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インド・ガネーシャ通信


2007.09.22

★インド・ガネーシャ通信 NO.266 ★


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            インド・ガネーシャ通信         NO.266 
   
                              2007.9.22

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          tea@makaibari.co.jp 

   〜インドをもっと知りたい方 必読!!!〜 <2001年8月3日創刊>
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◆インドを旅したことはあるけれど、インドで生活している日本人はどんな
生活しているんだろう。もしかしたら、旅行者の知らないインドを知ってい
るかも! 

◇マカイバリジャパンでは、ニューデリー在住20年以上になるニューデリー
オフィスの石井吉浩をはじめ、インドに駐在している日本人の方々が体験し
たインドを、様々な角度からお届けしております。

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こんにちは! マカイバリジャパンの石井です。

御無沙汰をいたしました。残暑が続いて今日も暑いですね。

吉野さんの原稿は吉野さんが遅い夏休みをとられている東京から発信です。


◆ “紅茶専門店スタッフのブログ:マカイバリ紅茶日記”
    こちらのブログもインド発です。
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  〜インド駐在ブログ〜
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 〜マカイバリ茶園訪問記〜
         ・森探索
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◇◆ ニューデリー駐在員便り VOL-142◇◆           
                         
              byーニューデリー在住  吉野 宏


                〜インドと今昔物語〜


 安倍首相の突然の辞任発表で気が抜けてしまった。インドから帰られて
1ケ月足らずの出来事。現在入院中との事、お見舞い申し上げる。
 
 さて、時はお彼岸、そして25日は中秋の名月。私は日本で遅い夏休みを
取ることとした。東京は未だ夏でニューデリーより暑い。

 9月14日三菱重工が全責任を負ったH2Aロケット13号の打ち上げが成
功。お祝い申し上げる。近々月周回衛星「かがや」が月へ向かうと言う。
その名前からして、まさに竹取物語、月の都に帰るかぐや姫の場面を思い
出した。今年は人類初の人工衛星「スプート二ク」が打ち上げられて丁度
50年の節目。
 
 人類が初めて月面に立ったのは1969年でアポロ11号、もうすぐ30年。
日本は漸く月面調査に乗り出した。日本に続いて中国が、そしてインドが
来年には無人月面探査衛星を打ち上げる。インドの人工衛星の名前は3年前
に既に決まっている。チャンドラヤーン(CHANDRAYAANーサンスクリッ
ト語)、邦訳すると「月への使者」。

 そんな月の話題が多いなかでふと今昔物語(平安末期の12世紀の作品。
インド中国そして日本の3国の説話を1020話集めた)を思い出した。今月
始め、日印学生会議に出席した日本の大学生10人との集いがあり出席した
際、ご一緒されていた大阪大学大学院文学研究科・荒木浩教授が今昔物語
をインドの現場で研究している旨ご披露あった。満月とかぐや姫。そして
満月と兎は日本人にとっては切っても切れない関係にある。月見の宴は今
や幼稚園か保育所で幼児が教えて貰うくらいになった様だが、私の幼少
の頃は自分の家で月見の宴をやっていた。お袋より童歌を教えられた。以
来、月はいつも餅をつく兎の姿と重ね合わせたものである。

 ♪うさぎ うさぎ なに見てはねる 十五夜お月様見てはねる♪

 月と兎の物語は、今昔物語の巻5第13話、天竺から来た説話として身
を焼いた兎の話に遡る。その原型は、三蔵法師・玄奘が書いた「大唐
西域記」巻7 バーナーラシー国(現在のベナレス)の記述にもあるこ
とを勉強した。そして、月と兎を結びつける伝承は、インドや中国、日本
に限った話ではなく、アフリカのホッテントット族や北米インデイアン、
古代メキシコ文明など世界的に分布していると言う。古来、中国には月
にはヒキガエルがいるという俗信があったと聞いたこともある(注)。

 1986年9月の中秋の名月は、私は幸運にも中国は敦煌で拝んだことが
休暇中に、女子12楽坊の東京コンサートで奏でられた「敦煌」を楽し
み当時を思い出した。同時に、国立近代美術館にて平山郁夫画伯の
「祈りの旅路」と言う展覧会にて、敦煌をはじめとする三蔵玄奘が旅
したシルクロードの絵画も楽しむことが出来た。玄奘が経典を求めて
紀元7世紀にインドに留学したナーランダ大学を題材にした「ナーラ
ンダの月」、仏陀が悟りを開いた「ブダガヤの大塔」などの作品には
満月が描かれている。平山先生は、東アジアサミットで基本合意され
たナーランダ大学の復興に関する協議会の日本代表をされている。最
近、その復興がインド、中国、日本、シンガポール、その他の国の間
で基本合意された。

[写真】
 2007年9月2日インドで打ち上げられた通信衛星。この打ち上げ成功
によりいよいよ来年の月面探査衛星の打ち上げが現実味を帯びて来た。
その発射時期は北京オリンピック開催の頃になるかもしれない。
  〜石井のコンピュータ事情により写真は次号に掲載いたします。〜                                                                                      
   
ナーランダ大学が復興しシルクロードが復活。そして月面探査の宇宙
開発が進められる。21世紀は文学の世界と科学の世界の融合でもある。
(注)参考文献 今昔物語集の世界 中世のあけぼの 池上洵一


               2007年9月22日 東京にて

                         以上
 

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tel 03−3338−6718/6719
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