です。
お買い物にもいいし、ビーチへ行くときにも便利なもの。
イタリアにもありますが、取っ手がどれも短くて、私は肩から掛けられるものを
探していたのですが、どうもフランスにしかないようで、半分諦めていたのが、
正にフランスのサン・トロッペにありました。
皮のしっかりした取っ手で、19ユーロでした。
私の今年一番のお気に入りになりそうです。
さて、ホテルへ帰るときはしっかりと渋滞に入り込み、サン・トロッペの7月、
8月は毎日この渋滞が続くことを知りました。
次の日はこちらで落ち合うことになっていた友達と一緒にビーチへ行ってきまし
た。
スター達がやってくるビーチです。
5kmと言われる長いビーチは白い砂と蒼い海と空がコントラストに、でも涼し
げに広がっていました。
海には豪華ヨットが漂っています。
岸で食事をしたり日焼けをしたりするのでしょう、ヨットからゴムボートで人が
運ばれてきます。
そうか、有名人達はこのようにしてビーチにたどり着くのか。
私たちが経験した渋滞などは全く知らないのだろうなぁ・・。
そんなことをちょっと考えながら、私たちもさっそくビーチチェアーを借り、レ
ストランで食事をして、ワイワイと話に花を咲かせて盛り上がりました。
長いビーチを歩いていて、フランスらしいなぁ、と思うのがトップレスの女性達。
ごく、ごく普通にいます。
更に歩いていて出くわしたのがヌーディストビーチ。
急に目の前に何もつけていない男性が立っていて、あれ〜っと周りを見回すと、
寝っころがっている人、立っている人、泳いでいる人達全員がヌード。
男性、女性、若い人、お年寄り、いろいろです。
私もジョン・クロードもそして一緒にいた友達もヌーディストビーチには行った
ことがありますので、さほど驚きはしませんでしたが、ヌーディストビーチと普
通のビーチとの境が全くないので、遠くから歩いてきた人はちょっとびっくり、
というか、どこに目をやったらいいのか困ったという顔をしていて、見ていると
面白いのです。
そんなサン・トロッペですが、私たちは後日もっと素敵な場所を見つけました。
ホテルのある町コゴランで見つけた、木漏れ日が涼しげな可愛いレストランの庭
で食事をしているとき、隣に座っていらっしゃった初老のご夫婦が話しかけてこ
られました。
ご夫婦のご主人と私が同じ魚のグリルを注文し、私が魚のお頭をつついて食べて
いたのに驚かれたのがきっかけです。
こちらの人は魚のお頭は食べません。
ご夫婦はベルギー人で、コゴランの隣町に家を買い、一年の半分はそこで過ごし
ていらっしゃるそうです。
それまでは船で世界一周を3回され、その他アフリカからアジアまで、勿論日本
も含めて世界各地を旅行して回ったそうで、ご夫婦に比べると数はずっと少ない
ですが、それでもいろんな国を旅行した経験のある私たちと話が盛り上がってし
まいました。
そのご夫婦に「プチ・ヴェネチアを知っていますか?」と尋ねられて頭を横に振
る私たちに教えてくださったのが、ご夫婦が半年住んでいらっしゃる町「ポル
ト・グリモ(Port Grimaud))でした。
とっても可愛い町だからここは是非訪れてみてください、と勧められ、
昼食の後、私たちは直ぐに車で出かけてみました。
小さな湾が町になっているようで、外来者は外にある大きな駐車場に車を止めて、
町に向かいます。
町の入り口から水路が始まり、その上に橋が架かっていて、本当にヴェネチアの
ようです。
橋を渡って中に入っていくと、町は箱庭のように可愛いらしく作られており、プ
チ・ヴェネチアといわれる意味が良く分かりました。
船で水路を回ってみました。
小さな家々が好みの色に塗られて並び、家の後ろには個人のボートがつながれて
います。
乗った船の中にあった説明書では、湾に水路を残して土地を作り、そこに家を建
て始めたのが始まりで、今では2500戸が建っているとか。
ほとんどの家が小さいので、多分ホリデーハウスとして使われているのでしょう。
旅行者も混雑するほどはおらず、ホッとしてしまうポルト・グリモが二人とも気
に入ってしまい、友達と一緒にサン・トロッペで夕食をする予定を変更して、ポ
ルト・グリモで落ち合うことにしました。
夕方になると町に住んでいる人たちがおしゃれをしてレストランに向かう姿が見
られます。
偶然にも、この町を教えてくださったご夫婦にも橋の上でお会いし、再会に大喜
びしました。
お二人ともおしゃれをされていて、最初は分からなかったくらいです。
この町のお勧めレストランも教えていただきましたので、一度この町にあるホテ
ルに滞在して、ゆっくりとプチ・ヴェネチアを楽しんでみたいものだと思ってい
ます。
とにかく、渋滞でうんざりし、人で混んでいるサン・トロッペへ行かなくて良か
ったと満足し、レストランで又会おうねと乾杯しながら、友達との最後の夜が静
かに更けていきました。
http://www.deeshan.com/guide/diary.htm
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他人ではなく、自分に焦点を当てること。
群衆ではなく、自分の心に耳を澄ませること。
Ma Zu
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