2008.07.29
【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版 313号
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【BRASIL NEWS】ニッケイ新聞メルマガ版313号 2008/07/26
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これであなたもブラジル通!!! 様々な顔を持つこの国の魅力の一端を紹介
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※ニッケイ新聞は、ブラジル国サンパウロ州サンパウロ市で発行されている移住者
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ニッケイ新聞編集部
===コラム「樹海」===
二〇〇七年の在外ブラジル人による本国送金は二十八億ドルと中央銀行から発
表があった。最も多いのは米国からの十三億ドルで、四二%を占める。在外ブラジ
ル人人口は二百五十万〜三百万人ともいわれ、米国の約百〜百五十万人が最大だ▼
ブラジル国営通信によれば、送金額で二位は日本のデカセギからの三四%、三位は
EU圏の一六%▼送り先はブラジル南東部(五八%)と南部(三九%)であり、奇
しくも、欧州系移民や日本移民などが多く入った地域だ。受取人の六五%は女性で、
大学卒は二一%しかおらず、一般的に低学歴で中産階級の下層に属している▼興味
深いことに、ブラジルはコインの裏表のような側面を持つ。ブラジル国内には約百
五十万人から二百万人の不法滞在外国人がおり、一年間の母国への送金総額は十億
ドルにもなるのという▼しかもここ数年の好況を反映して、前年同期比で七八%も
彼らの祖国への国外送金額が伸びている。大半はボリビア、コロンビアなどだ▼国
内の仕事に満足できないブラジル人自身は、欧米へ移民労働者として渡る。その結
果、欧米諸国が入管を厳しくしはじめ、ルーラ大統領はその政策を厳しく批判して
いる▼在外ブラジル人の本国送金は国内経済のある部分を支えているから、大統領
の発言は、ある種の国内産業保護ともいえる。だが、ブラジルが好況になっても、
ブラジル人自身の職が増えない構造になっている点では、あまり歓迎されない構図
ともいえる▼まるで「回転扉」のようなこの労働力移動のグローバル化は、一体ど
こまで進んでいくのだろう。(深) (2008年07月24日)
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****▽ニュース目次▲**********************************************
●今週のおすすめ記事●
○日系社会
■県連=日本祭、今年も盛大に=移民百周年を記念して=3日間で20万人が来場
=市長、元州知事も
■世界が注目した百周年=英、仏、西語でも報道=「異文化統合の新モデル」
■外国人生徒の日語学習支援=愛知県=7億の基金民間から募り=教室助成、指導
者派遣も=県レベルでは初の試み
■記者の眼■日本社会への統合の時代=愛知の基金は貴重な先鞭
■日系軍警将校に感謝捧げる=聖市=百周年を機に50人顕彰=「市民生活の安全
を保証」=6団体が記念メダル授与
■友情の灯を史料館に=兵庫県実行委が寄贈
■パソコンで笠戸丸移民名簿を
○ブラジル社会
■ステファネス農相=WTOは無用の長物=脱退も辞さないと=問題は国際市場が
解決=先進国は詭弁でごまかす
■金本金利を大幅上昇=インフレ輸入に消化力を
■伯国高齢化が急進行=予想上回る受精率低下
■盗聴防止が大繁盛=音声を暗号数字で送信可
■23年ぶりの乾いた7月=2カ月間雨なしの地域も=小児科、眼科の患者増加
■例年を大幅に上回るペンギン漂着
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★日系社会
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■県連=日本祭、今年も盛大に=移民百周年を記念して=3日間で20万人が来場
=市長、元州知事も 2008年07月22日(火)
ブラジル日本都道府県人会連合会主催の「第十一回フェスティバル・ド・ジャポ
ン(日本祭、加藤恵久実行委員長)」が十八、十九、二十日の三日間、イミグランテ
ス展示場で行われた。期間中は快晴に恵まれ、三日間で約二十万人(主催者発表)
が来場。大盛況のうちに幕を降ろした。開催期間中は、四十四の県人会が自慢の郷
土食を披露し、来場者たちを楽しませた。会場パビリオン内では企業、日系団体の
展示に多くの人が足を止め、屋外の舞台では次々と紹介される各種の日本文化芸能
を珍しそうに見つめる人の姿が多く見られた。
十九日正午から行われた開会式。加藤実行委員長はあいさつで「今年の日本祭は
十一回目を迎え、日本移民百周年を記念して行われている。各県人会のボランティ
アをはじめ、各スポンサーのおかげで、盛大に行えたことを嬉しく思う」と感謝の
気持ちを表した。
開会式にはジルベルト・カサビ聖市長も出席。「日本祭は、聖市にとって重要なイ
ベント」と位置付け、同イベントが市に対して多大な貢献をしていることに喜びを
表した。
二日間を通して、舞台上では、太鼓演奏や阿波踊り、神楽、シャンシャン傘踊り、
三味線演奏など日本文化を披露。
中でも、来伯中のGANGA ZUMBAの宮沢和史さんが「島唄」、新曲「足跡
のない道」を披露し、会場からは割れんばかりの声援が送られた。また、同じく来
伯中の歌の親善大使吉武まつ子さんが「千の風になって」などを熱唱し、舞台を盛
上げていた。
また、ブラジルにある聖美会と和歌山県の琴美会が一緒になって、大正琴の演奏
を行っていた。
展示会場では、有名漫画の「トゥルマ・デ・モニカ」に出場しているマスコット
人形と一緒になって記念撮影を行う来場者の姿も目立った。漫画や書道の講座には
終日多くの人が詰め掛けた。
パビリオンに出展していた、パラグアイ都道府県人会連合会と神奈川文化擁護協
会にも、多くの人が足を運んでいた。この他、文協内にある移民資料館の巡回写真
展、JICAの写真展示、在サンパウロ総領事館のからくり人形にも、多くの人が
見入っていた。
最終日の夕方にはジェラルド・アルキミン元聖州知事も来場し、食ブース、展示
場を回った。
リオから初めて訪れた鹿田明義リオ百周年記念委員会委員長は、「日本祭を見て、
さすがサンパウロと感じた」と素直に感想を話し、「若い人たちが協力しているのを
見て、日系社会はまだまだ続いていくことを実感した」と嬉しそうな表情で語った。
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■世界が注目した百周年=英、仏、西語でも報道=「異文化統合の新モデル」
2008年07月24日(木)
百周年を機に、多くの伯国メディアが日本移民百周年関連の報道合戦を繰り広げ
たが、目を国外に向けると、世界中のメディアもまた異例ともいえる百周年の取り
上げ方をしていた。ロイターなどの通信社は多言語で配信し、英BBC、中東アル・
ジャジーラ、仏リベラシオン紙、スペインのエル・パイース紙などは独自の取材を
試みていた。世界が見た百周年の一端をのぞいてみた。
ビン・ラーディンの独占映像などを流すことで有名な中東アル・ジャジーラ局も
六月二十二日、「日本人がどのようにブラジルの多文化社会形成に貢献したか」とい
う視点で二分半のニュースを報じた。
「百年が経過したが、日系人はブラジル社会に統合されながらも、独自の伝統を
維持している」とアル・ジャジーラは伝え、日系レストラン店主にインタビューし
て日本食ブームの状況を報道している。
英BBCは移民の日前日の十七日、「日系ブラジル人の遺産を残す」という題で、
二分四十七秒報じている。上原幸啓文協会長に取材し、九歳で渡伯して素足で学校
に通っていた、といつもの逸話を紹介。
歴史家のアルリンダ・ロッシャ・ノゲイラ女史は「一〇〇%統合された訳ではな
い」とし、「三世や四世の世代は統合へ進むが、一世や二世世代はそうではなく、ま
だ閉鎖的なコミュニティの部分も残っている」との説を披露。最後の「一世は重労
働に耐え、二世らは予想を超える成果を残した。達成されたこれだけでも、百周年
で祝うに値することだ」と締めた。
アジアではマレーシアの英語サイト(星洲互動)はアジアニュースからの配信と
して、「ブラジルの中の大きな存在」との記事を掲載した。
その中で、ブラジルのエスニックを研究する米国コーネル大学のジェフリー・レ
ッサー教授は「ブラジルの日系人にはわずかな大臣と立法者しかしないが、米国は
もっと少ない」とし、さらに「興味深いことに伯国の日系政治家の多くは沖縄系だ」
という。
「日系人たちの多くは、閉鎖的で冷たいと思われている共同体のイメージを親し
みやすく和らげたり、ブラジルらしさを持ち込み、日本文化を変化させることで日
系社会を存続できると考えている」との独自の分析を述べてる。
スペイン語ニュースを「日本移民」「百周年」というキーワードで検索したところ、
六月だけで百二十件以上あり、ポ語以外の外国語では最多だった。皇太子殿下のご
来伯に関する速報が多いが、中にはロイターが移民史年表、EFE通信がラジオ体
操についての記事も配信した。
ラジオ・フランス・インターナショナルは三月十三日付けで、「リベラシオン紙は、
ブラジルの日本移民が異文化社会統合の新しいモデルを示した」との観点から百周
年関連に二ページもさいたと報じた。戦争中に枢軸国移民として迫害された日本人
は、それを乗り越えて社会統合を果たし、海外最大の日系社会を作り上げた歴史を
伝えた。
いずれも現代のグローバルな視点から日本移民百周年を読み解いているのが特徴
だ。移民の大量流入による異文化衝突を回避しながらどう社会統合するか、西洋と
東洋に文化の衝突と融合という文脈から、百周年を解釈している。
外国からの視線は、現在行われている日本的な特性を残しながらブラジル社会に
統合する試みに、世界的な価値があることを示唆している。
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■外国人生徒の日語学習支援=愛知県=7億の基金民間から募り=教室助成、指導
者派遣も=県レベルでは初の試み 2008年07月25日(金)
愛知県は二十二日、県内外国人児童生徒の日本語学習を支援する事業を開始する
と発表した。民間による約七億円の基金を創設し、外国人学校への指導者派遣、民
間日本語教室への運営費助成などを行なうもの。外国人児童の日本語理解を支援す
ることで、不就学や不登校などの問題を解決し、日本社会への適応を促すことを目
的としている。事業開始は今年十月から。都道府県レベルでは初の試みとして、そ
の成果が注目される。
このほど発表された日本語学習支援事業の対象となるのは、日本語学習を希望す
る学齢期(満六歳から十三歳)の外国人子弟と、母国の教育を行なう外国人学校。
事業では、県国際交流協会に目標額七億円の「日本語学習支援基金」を創設。こ
の基金を、民間の日本語教室への運営経費・授業料、日本語能力試験受験料の助成
や、外国人学校への日本語指導者派遣・学習教材給付などにあてる。
そのほか、日本語教室へのアドバイザー派遣、日本語ボランティア養成事業など
も計画されている。
基金は企業、市民ら民間から募る方針。五年間の事業期間で使い切る形だ。共同
通信によれば、現在一億数千万円が集まっているという。
県では今月末から同事業の説明会を開催。八月中に日本語教室、外国人学校から
の助成申請を受付け、有識者からなる基金事業審査委員会が審査する。十月から日
語教室での学習、外国人学校への指導者派遣を開始する予定だ。
◎
二〇〇七年末現在で愛知県内に居住する外国人は二十二万千三百八十三人。県の
発表によれば、うち学齢期の外国人児童は約一万四千人と見られている。
同事業は、日本語の理解が不十分なことが不登校、不就学につながり、外国人子
弟の日本社会への適応をさまたげる原因の一つになっていることに対し、県が率先
して日本語習得の環境整備に乗り出した点で画期的な試みと言える。
県内で最も多い外国人はブラジル国籍者で七万九千八百九十九人。正確な統計は
ないが、人口比から見れば、学齢期のブラジル人子弟の数は約五千人以上に上ると
推測できる。事業の推進が、デカセギ子弟の教育環境改善につながることが期待さ
れる。
■記者の眼■日本社会への統合の時代=愛知の基金は貴重な先鞭
2008年07月25日(金)
「これからは日本へのインテグラソン(統合)の時代が始まる」。十九日にセブラ
エが主催したデカセギ・セミナーで、在日ブラジル人向け大手ポ語新聞・TV局を
経営する村永レオナルドIPC社長は、そう興味深い講演をした。
デカセギ開始から二十年以上が過ぎ、在日伯人コミュニティは新しい時代に突入
しつつある。
伯国では日系二世の高学歴化が一般社会への統合と、中産階級への社会上昇をも
たらしたとの認識から、村永氏は「統合の鍵は子弟教育にある」と語り、すでに大
学在学者と卒業者で百人以上おり、「これからますます増える」と予想する。
ただし、現状での高校進学率を問うと「昨年、岐阜県可児市で十人のブラジル人
生徒が中学を卒業したが、高校に入ったのは二人だけだった」と残念そうに答えた。
まず、小中校レベルでの教育充実は不可欠だ。
その意味で、デカセギの四人に一人(八万人弱)が住む愛知県で、外国人児童生
徒向けの日本語学習支援基金という先進的な取り組みが始まったのは、在日コミュ
ニティにとって朗報だろう。
愛知県国際交流協会は、同基金の開始にあたって、県内の公立小中学校と外国人
学校に通う外国人児童生徒の保護者約六千九百人に予備調査を行い、約三千百人か
ら回答をえた。
それによれば、外国人児童生徒のなんと約半分(四六・二%)が日本生まれで、
外国人両親の四人に三人(七三・五%)は子供を日本の高校へ進学させることを希
望している。さらに約半分(四五・四%)の親が将来、日本に住み続けたいと回答
している。
移住一世の世代に、いくら移住先言語を教えようとしても限界があるが、二世世
代は違う。移住二世たちが日本語に熟達し、大学進学して日本社会に進出すること
で、コミュニティ全体の評価を上げることができる。親と日本社会との仲介役を務
め、結果的に統合への筋道が開かれる。
注意すべきは、日本語だけの子供を育てるのではなく、「バイリンガル話者が理想」
との認識を持つことだ。親との愛情のやり取りには、祖国の言葉が不可欠であり、
それを失わせる日本語教育では、家族の絆を失わせ、人格形成に悪い結果を生む可
能性がある。
ただし、現実にはバイリンガルどころか、日語でもポ語でも読み書きができない
セミリンガルが増えつつあるとの危機感を訴える声も聞く。それよりは「少なくと
も日語では読み書きできる」という機会を与えることは、十分に価値がある。
ブラジルの日系人が日本文化を継承しながら一般社会に統合したように、日本社
会も受け皿としての雰囲気を醸成することも重要だ。今回のような公的組織の先鞭
をつける取り組みは、まさにその一端といえよう。
このような試みが、愛知県内に留まらない大きな影響を及ぼすことを期待したい。
(深)
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■日系軍警将校に感謝捧げる=聖市=百周年を機に50人顕彰=「市民生活の安全
を保証」=6団体が記念メダル授与 2008年07月26日(土)
ブラジル日本文化福祉協会(上原幸啓会長)やインスチツート・パウロ小林など
六団体が主催する日系軍警将校顕彰セレモニーが二十四日夜、文協貴賓室で行われ、
家族や友人・同僚ら百人以上が慶祝にあつまる中、大佐(コロネル)などの将校ら
五十人に記念メダルと感謝状が渡された。上原会長は百周年の機会にこの機会が持
たれたことを喜び、「みなさんのおかげで市民生活の安全が保証されている。心から
感謝したい」と礼をのべた。
「日本の思想哲学は日系の士官学校教官や同僚などを通じて、軍警全体に強い影
響を与えている」。聖州軍警のダニエル・バルボーザ・ロドリゲイロ副総司令官はそ
う顕彰し、「すべての日系兄弟に感謝する」とのべた。副総司令官によれば、聖州軍
警には九万三千人が所属し、南米第三位の陣容を誇る。うち九百人が日系人だとい
う。
聖州知事の護衛、州知事官邸の警備の重責を担当するカーザ・ミリタールの司令
官、キタ・マサオ・ルイス大佐も挨拶にたち、「コロネルになることは、日系人とし
てとても名誉なことだと感じる」とし、「ここにいる諸先輩が見せてくれた先例に従
う」と語った。
最後に軍警らしく、「みなさんのミッソン(使命)はベン・コンプリーダ(見事に
達成された)だ」と力強くのべ、拍手をあびた。
連邦高等裁判所の上田雅三判事も祝辞にたち、九三年から二年間、軍警士官学校
で教鞭をとった経験を「むしろ、私の方が多くのことを学んだ」と振り返り、「この
百周年は日系だけでなく、すべての民族への慶祝である。今この時、二百周年への
一歩を踏み出している」とした。
そのほか、上原文協会長、清水俊昭領事らも祝辞をのべた。
五十人の軍警退役将校らに壇上で、順々に記念メダルと表彰状が渡された。その
後、カクテルパーティになり、家族らと感激を共有した。
五一年に士官学校に入学した西礼三さん(77、二世)=バストス生まれ=は、
日系として初めて大佐に昇進したベテランだ。日本からの要人が来るたびに武官に
任命され、三笠宮殿下に始まり、両陛下二回、首相クラスの重要政治家(吉田茂、
岸信介、田中角栄、鈴木善幸ら四氏)、県知事、宗教指導者などの名だたる要人警護
の任に当たってきた。
西氏は「天皇陛下から三十年間、年賀状を頂いている。今回の皇太子殿下ご来伯
に関係して、日本の全国紙全てから取材を受けたよ」と笑う。
今回、皇太子殿下からも直接、「両陛下からよろしく」とのお言葉も頂き、「本当
にうれしかった」と感激した様子。
女性として、初めて大佐に昇進したのは吉田勢津子さん(67、二世)=サント
アンドレー生まれ=で、六二年に士官学校入学。「女が警察になるなんてって、最初
はまわりがみんな反対した」というが、三十年間勤め、九一年見事に大佐になり、
定年退職した。
「まわりは男性ばっかり。とても難しかったし、危険な目にもあった」と充実し
た日々を振りかえる。
吉田さんは「こんなに立派なセレモニーとは知らなかった。メダルまでもらって
びっくり。とても嬉しい」と微笑んだ。
インスチツート・パウロ小林の発案により、文協、サンパウロ商業協会、リベル
ダーデ文化福祉協会、百周年協会、リベルダーデ保安協会が共催した。
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■友情の灯を史料館に=兵庫県実行委が寄贈
2008年07月24日(木)
百周年を記念して日伯交流年兵庫県実行委員会(西村正委員長)から商船三井を
通じてブラジル側に送られた「友情の灯」がブラジル日本移民史料館に寄贈される
ことになり、十七日午後、同館で寄贈式が行なわれた。
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■パソコンで笠戸丸移民名簿を
2008年07月22日(火)
サンパウロ州の公文書保管当局は、このほど第一回移民船「笠戸丸」乗船者名簿
をインターネットで閲覧できるようにした。名付けて「ドクメントス・エン・デス
タッケ」。名簿は、次のページにある。
www.arquivoestado.sp.gov.br あわせて当時の在日本ブラジル領事の書簡も見る
ことができる。
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★ブラジル社会
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■ステファネス農相=WTOは無用の長物=脱退も辞さないと=問題は国際市場が
解決=先進国は詭弁でごまかす 2008年07月25日(金)
世界貿易機関(WTO)のドーハ・ラウンド(多国間交渉)に関心はあるものの、ステ
ファネス農相は二十三日、無用の長物となったWTOから脱退も辞さない意向と表
明したことを二十四日付けエスタード紙が報じた。農相は、「無力なWTOに期待は
できないが、市場自身が問題を解決する」と述べた。
「ドーハ・ラウンドではアモリン外相が逆流の中を孤軍奮闘しているが、WTO
は何の役にも立たない。食糧危機を解決する道は、農産物市場の開放であり、食糧
増産の癌である農産物補助金制度の廃止である。同会議は美辞麗句で声明を発表し
閉幕するが、数字のアソビに過ぎない」と農相が酷評した。
ドーハ・ラウンドは、現実の問題に取り組んでいない。先進諸国のアソビ場にな
っている。先進諸国の考えていることは、無意味。有効な措置など不要。来る十年
に起きる食糧需要の爆発に対処するには、先進諸国が投じる莫大な農業補助金を止
めること。
しかし、先進諸国にとって農業者保護は安全保障問題であり、農産物市場開放は
本丸を明渡すようなもの。長期にわたって農業過保護政策を続けたツケが、いま回
ってきたといえそうだ。ドーハ・ラウンドは全面的市場開放を叫ぶが、先進諸国は
詭弁でごまかすしかないようだ。
農業政策の専門家である農相が、農産物問題を解決するのは、WTOではなく市
場だという。世界はやがて、雲霞のごとき飢餓難民を前に、補助金制度の廃止は避
けられないと悟るという。
ドーハ・ラウンドの合意内容には、ブラジルの産業界もメルコスル加盟国も不満
をぶつける。ドーハ・ラウンドは、外交辞令のレベルで解決できる場所ではない。
ルーラ大統領は農相の報告に接して「シュワッブ米代表もマンデルソンEU代表も、
交渉の素人である」と糾弾した。
欧米代表は押し売りに徹し、妥結案を提示しない。両者の人生は交渉体験がなく、
相手が好むと好まざるとに関わらず、ご馳走は口へ押し込むものと思っている。
現状ではドーハ・ラウンドは決裂し、各国は自分のまいた種を刈り取ることにな
る。食糧危機という重大な問題を前に、ブラジルは全てを包括できる用意があると
大統領が宣言をした。
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■金本金利を大幅上昇=インフレ輸入に消化力を
2008年07月25日(金)
インフレ懸念が深刻化したことで、中央銀行の通貨委員会(Copom)は二十三
日、基本金利(Selic)を一挙に〇・七五%と大幅に上げ年利一三%とした。
〇・五%引き上げと踏んでいた金融市場は、中銀決定に少なからず驚いた。イン
フレ目標六・五%内に止めるため、中銀は思い切った策を採ったらしい。これで経
済成長率は、三・五%以下に落ちそうだ。
短期的には消費や直接投資の冷え込みが予想されるが、急激な変化はない。十年
間隔で景気動向を見る海外投資が伸びれば、直接投資の冷え込みを挽回できる。
中銀は九月、もう一回基本金利を〇・七五%引き上げるらしい。二〇〇九年のイ
ンフレを考慮し、先手を打つようだ。これで先物金利の一五%と大差がなくなった。
基本金利引上げに対する金融市場の反応は、金融市場の見方と先物市場の見方で
二分した。中銀は市場物価に現われたインフレでなく、投資家がシフトする予想イ
ンフレを懸念したという。
次回のCopomは九月九日、年末のSelic一四・七五%で二〇〇八年を締
めるため、徐々に引き上げるらしい。一方、インフレで神経質になるあまり、経済
成長を犠牲にしているという意見もある。
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■伯国高齢化が急進行=予想上回る受精率低下
2008年07月22日(火)
人口と健康の調査機関(PNDS)は十九日、ブラジルの少子化が予想よりも早く
進行し、ブラジル地理統計院が二〇四三年に到達予測した女性受精率一・八人を二
〇〇六年に達したと発表したことを二十一日付けフォーリャ紙が報じた。
国連の調査機関でさえも、ブラジル人女性が受精率二・〇人を割るのは、二〇一
〇年と見ていた。受精率の低下でブラジルは予想よりも早く高齢化し、次の時代を
背負う若者が減っている。
年金政策でも、老齢化社会の構造に対処する新たな社会政策を導入する必要があ
る。女性の受精率調査が始まったのは四十年前、最近の少子化現象が予想よりも早
いことは、歴史的に国力の衰退を意味する。
その他、医療や社会福祉負担が増え、労働者の厚生福利負担金や掛け金も増える。
定年後に給付される数々の恩典は減り、思いがけない福祉制度の変更も起きる。
受精率の低下は、低学籍や農村地帯の女性にも三・五人か二人となって現われて
いる。それには、若年層による避妊具の乱用と避妊知識の発達がある。女性の通学
や就職が増え、テレビでの影響で理想的家庭つくりに変化が起きている。
高齢化社会のインパクトは、公務員と民間企業の年金差がにある。官民同一の年
金制度を急がないと国民の不満が爆発する。年金制度を保持するには、一人の年金
生活者につき五人の労働者がいないと崩壊する。
人口増加と人口減少は、どっちが良いか悪いかの定義は、社会構成と社会政策に
よる。生産的な社会構成ならば、少子化現象は経済成長の助けになり、非生産的で
あれば負担になるだけだ。
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■盗聴防止が大繁盛=音声を暗号数字で送信可
2008年07月25日(金)
盗聴防止ビジネスが、急成長をしている。盗聴機器が巷間に溢れ容易に入手でき、
サチアグラハ作戦では大活躍。裁判所の盗聴許可申請の意味が、なくなった。
盗聴防止は暗号方式を使う。第三者には、不可解な数字の羅列である。ソフトが
音声を数字にふき替えて送信、受信者のもとで数字を音声に戻す。吹き替えには、
暗証符号が必要である。
注文は、年三〇%増で増えている。メモリーは、携帯電話にも取り付けてくれる。
値段は携帯用メモリーで四千レアルから五千レアル。PCと固定電話の接続なら、
一万五千レアルから二万レアル。ソフトウエアだけを購入して、自分で取り付けも
可能だ。
ウインドウ・モビルなら千二百レアル。これは企業または政府系機関の使用に限
り、契約書にサインさせられる。これからは、当局による盗聴の取り締まりが始ま
る。
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■23年ぶりの乾いた7月=2カ月間雨なしの地域も=小児科、眼科の患者増加
2008年07月24日(木)
霧雨期待の今日、明日だが、聖市では一カ月以上雨なし。人の営みが異常乾燥を
招いたようだが、雨のない七月は二十三年ぶりだという。
二十二日伯字紙によれば、聖州の七月の平均降水量は約四十ミリだが、昨日まで
雨なしの今年は、二十一日にヴォツポランガや聖市のカペラ・ド・ソコーロで一五%
と一六%記録など、各地の湿度が三〇%以下。
気象予報官によれば、この異常乾燥は太平洋の海水温上昇が原因。聖市での雷増
加も同じ原因だが、気がかりなのは、呼吸器疾患などの増加と、貯水池の水位低下、
大気汚染、火災発生など。
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■例年を大幅に上回るペンギン漂着
2008年07月26日(土)
冬に餌を求めてパタゴニア地方を離れるペンギンが、聖州とリオ州では六月以降
百二十羽(昨年は十羽)以上漂着。内八〇%は生存というが、寒さに弱いペンギン
は暖めてから食物を与えるのが鉄則。バイアでも二十四日までに一四九匹のペンギ
ンが保護されたが、違法売買者もいるという。
リオ沿岸に死んで漂着したペンギンも四百羽以上の報もあり、ペンギンの胃の残
物から海洋汚染の実態もわかる。生息域で何が起きているのか、温暖化の影響はど
の程度かなどの解明も必要だ。
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《邦字紙用語解説》リベルダーデ=日本人移民が集住する地区、別名は東洋人街、
聖市=サンパウロ市、聖州=サンパウロ州、ポ語=ポルトガル語、日語=日本語、
コロニア=移民一世を中心とした日系社会の一部、伯国=ブラジル、伯人=ブラジ
ル人、南大河州=リオ・グランデ・ド・スル州、亜国=アルゼンチン、R$=ブラ
ジル通貨単位レアル。
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