2007.12.07
【麻雀随筆】 新役「熟成」の提案(Vol.92 2007.12.07発行)
(Vol.92 2007.12.07発行)
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【麻雀随筆】 新役「熟成」の提案
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戦後に誕生した「ドラ」は偶然性の面白さが受け入れられ、
現在は日本麻雀の特徴の一つとなっています。
単なる食いタンのみの手が、ドラを3枚持っているだけで高得点(7700点)になります。
これによりスリルが増し、刺激が高まり、ギャンブル性が高まり、
ぐっと麻雀が面白くなりました。
初心者でも運にまかせてドラが集まってくれれば、簡単に上級者に勝てるのです。
これは雀荘経営者にとっても朗報です。初心者の麻雀離れを食い止められるからです。
その一方で、ドラによって麻雀の面白味が低下した部分もあります。
ドラをたくさん持っていると手役が少なくても高得点となるため、
いきおいポン、チー入り乱れるスピード麻雀となり、せこい麻雀になりがちです。
特に近年の赤牌でドラを増やすルールの流行は、いっそうセコセコを助長しています。
ドラ(および赤牌)の影響をビールに例えると、
「キレは大いに増したが、コクが少し損なわれた」のです。
せこい麻雀を防止するべく、一部の地域では「食いタンなし」、「後付けなし」の
いわゆる「ナシナシ」ルールで行われていますが、
このルールの難点はゲームが大味になってしまうことです。コクは取り戻せません。
かといってドラを廃止してしまうのは、せっかく獲得したキレを失ってしまいます。
折衷案としてドラの効力を格下げしたり、逆に手役の価値を上げるルール変更は、
無駄だとは言いませんが、少なからずキレが減少しますので
抜本的な対策とはいえません。なにか良い方法はあるのでしょうか?
そこで新役「熟成」を提案いたします。捨牌の2段目が終わったところ、
河が12枚になったところで熟成状態となり、
それ以降でのあがりは「熟成の1ファン役」が加わるのです。
これによって現状の「ドラが3枚だから食いタンまっしぐら」の気持ちが、
「リーヅモ熟成ドラ3で跳満。メンピンツモ熟成ドラ3裏1で倍満、
しばらくはメンゼンで頑張ってみよう」の気持ちに変化し、
コクのある中・終盤のせめぎ合い、ねじり合いが展開されること必至です。
また、他家の熟成を遅らせるべくポン・チーして捨牌を減らしたり、
あえて未熟成の11巡目のあがり牌を見逃したうえで、山越の熟成を狙ったり、
ツモあがりを取らずに一発逆転の熟成フリテンリーチなど、
戦術のバリエーションが増え、さらにコクが増すことは必至です。
さらには、南場の熟成は2ファン役とするのも面白いかもしれません。
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