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校長先生のつぶやき


2006.11.12

校長先生のつぶやき20


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校長先生のつぶやき( 20 )  平成18年 11月 12日

   本日のテーマ=友人の死に接して

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教頭時代に親しくしてもらっていた友人が亡くなった。
去年の春,県のへき地教育研究会(多分そんな名前)の総会で久し振りに
会った。
私は,ある地域で彼と同じ教頭会に属し,一緒に研究や研究をした。
いつも誠実で,人に温かみを感じさせる人だった。
県へきの総会で再会した折,彼は校長に昇任していた。かく言う私も同年に
校長になっていた。互いに校長として苦労もあるががんばろう,体だけは
大事にしようと,あいさつ代わりのようにいったような気がする。
あれから1年半,同じ教頭会で親しくしていた別の友人からの電話が,彼の
「死」を知らせた。
彼の自宅で葬儀があり,私の自宅からは1時間半の距離である。
次週に帰る予定で,今週は赴任先で過ごすつもりだったが,(疲れも溜まって
いたのだが)帰ることにした。
葬儀の場で,懐かしい人たちに会ったが,異口同音に彼の無念さを語り,
いい人がいなくなったと悲しみをにじませていた。
急性骨髄性白血病であった。
正面に置かれた彼の遺影は,私の知っている彼の穏やかな表情であった。
彼は決して人を責めず,頼まれたら断らず,常に真摯な態度で取組んでいた。
校長になって3カ月後,彼は病に倒れ,1年半の闘病の末に逝ってしまった。
謹んで冥福を祈る,などと言えない。
あのような人こそ校長になって,すばらしい学校を創るべきであると思う。
なのに,道半ば,いや,その道に一歩を踏み出したとたんに頓挫したのだ。
今,学校に関わる様々な問題で自ら死を選ぶ校長のニュースを見たり聞いたり
するが,彼の無念な気持ちと同じ部分があるのかどうか。
誰も死にたくない。しかし,他人から見れば,何も死ななくても,と言いたくなる
ような状況であっても,本人には,ほかに選択肢がなかったのではないだろうか。
彼にとって,病のために何もできなくなったように。
先程,ラジオでいじめ問題で適切な対応をしていなかったと言われた校長が
自殺したとのニュースを聞いた。
場合によっては,辞職することも選択できたのだと思うが,その校長には,
そんな考えは浮かばなかったのだろう。
いずれも「校長の死」であるが,どちらも悲しく,辛い。
何を言いたいのか,自分で整理できない。
ただ,気持ちが深く沈んでいくばかりである。

  
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