金融と経済/「人生」のボスに自分がなる為のAtoZ |
2007.02.21
もはや「教育大国」ではない日本。寂しい中学生。(下)世界一孤独な日本の子供たち。
━━━━━━━━━━━━━━━━<2007年02月21日>━━
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■□■ 金融と経済/「人生」のボスに、 自分がなる為のAtoZ。
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第182号 [ニュースを振り返る]
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もはや「教育大国」ではない日本。寂しい中学生。(下)
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・日本の子供は先進国でずば抜けて「孤独」…幸福度調査
国連児童基金(ユニセフ)は14日、先進国に住む子どもたちの
「幸福度」に関する調査報告を発表した。それによると、子どもの
意識をまとめた項目で、「孤独を感じる」と答えた日本の15歳の
割合は、経済協力開発機構(OECD)加盟25か国29・8%と、
ずば抜けて高かった。
(2007年2月14日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20070214i314.htm
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(上)GDPと子どもの福祉。
(下)世界一孤独な日本の子供たち。
■世界一孤独な日本の子供たち。
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「子どもや若者自身の『実感』」の項目で、「孤独を感じる
(I feel lonely)」と答えた日本の15歳の割合は29.8%だった。世界
の経済先進国の中で頭抜けて高かった。平均値は7.4%。二桁台は2ケ
国のみ。日本に続くのはアイスランド(10.3%)とポーランド(8.4
%)だった。
更に「疎外されている(I feel awkward and out of place)」と
感じる割合は、平均値9.8%に対し、日本は18.1%。世界一孤独な
日本の子供たち。経済大国で何故、と思わざるを得ない。子供がい
る家庭で、働く親がいない家庭の割合が日本は0.4%。平均値は5.0
%。経済的には余程うまくいっている国で一体何が起きているのだ
ろうか。
しかし一見うまくいっている経済面にも綻びが見え隠れする。平均
的な世帯収入を100とした場合の、50以下の世帯を「貧困」世帯と
定義してみよう。この「貧困」世帯割合が日本は高い方に位置する。
14.3%。この数値は米英も高い(米21.7%、英16.2%)。
もっと驚くのは、この「貧困」世帯割合と同じ「物質的厚生」項目
での日本の低レベル振りだ。学習環境が劣悪な児童の割合が53.3%。
これは「学習机の保有」「静かな勉強場所」「辞書」「計算道具」
「教科書」「学習用のコンピューター」「ネット接続環境」など、
学習環境の充実を象徴する8品目中、所有が6品目未満の家庭の割
合。経済大国日本の、これが家庭の姿だろうかと、あれだけ教育熱
心だったはずの日本が一体どうなってしまったんだろうと、目を疑
わずにはいられない惨状だ。
親の意識に何らかの変化が起きたとしか思えない。現在中学生クラ
スの子供を持つ親は40歳前後。その親が中学生の頃とは1980年前後。
そう、昭和52年度学習指導要領より実施された「ゆとり教育」世代
である。更に彼ら彼女らを教えた教師は、昭和44年「教育の現代化」
の変革を経験した世代である。これらの影響がこのたびの調査結果
にどう影響しているかは、専門家の分析を待たなければならないだ
ろう。
最後に「子どもや若者自身の『実感』」中の「向上心」項目。「30歳
になった時、どんな仕事についていると思いますか」との質問に対
して、「非熟練労働(low skilled work)への従事」と答えた日本
の15歳の割合は、データ不十分の日本なども含めた25か国中最高の、
50.3%%に達した(平均値27.5%)。
子供はその国の「未来」である。資源のない日本は、「貿易立国」
と同時に「知識立国」でなければならない。戦後、教育水準の高さ
をベースに、こんにちの経済大国の礎は築かれたのだった。子供の
過半が「low skilled work」を志向する、ないし予想する国の「未
来」は一体どういうものになるのだろうか。
●関連URL
・CHILD WELL−BEING in RICH COUNTRIES
http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2007/pdf/rc7_aw3.pdf
・戦後教育改革の流れhttp://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo6/gijiroku/001/05030101/008.pdf
・昭和33年度版、44年度版学習指導要領
http://home.m05.itscom.net/kashi/seven/drei.html
■発行
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発行元:金融リテラシー(「リテラシーとしての『金融』を定義する」)
発行人:CEE(チーフエグゼクティブエディター)神宮司信也
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