2008.06.19
未来の国の株式・政経情報
≪ほんとうの危機はこれから始まる≫
4月8日だと思いますが、「ほんとうの危機はこれから始まる」との見出しで
書きました。当時は3月の安値からの回復過程にあったときです。サブプライ
ム関連損失は200兆円にも上ると豪語しましたが、これからが正念場です。
米国FRBの間違った経済対策の副作用が世界中を駆け巡っています。その副
作用の一つ、ドル下落によるインフレを抑えようと、米国は口先介入をしてい
ますが、どうも効果は期待薄のようです。ユーロに対しても、資源国通貨に対
しても弱含みで推移しています。頼みの対円でも108円から上昇は見られま
せん。一方、米国経済の弱さはいたるところで見られます。今回の米国経済の
リセッションは景気循環過程における「景気の谷間」ではありません。住宅バ
ブルの崩壊という構造的問題が底流に厳然として存在するのです。米国の長い
歴史の中でも、住宅価格の下落はここ数十年にはなかったことなのです。日本
のバブル崩壊は「日本の土地は上がり続ける」という神話が崩壊したことから
始まったのです、米国も同じ「米国の住宅は上がり続ける」という神話が始め
て崩れたのです。この構造的要因を解決しない限り危機は過ぎ去らないのです。
最近は、米国株式市場も短期的下落傾向は顕著になっています。必死の買い支
えも効果は限定的、1万2000ドル近辺でうろうろしています。もし、投資
銀行の粉飾決算がなかったら間違いなく底割れしていたことでしょう。住宅価
格はまだまだ下がります、ピークの50%くらいかと思っていますが、あと2
%は覚悟する必要があるでしょう。
しかしあいも変らず円は弱いですね、当然といえば当然ですが。ドルに対して
は強いのではといわれますが、とんでもない話で、私は1ドル70円が適当と
考えています。ユーロに対しても最安値近辺です。私は繰り返しますが円高論
者です、円は高いほうがよいのです。ただ問題は現在のような輸出主導の経済
構造では駄目です、内需型経済への移行が大切かと思っています。それには、
現在の政治・官僚主導の社会を変えることがなにはさておき急務ですし、それ
なしには日本は「奈落の底へ沈みます」。
世界の金融危機はまだまだ続いてゆきます、何回もいいますがマスコミの情報
を信じないで下さい。日本国家と同じ、弱いものから搾り取ることでしか、こ
の世の中は成立しません。どんな危機か?例えばCiti Bankが倒産するかもと
言うくらいの深刻さがあるのです。
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■発 行:東京フィナンシャルグループ
■編 集:高橋 誠(Makoto Takahashi)
E-mail: macotto@alma.co.jp
『未来の国の株式・政経情報』に掲載された内容を元にして発生した損
害やトラブルに対しては発行人はその責を一切負いません。
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