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こんな映画は見ちゃいけない!


2008.06.24

奇跡のシンフォニー こんな映画は見ちゃいけない! 


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☆  こんな映画は見ちゃいけない!  2008/6/24号  Vol.863   ☆
         
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 こんにちは、発行人のオテロです。
 
 本日、俎上にのせる作品は

                 「奇跡のシンフォニー」 です。
   
心の耳を澄ませば、風や雷そして光までもがメロディを紡ぎだし、大
都会の雑音もリズムを伴ったハーモニーに変換される。世の中に氾濫
するあらゆる音に旋律を見出す少年が、ミュージシャンとして成功す
る過程でバラバラになった家族を再び引き合わせる。音楽の無限の可
能性と強烈な引力、映画はその美しさが人生すら変える力を持つこと
を丹念に描く。

孤児院で暮らすエヴァンには特殊な音感ある。ある日、孤児院を抜け
出したエヴァンはニューヨークにたどり着き、そこでストリートミュ
ージシャンを仕切るウィザードという男に拾われる。

初めて手にしたギターで弦を叩くように演奏したり、音階の基礎を学
んだだけで鍵盤楽器を自在に操るエヴァンは、おそらくモーツァルト
級の神童。彼はその才能に戸惑うわけでもなく持て余したりもしない。
それは、自分は音楽を通じて両親と通じ合っているという頑な思いが
あるから。その確信の根拠となるような小道具やエピソードがないの
には不満が残る。天才とは理解を超えた存在といいたかったか。

やがて、運命の糸を手繰るように両親はエヴァンのコンサートに導か
れていく。このあたりの展開は先が読めてしまいまったく意外性はな
いのだが、予想通りに進行するストーリーは期待を裏切らずかえって
心地よい。それは、作品中に使われた生きる喜びを表現するような音
楽が、見ているのものの感情にダイレクトに届くからだ。。。 

        お勧め度=★★★ (★★★★★が最高)

                    「奇跡のシンフォニー」  
                         についての詳細は、

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 本日はもう一本

                     「リボルバー」 です。
   
スタイリッシュな映像と謎めいた登場人物、過去の格言を引用し頭脳
を駆使して悪党を手玉に取る。さらに二転三転する展開にアニメーシ
ョンまで加えて、新感覚のバイオレンス&ミステリー&アクション&
サスペンス映画にする予定だったのだろう。しかし、大掛かりな仕掛
けで観客をだますつもりだった脚本家が、結局一生懸命考えたプロッ
トに収拾が付かなくなってしまったようだ。

7年間の服役中チェスとペテンを学んだジェイクは、出所後マカという
ギャングのカジノで勝負に出て大金を得る。マカが報復に出たところ
ザックとアヴィという2人組に救われて協力することを求められる。

ザックとアヴィはなぜかジェイクの一歩先を常に読み、ジェイクを思
い通りに動かす。それだけでなくマカや中国系ギャングも操り、巧み
に相打ちさせる上、ギャングたちも恐れるゴールドという黒幕を実在
するかのように偽装。ギャングたちはゴールドの影におびえ暴走した
上で自滅する。だが、まさにそこがジェイクの練ったプランのミソな
のに、ジェイク自身がその陥穽に落ちるといううお粗末さだ。

真実が分からないままずるずると運命に引きずられるように事件に巻
き込まれていく不安、選択した結果が実は相手の思う壺だったという
悔しさ、そして自分の頭で考えれば考えるほど混乱していく矛盾。犯
罪を通じて人間の深層心理を読み解く試みは野心的だが、監督が途中
で投げ出してしまった様な印象を受ける。 

        お勧め度=★* (★★★★★が最高)

                        「リボルバー」  
                         についての詳細は、

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        余|談|
       ━┛━┛

ニーチェの著作「ツァラトゥストラ」を引用して、生きる指標にする
という「座右のニーチェ」という本を読みました。

凡人には高尚過ぎるきらいがありますが、「これが――生だったのか。
・・・よし! それならもう一度。」という言葉には思わず笑ってし
まいました。

「生」を「ナマ」と読むと、初めて避妊具ナシでエッチした男があま
りの気持ちよさにもう一度チャレンジしたくなった、という意味に取
れます。

それとも「生」は「性」を包括するという、訳者のダブルミーニング
だったのでしょうか。。。

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         次回配信予定は6/26、作品は 

                      「西の魔女が死んだ」

                              です。
  
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