金融と経済/「人生」のボスに自分がなる為のAtoZ |
2007.01.27
ヒロシマ・ナガサキ以来の危機迫る〜核と温暖化 (4)「核問題2.0」あるいは「温暖化問題2.0」。
━━━━━━━━━━━━━━━━<2007年01月27日>━━
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ヒロシマ・ナガサキ以来の危機迫る〜核と温暖化 (4)
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(1)「ヒロシマ・ナガサキ以来の核の危機が迫っている」。
(2)「終末時計」が2分進んだ、個別事象と構造要因。
(3)『不都合な真実』の政治的パワー。
(4)「核問題2.0」あるいは「温暖化問題2.0」。
■「核問題2.0」あるいは「温暖化問題2.0」。
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映画は森の中を流れる小川の風景から始まる。こののどかな平和な
風景を、未来の世代に私たちは、手渡すことができるだろうか。
そういえば、カーソンの『沈黙の春』に似た情景があった。また渡
り鳥の変化が、カーソンに本を書かせるきっかけともなっていた。
『不都合な真実』は『沈黙の春』を連想させる。しかし一方大きな
違いも両者の間にはある。
「かつてアメリカのまん中に、すべての生き物が環境と調和して生
きているような町があった。町は碁盤目に広がる豊かな田畑の中央
にあり、周囲には穀物畑、山腹には果樹園炎があって、春には白い
花々が緑の原の上でゆらゆら浮かぶように咲き乱れた」。 これは
カーソンの『沈黙の春』の序章「明日のための寓話」の冒頭である。
『不都合な真実』の冒頭シーンを製作したスタッフの頭の中に、あ
るいは『沈黙の春』が無意識のうちに潜んでいたのかもしれない。
そして渡り鳥。1958年1月頃カーソンは、友人から「蚊の撲滅計画
として沼沢地に飛行機で行った農薬散布により,多数の鳥が死んで
しまった」という手紙を受け取る。当時アメリカではDDTなどの有
機塩素系農薬が大量に使用されていた。農薬散布が人間の「利益」
を目指しながら同時に生態系を壊し、時間の経過と共に環境ばかり
か人間そのものにも害を及ぼす事実に突き当たる。この解決を訴え
る『沈黙の春』の連載が1962年6月に雑誌「ニューヨーカー」で始
まり、単行本は9月27日に出版された。当時4万部が売れたという。
農薬製造企業を始めとして猛烈な誹謗中傷が沸き起こる。しかし,
『沈黙の春』の影響は大きく、ケネディ大統領は直ちに科学諮問委
員会を作り、調査がされ、ついには危険な農薬が禁止されることに
なる。
カーソンは出版の2年後、1964年に亡くなるが、国民国家の枠組み
が揺るぎなかった、ある意味で幸福な時代に学者の倫理観に従い行
動し、結果を残したといえる。
ところが現在は米誌「原子力科学者会報」が指摘するように、国民
国家の枠組みが機能しづらい。同じ環境問題、また核の問題の解決
に際し、より困難な状況に私たちはいる。
しかし一方で「WEB2.0」が、時代を新しい地平へ連れて行こうとし
ている事実も、私たちは知っている。ゴア氏が取り組んだスライド
講演という方法、またドキュメンタリー映画という方法、これらが
更に、「消費者」「個人」「情報発信」「参加」「多様性」をキー
ワードにした「WEB2.0」のインフラをベースにして、思いもよらな
い新しい問題解決の手法創出へつながっていくことを期待したい。
●関連URL
・高校生物 沈黙の春 by 池田博明
http://www.asahi-net.or.jp/~hi2h-ikd/biology/silent.htm
『沈黙の春』を生態学の概念と関連させて解説。高校で実施されて
いる「生物」の授業教材の公開。編集された「知」の素晴らしさ。
・原子力2.0
http://www.mri.co.jp/COLUMN/TODAY/SUGIYAMA/2007/0116SN.html
原子力プラントの保全や検査の制度も大きく変わることが求められ
ている。次の段階へ、ITベースの情報ツールを駆使して。
・温暖化問題は「不都合な真実」か?
http://www.mri.co.jp/COLUMN/TODAY/SEKINE/2006/1207SH.html
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本号はlivedoor ニュース に同時掲載しています。
http://news.livedoor.com/article/detail/2997194/
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