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週刊 北海道雑学百科!


2008.03.19

●週刊 北海道雑学百科● 石炭生産王国


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┃\/┃ [週刊] 北 海 道 雑 学 百 科 ! Vol.191    2008/03/19
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 <魅惑の大地"北海道"がもっとわかる!"北海道うんちく王"になる!>


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N ■    本 日 の 北 海 道 豆 知 識 !
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     < 石炭産出王国 >



 2007年以降の原油価格高騰に伴う灯油・ガソリンの値上がりを受け、か
つて国内で大量生産されていた資源に注目が集まってきています。それは
「石炭」。前年度比数倍の生産量になっているところもあるといいます。


▼戦後の石炭産業

 明治時代、お雇い外国人が炭鉱の歴史に大きな貢献をしました。ライマ
ンは地質図を作成、最初に三笠の幌内炭鉱を開削しました。明治12年のこ
とで、本格的石炭生産の誕生でありました。そしてそれは鉄道網のはじま
りにもなりました。しかし、江戸時代にはすでに道東の白糠で石炭生産が
行われていたようです。

 北海道開拓はあちこちで残酷で過酷な建設が行われてきました。鉄道建
設、道路建設にならぶ北海道開拓期三大残酷労働の一つでした。使役とし
て大都市失業者移民、囚人、アイヌの人たち、ヤン衆、東北地方からの出
稼ぎ農民たち、苦学生、朝鮮人、中国人などが、一部はだまされて連行さ
れて、酷使されていたといわれています。

 このように明治時代頃からも炭鉱は存在しましたが、特に戦後、日本は
産業建て直しの一環として、石炭産業に目を向け増産に着手しました。し
かし1960年ころから石油の台頭などが原因で石炭産業は衰退しました。そ
して現在(2008年現在)、国内では北海道だけで石炭を産出しています。

 2001年11月29日に長崎県の池島炭鉱閉山につき、国内唯一の炭鉱(正確
には国内唯一の坑内掘り炭鉱)になってしまったのが釧路市釧路炭田の太
平洋炭鉱でした。その会社も2002年1月30日付で閉山になり、翌日から、
釧路コールマイン株式会社が業務を継承しました。これが現在も国内唯一
の坑内掘り炭鉱です。

 道内には他に坑内掘り炭鉱ではなく、露天掘り炭鉱といわれるものがあ
り、これも国内では道内にしかありません(2008年)。1995年以来となった
2009年9月新開発の新鉱区(三井美唄炭鉱)を含めると8鉱区があることにな
ります。まとめると、国内の炭鉱は以下の通りです。

◎坑内掘り炭鉱(1)
 釧路炭田:釧路炭鉱=釧路市釧路コールマイン株式会社 (国内唯一)
◎露天掘り炭鉱(主要7)
 石狩炭田:東芦別炭鉱(芦別市)
      新旭炭鉱(芦別市)
      空知新炭鉱(歌志内市)
      砂子炭鉱(三笠市)
      北菱美唄炭鉱(美唄市)
      北菱産業埠頭美唄炭鉱(美唄市)
      吉住炭鉱(小平町)

 上記の炭田ですが、道内は大きく分けて「石狩炭田」「釧路炭田」「留
萌炭田」「天北炭田」があります。大きいものとしては国内最大の炭田で
ある石狩炭田がありますが、これは空知地域が該当地域です。北部を空知
炭田、南部を夕張炭田と分けることもあります。

 運営会社では、北炭(ほくたん)と略されて冠されることが多い「北海道
炭礦汽船株式会社」が最多で、石炭最盛期にも夕張市を中心に数多くの炭
鉱で生産する最大手会社でした。幌内炭鉱を政府所有から民間に払い下げ
を受けたのがその発端でした。一方、芦別市など北部では本州からの財閥
系企業が団結して北炭を流入させまいとしました。空知最後の歌志内市空
知炭鉱が1995年3月に閉山したとき、北炭の名が消えました。

 このように、道内の7割以上が空知地域に集中しておいました。閉山しつ
くした空知地域旧産炭地の現在は、夕張市の財政再建団体入りや、財政的
に苦しい赤平市をはじめとする空知の小さな市なわけです。かつて人口数
万だった都市が現在では日本一のミニ市で知られる歌志内市の数千人を筆
頭に、1万人をやっと数える程度の市が多くなっています。

▼炭田別の主な炭鉱(年号については文献により異なるものがあります)
◎石狩炭田:
 夕張市:
  ・夕張炭鉱(北海道炭礦汽船、1890-1977)(石炭の歴史村)
  ・新夕張炭鉱(北海道炭礦汽船、1963-1972)(レースイスキー場)
  ・夕張新炭鉱(北海道炭礦汽船→北炭夕張炭鉱、1960-1982)
  ・清水沢炭鉱(北海道炭礦汽船、1947-1980)
  ・遠幌炭鉱(北海道炭礦汽船、1944-1954)
  ・平和炭鉱(北海道炭礦汽船、1906-1975)
  ・真谷地炭鉱(北海道炭礦汽船、1893-1987)
  ・真谷地炭鉱楓坑(北海道炭礦汽船、1902-1987)
  ・登川炭鉱(北海道炭礦汽船、1909-1987)
  ・大夕張炭鉱(三菱鉱業、1906-1970)
  ・南大夕張炭鉱(三菱鉱業、1906-1990)
 栗山町
  ・角田炭鉱(1927-1953)
 むかわ町
  ・穂別炭鉱(-1965)
 三笠市:
  ・幌内炭鉱(政府→北海道炭礦汽船→北炭幌内炭鉱、1879-1989)
  ・弥生炭鉱(住友、1905-1960)
  ・幾春別炭鉱(北海道炭礦汽船、1885-1957)
  ・奔別炭鉱(住友、1902-1971)
 美唄市:
  ・三菱美唄炭鉱(飯田炭鉱→三菱鉱業、1913-1972)
  ・三井美唄炭鉱(三井鉱山、1918-1963)(北海道三鉱石油、2009-新鉱区)
  ・北菱産業埠頭美唄炭鉱(北菱産業埠頭)
  ・茶志内炭鉱(三菱鉱業、1917-1967)
 岩見沢市:
  ・万字炭鉱(北海道炭礦汽船、1903-1976)
  ・美流渡炭鉱(北海道炭礦汽船、1918-1966)
  ・朝日炭鉱(明治末-1974)
 上砂川町:
  ・砂川炭鉱(三井鉱山→三井石炭産業、1899-1985)(無重力実験塔)
 奈井江町:
  ・奈井江炭鉱(住友、-1971)
 歌志内市:
  ・空知炭鉱(北海道炭礦汽船、1890-1994)(空知最後)
  ・神威炭鉱(北海道炭礦汽船、1891-1971)
  文殊炭鉱
  ・歌志内炭鉱(住友、1905-1971)(チロルの湯)
  ・上歌志内炭鉱(坂市太郎→住友、1894-1988)
 芦別市:(芦別五山)
  ・三井芦別炭鉱(三井、1939-1992)
  ・油谷芦別炭鉱(油谷鉱業、1917-1965)
  ・三菱芦別炭鉱(三菱、1921-1964)
  ・三菱上芦別炭鉱(三菱、1914-1992)
  ・明治上芦別炭鉱(明治鉱業、1935-1963)
  ・高根炭鉱(1938-1967)
 赤平市:
  ・赤間炭鉱(北海道炭礦汽船、1938-1973)
  ・住友赤平炭鉱(住友石炭鉱業、1895-1993)(777段のズリ山)
  ・雄別茂尻炭鉱(茂尻炭鉱→雄別炭鉱鉄道、1918-1970)
◎留萌炭田(苫前炭田含む):
 沼田町
  ・昭和炭鉱(明治鉱業、1930-1969)
  ・浅野雨竜炭鉱(1930-1968)
 留萌市
  ・大和田炭鉱(北海炭業、1905-1959)
 羽幌町
  ・羽幌炭鉱(羽幌炭砿鉄道、1940-1970)
 小平町
  ・天塩炭鉱(北海道炭礦汽船)
◎天北炭田:
 豊富町
  ・日曹天塩炭鉱(日曹炭鉱、1937-1972)
 稚内市
  ・曲淵炭鉱(宗谷炭鉱含む、1939-1964)
◎釧路炭田:
 釧路市
  ・釧路炭鉱(釧路コールマイン)
  ・雄別炭鉱(三菱、1903-1970)
  ・尺別炭鉱(三菱、1918-1970)
 白糠町
  ・新白糠炭鉱(-1964)
  ・庶路炭鉱(明治鉱業、1939-1964)
  ・上茶路炭鉱(三菱、-1970)
 浦河町
  ・浦幌炭鉱(1918-三菱雄別に買収)(十勝唯一)


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■連載:行ってみたくなる北海道観光スポット探訪!
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【 炭鉱メモリアル森林公園 】

 定番度:★
 オススメ度:★
 住所:美唄市東美唄町常盤台
 MAP:http://www.mapion.co.jp/c/f?uc=1&grp=all&nl=43/19/49.388&el=141/58/19.886&scl=25000&bid=Mlink
 アクセス:道央自動車道美唄ICから道道135号線美唄富良野線を東へ約15分

 訪問最適時期:通年。
 営業日/時間:通年。
 滞在時間(目安):15分〜。
 必要経費:無料。
 駐車場:無料あり。

 美唄市市街地から東に進み、びばい湖まで行かないが途中の山奥にある
施設である。かつての産炭地、三菱美唄炭鉱跡地の石炭産業遺跡がそのま
まのこっている。その炭鉱は1913年に開鉱、1972年4月に閉山している。
年間生産量は道内有数の約150万トンであった。

 面積は3.6ヘクタールを利用し、道と市が整備している。ここにある遺跡
で最も目立つのが、2つの高い赤い塔である。これは石炭を運び出すときに
深さ約170mの立坑から巻き上げるのに用いていた。1923年に建設され、道
内では2番目に古いとされている。高さは約20mもある。やぐらの長さは約
5.5m。

 その横にあるコンクリートの施設が立坑櫓などをあやつる電気関連開閉
所。2階建てで円を描く屋根が特徴的。さらに西側には石炭貯蔵のためのコ
ンクリート製・格子状概観の原炭ポケットがあり、現存道内最大とされる。
1925年建築で貯蔵可能量は1300t。

 全盛期には炭鉱運搬専用鉄道を前身とした鉄道も通っていた。三菱鉱業
美唄鉄道線で、炭鉱閉山後の5月31日に廃線になった。美唄駅から分岐を起
点として、終点駅である常盤台駅がこの森林公園にあたる。

 近隣に住居はない閑散とした山奥にある。また付近の山は熊出没注意で
ある。場所の性格上、多少の整備はされているが、観光スポットとして定
着はしていない。

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【誌 名】 0000133694「週刊 北海道雑学百科!」
【発 行】 「北海道雑学百科-ぷっちがいど」企画編集部
【周 期】 週刊(水曜日予定)
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【連絡先】 http://pucchi.net/hokkaido/info/form.php
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