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闘う保守〜憂国読書録〜


2008.08.22

闘う保守〜日本保守主義研究会〜 527号 宮崎正弘先生による『チベット大虐殺と朝日新聞』の書評


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闘う保守
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┃ ● ┃────────────────◆ vol.527/ 平成20年8月21日 ◆─
┗━━┛         日本保守主義研究会 ( http://www.wadachi.jp/  )

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NPO法人日本保守主義研究会のメールマガジン。日本再生のための良書紹介、ニュ
ース分析、識者へのインタビューなどを掲載。日本を愛する日本人のためのメー
ルマガジン。
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     宮崎正弘先生による『チベット大虐殺と朝日新聞』の書評
      
        
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著、岩田温『チベット大虐殺と朝日新聞』(オークラ出版)
購入はこちらから宜しくお願いします。
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 評論家の宮崎正弘先生が『チベット大虐殺と朝日新聞』の書評を書いてくださいまし たのでここに掲載いたします



今週の書棚 岩田温『チベット大虐殺と朝日新聞』(オークラ出版)

 朝日新聞の川柳に「五輪前、どうにも邪魔な 生き仏」という投稿が採用された(
平成二十年三月二十日、朝日歌壇)。

 ――無神経だなぁ。

 いつぞや、「歳時記に 憂国忌という こわい季語」というのが読売川柳に採用さ
れた。昭和四十七年頃だったが、おなじようなメンタリティ、度を超すおちゃらけで
ある。

 著者の岩田氏は「ふざけすぎ」と朝日新聞に抗議の電話をかけたところ、「あれは
中国を批判しているもの」と朝日の担当者は話題を巧妙にすり替えようとしたそうな
。

 そもそもチベットに於ける人民解放軍の大虐殺を「解放」と呼んで、中国共産党の
宣伝部の役割を自ら買って出ていた朝日新聞が、鳩山前法相に投げた『死に神』その
ものではないか。

 そこで昭和二十年からの朝日新聞が報じた六千件ものチベット記事を時系列にさぐ
って、論調がいかに変わったのかを検証したのが本書、凄い労作である。

 毎日大学図書館へかよって、過去六十年のファイルをしらべ、スクラップを作った
というから、それだけでも歴史家の仕事である。

 以下、本書に従うと朝日は昭和二十七年GHQが占領を終えて日本から去るまでに
比較的まとも、チベット問題に冷静、かつ中立的であった事実が浮き彫りになる。

 侵略を「中共のチベット侵入」と表記した朝日は、「中国は十八世紀以来チベット
に対して宗主権を主張してきたが、それは名目上のものに過ぎなかった」(昭和二十
五年十一月二日)と書いていた。

 「中共がチベットを制圧すると、共産主義の脅威は東南アジアからさらに中東まで
及ぶことになる。ネパールやブータンのような緩衝国の地位は少なからず不安になる
。千三百マイルにわたって国境を接するインドも、共産主義の浸透に対しては重大な
関心」(昭和二十五年十月二十九日社説)。

 この時点までは朝日は「共産主義は悪」という前提で、中国も「中共」というター
ムで捉えている。

 この姿勢ががらりと変調し、北京にべったりになるのが昭和二十七年から、その後
の同紙の論調の凄まじき変貌ぶりに関しては述べるまでもないだろう。

 「侵略」と「文化破壊」を「近代化」と言いつのり、チベット人虐殺を奴隷解放の
ためとすり替えた。チベットの文化を守ろうとする者に分離分裂主義の策士だと言い
つのり、要するに朝日のメンタリティにおいては中国共産党が是であり、チベット独
立は非なのである。

 どうしてそんな貧弱な発想しか出来なくなったのか、朝日新聞の思考停止ぶりにつ
いて学究的に掘り下げている。哀れを催す知的退廃だが、まだこんな新聞を読んでい
る国民は、もっと哀れである。

 本書はチベット問題のみならずメディアのあり方を考える意味に於いても、おおい
に参考になった。


平成20年8月10日 宮崎正弘の国際ニュース早読み 第2282号より





また繰り返しにはなりますが、8月30日(土曜日)に弊会代表の岩田の新刊本『チベット大虐殺と朝日新聞』
の発売記念講演会を行います。皆様ぜひお誘い合わせのうえご参加くださいますようよろしくお願い申し上げます。

 
●日本保守主義研究会講演会「チベット大虐殺と朝日新聞」
 講師:岩田温(弊会代表・拓殖大学客員研究員)
 日程:8月30日(土曜日)
 時間:14時開会(13時半開場)
 場所:神宮前穏田区民会館(渋谷区神宮前 6‐31‐5)
アクセス:JR山手線原宿駅より徒歩6分
地下鉄千代田線明治神宮前駅四番出口より徒歩2分
会場分担金:2000円(学生無料)
 
参加申し込み、お問い合わせは事務局まで。当日直接お越しいただいてもかまいません。
※尚、当日は会場にて新刊『チベット大虐殺と朝日新聞』(税込1575円)を特別価格     
1200円にて販売いたします。

TEL&FAX 03(3204)2535
        090(4740)7489(担当:山田)
メール  info@wadachi.jp



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著、岩田温『チベット大虐殺と朝日新聞』(オークラ出版)
購入はこちらから宜しくお願いします。
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