2008.05.29
ランボー 最後の戦場 こんな映画は見ちゃいけない!
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☆ こんな映画は見ちゃいけない! 2008/5/29号 Vol.853 ☆
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こんにちは、発行人のオテロです。
本日、俎上にのせる作品は
「ランボー 最後の戦場」です。
森の木々や土と同化し、敵を音を立てる間もなく止めを刺す。ランボ
ーは本来、熱帯雨林の特性を利用する殺しのプロフェッショナルだっ
たはず。しかし、再びジャングルに戻ってきたにも関わらず、ただ夜
陰に乗じてゲリラ戦を行い、夜が明けると機関砲をぶっ放すだけ。火
薬と銃弾に頼った大味なB級アクション映画になってしまった。
ビルマの反政府系少数民族を支援するボランティア団体を紛争地域に
送り届けたランボーは、彼らが政府軍に拉致されたことを知る。救助
のために傭兵部隊と共にランボーは救出作戦に参加する。
地雷や迫撃砲が手足を引きちぎり、銃創から血しぶきがほとばしる。
さらに牛刀で首や手足を叩き斬ったりと、血生臭いシーンはやたらと
リアリティがあり、原形をとどめていない死体の山が築かれていく。
それは現在ビルマで起きている政府軍によるカレン族弾圧の実情を訴
えているのだろう。だが、民主化運動と共に、徐々にその少数民族問
題が海外メディアに触れる機会が増えているビルマを舞台にするタイ
ムリーな感覚とは裏腹に、描かれるのは時代錯誤的な殺戮風景ばかり。
トラウトマン大佐亡き今となっては、ランボーの怒りを制御できるも
のはなく、一度殺しの本能に火がついたランボーは政府軍兵士をシュ
ーティングゲームのようになぎ倒す。戦いに勝っても沈んだ表情のま
まのランボーは、再び血で手を染めたことへの後悔が心をよぎってい
るかのようだ。
お勧め度=★★ (★★★★★が最高)
「ランボー 最後の戦場」
についての詳細は、
http://www.otello.com.ua/
を参考にしてください。解除もこちらからできます。
本日はもう一本
「アフタースクール」です。
騙したはずが騙される。身を守るために出た咄嗟の嘘がより大きな虚
構の一部となり、相手を手玉に取っているつもりが実は自分が踊らさ
れていたという真実にたどり着いたときの驚き。映画は、親しいと思
っている人のことをどれだけ知っているのかを問う。コミカルな展開
は小気味よく、見事に「したやられた」という気分にさせられる。
出産間近の妊婦を残して突然姿を消した木村は、偶然ホテル前で若い
女といるところを写メに撮られる。その写真を手がかりに探偵が木村
を探し始め、手始めに木村の同級生と騙って中学教師の神野に近づく。
二枚目でさわやかな木村、もっさりと冴えないが人のよさそうな神野。
カネのために汚れ仕事も引き受ける抜け目なさそうな探偵だけでなく、
観客もまた彼らの外見から受ける印象に勝手な想像を膨らませる。元
々、神野のもとに現れた探偵は想定外の事態だったはず。それとも木
村と神野の仲のよさは周知の事実として、神野は自分の所に木村の消
息を尋ねに来る人間がいることを予想していたのだろうか。また、社
長が犯した不正の内容やヤクザとの関係ももう少し詳らかにしていれ
ばスッキリしたのだが。
木村の上司と探偵は写真の女がヤクザの情婦と疑わず、見る者は断片
的な映像から木村はもうすぐパパになると思い込む。全体像を見る前
に、先入観で判断すると大きな陥穽にはまってしまうという恐ろしさ
を、洗練されたテクニックで見せる内田監督のセンスは健在だ。
お勧め度=★★★ (★★★★★が最高)
「アフタースクール」
についての詳細は、
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余|談|
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先日、「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の完成
披露試写に行ってきたのですが、プリントが間に合わなかったのかデ
ジタルサウンドではなくガッカリ。
こうしたアクション映画はサウンドデザインにまで細心の注意を払っ
て制作され、立体的な音響で見る者に臨場感をもたらすのが売りのひ
とつです。
せっかくルーカス工房の最新技術を導入して作られたはずなのに、こ
れでは面白さも半減です。
で、映画のほうは、なんか「ET」を見ているようでした。自転車の
代わりに軍用車両が宙を飛ぶのですが。。。
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