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日蓮大聖人の御書を拝して


2008.05.11

◎日蓮大聖人の御書を拝して◎ 報恩抄 その163


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   日蓮大聖人の御書を拝して 第1135号 平成20年5月11日発行


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    【 今日の御聖訓 】 報恩抄 その163
       建治二年(1276年)七月二十一日 聖寿五十五歳御著作

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 誓へば身の熱き者の大寒水の辺にいねつればすずしく、小水の辺に臥しぬれば苦し
きがごとし。 
 五逆謗法の大一闡提人、阿含・華厳・観経・大日経等の小水の辺にては大罪の大熱
さんじがたし。 
 法華経の大雪山の上に臥しぬれば、五逆・誹謗・一闡提等の大熱忽ちに散ずべし。

 (新編御書1032ページ、御書全集324ページ)
      
                       ◇◆◇◆◇◆
                                                 
■現代語訳
   
 それを譬えると、身体に熱のある者が大寒水の辺(ほとり)で寝ていれば、涼しく
感じます。けれども、小水の辺(ほとり)で臥しているだけでは、依然として、身体
が苦しいようなものです。 

 五逆罪(殺父・殺母・殺阿羅漢・出仏身血・破和合僧)の謗法を犯した大一闡提人
(注、正法を信ずることなく、覚りを求める心もないため、成仏する機縁を持たない
人)が、阿含経・華厳経・観無量寿経・大日経等の小水の辺(ほとり)で臥している
だけでは、大罪の大熱を冷ますことが出来ません。 

 しかし、法華経の大雪山の上に臥したならば、五逆罪・正法誹謗・一闡提等の大熱
は、忽(たちま)ちに退散するのであります。

                                                
■参考文献
      
 『報恩抄文段(日寛上人)』
   
 一、譬へば身の熱き者の大寒水の辺に臥せぬれば文。

 「大寒水」とは無熱池なり。故に合譬の文に「法華経の大雪山の上に臥しぬれば」
云云。
 文の二・六十七に云わく「長含十八に云わく、雪山の頂に池有り。阿耨達と名づく。
此には無熱池と云う。」と。取意。
 若し付文の辺は、法華経を以て無熱池に譬うるなり。若し元意の辺は、本門の本尊
を無熱池に比するなり。

 南条抄二十二・二十九に云わく「教主釈尊の一大事の秘法を霊鷲山にして相伝し、
日蓮が肉団の胸中に秘して隠し持てり。乃至、此の砌に望まん輩は無始の罪障忽ちに
消滅し、三業の悪転じて三徳を成ぜん。彼の中天竺の無熱池に臨みし悩者が、心中の
熱氣を除愈して充満其願如清涼池とうそぶきしも、彼此異なりといへども、其の意は
争でか替はるべき。」と。
 「一大事の秘法」とは本門の本尊なり。「此の砌」とは戒壇の霊場なり。


 

 
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