2006.06.12
白保メール No.81 盲動
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V..v 白 保 メ ー ル│\ Jun.12.2006
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//転載歓迎//
<盲動> 谷崎 樹生
「盲動」という言葉で思い出すのは「よど号ハイジャック事件」です。この事件は
1970年3月31日羽田発福岡行きの日本航空ボーイング727型機を「赤軍派」
の9人が乗っ取って北朝鮮行きを要求したものでした。当時の北朝鮮当局が赤軍派の
行為を「盲動」と決めつけるコメントをしたのか、赤軍派のメンバーが自己批判とし
て自らの行為を「盲動」と言ったのかは憶えていませんが、「人間というものは思い
込みが激しすぎると、とんでもないことをしてしまうものなんだなぁ・・・」と、当
時高校生になったばかりの私は思ったものでした。
以前この『白保メール』に書いた「盲目的郷土愛」の中でも述べましたが、沖縄で
は、時に「盲目的」と言っても過言でない、異常に熱い、危険なほどの郷土愛を感じ
ることがあります。私の周りで二年ほど前から続いている事件も、おそらく盲目的郷
土愛に突き動かされた人達の盲動によるものだと思われます。とても興味深い社会現
象なので(内容は極めて低次元ではありますが・・・)皆さんにも考えて頂けたらと思
い、紹介いたします。
事件というのは、あまりにもくだらないので詳しく説明するのもはばかられますが、
日頃の私の言動を快く思っていない人達が、電話盗聴・ネット盗聴・盗撮・脅迫など、
様々な手段で私達家族を監視し、嫌がらせを繰り返しているという事件です。嫌がら
せメールも随分増えました。彼らの狙いはよく解りませんが、「白保メール潰し」と
「私の家庭潰し」なのかも知れません。我が家ではこれを「谷崎家離婚促進プロジェ
クト」と呼んで、彼らスパイ君達の活躍を観察して楽しんでいます。
スパイ君達のプロジェクトチームはなかなか充実したネットワークを持っているよ
うで、最盛期にはおそらく二十人近くの人間が関わって、私達家族を監視し、嫌がら
せを続けていたようです。最近では脱落者もいるようですが、それでもそろそろ二周
年を迎えますから『白保メール』のような息の長い活動になるのかも知れません。
よそ者(と言っても沖縄に来てもう32年、この島に来て21年経つのですが・・・)
の私が、しがらみが無いのを良いことに、普段からいろんな場面で大胆な発言をし、
行動していること、そしてそれが世間の皆さんにある程度認知されていることに対す
る妬みから出た嫌がらせなのかも知れません。
この二年間は私も個人的にとても忙しい期間でした。家を建て、引っ越しをし、長
期出張も増え、ウミガメの産卵調査や月例自然観察会、雑誌や新聞の原稿執筆、さら
に新川川の植生管理等々、新しい活動も始めたので、体が一つでは足りないような状
態で、とても彼らのお相手をしておれるような状況ではありませんでした。
彼らも直接私を攻撃しても効果が無いということはわかっているようで、家族をタ
ーゲットに攻撃をし続けています。私がとても残念に思うのは、このプロジェクトチ
ームのメンバーに観光業や商業など様々なサービス業の現場で働いている人達が関わ
っているということです。詳しいことはプライバシーに関わるので、お話しできませ
んが、オーム真理教のような思い込みの激しい新興宗教の信者ではなく、一見ごく普
通に社会生活を営んでいる人達、しかも、人を幸せにする仕事であるはずのサービス
業の現場にいる人達が匿名性を利用してこのような卑劣な行為に走っているというこ
とが、私には残念でならないのです。
この島の幼い社会が、今後まっとうな成熟した社会になるためには、あらゆる分野
での質的向上が必要です。ところが、基幹産業と言われている観光業の現場でさえ、
一時的な八重山ブームに踊らされ、質より量の薄利多売路線に走りがちになっていま
す。質の高いサービスを提供するには、何よりも先ず「人材育成」が必要ですが、残
念ながら「人材使い捨て」がまかり通り、島の観光業は産業として成熟するどころか、
質的向上さえおぼつかない状況です。
もう一度言いますが、サービス業というのは人を幸せにする仕事です。その現場に、
このプロジェクトチームのメンバーのような志の低い人々がいたのでは、産業の成熟・
社会の成熟の妨げになるばかりです。再教育が必要でしょう。それができないのなら、
速やかに退場して頂かねばなりません。
彼らの行為は、いわゆる盲目的郷土愛に突き動かされた盲動なのでしょう。志が低
く、モラルのない未熟な人間が、知識や技術の使い方を誤るとこうなってしまうとい
う典型的な事例です。ただ、なぜ彼らが私の家族にこのように執拗な攻撃を続けてい
るのか?ということもまた興味深い現象ですので少し分析してみました。
物質的な豊かさだけを追い求め、お金という物差しでしか、ものの価値を計ること
ができない人から見れば、私達が取り組んでいる「新川川を育てる会」や「月例自然
観察会」の活動は、全く理解できないことなのかも知れません。確かにどちらの活動
も、お金儲けには全く縁が無く、個人的な楽しみで取り組んでいる「新しい文化を育
てるための社会学的な実験」なのですから、普通の人は「なんと物好きな!」と呆れ
返るばかりでしょう。だけど、新しい文化は常に少数派から産まれるものです。物好
きの輪も徐々に広がりつつあり、今後の展開が楽しみです。
そんな私達の活動は、かのプロジェクトチームの方々には不気味に感じられるのか
も知れません。確かに一見何の得にもならないようなことに嬉々として取り組み、草
刈りや自然観察を楽しんでいるのですから、彼らには私達が「異星人」や「異文化人」
のように理解しがたいものに見えるのでしょう。人間というものは理解できないもの
を恐れ警戒します。古来「鬼」と呼ばれてきた者の正体は、おそらく異なる文化・価
値観・習慣を持った異文化人であったのかも知れません。私を恐れる彼らの振る舞い
を見ていると、「僕は彼らにとっては鬼のようなものなんだなぁ」と妙に納得してし
まいます。
我が家では今後もこの路線で進み、人生を大いに楽しむつもりです。親が仕事を楽
しみ、日々人生を楽しんでおれば、子供はその姿を見て幸せに育つはずです。我が家
ではそうやって個人が育ち、家族が育っています。
かのプロジェクトチームの方々は、幸せな人生を歩んでいるのでしょうか?他人事
ながらいささか気がかりではあります。
今回のテーマは、『白保メール』にはふさわしくない次元の低いものになってしま
いましたが、世の中にはいろんな人がいるもので、彼らのような志の低い人達とも同
じ社会に暮らしていかなければならないのですから、それなりの覚悟が必要だという
ことです。「個人の成熟無くして社会の成熟は有り得ない」と、改めてそう想うわけ
です。
(『白保メール』は個人の資格と責任で発言し、行動しています。情報の発信を含
む全ての行為には責任が伴わねばならないと思っています。だから『白保メール』は
匿名での発言や行為を無視することにしているのです。今回はそんな『白保メール』
には全くふさわしくない人達に注目し、分析してみました。)
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白保メール NO.81 06.6.12
発行者 鷲尾雅久 谷崎樹生 小林 孝
shiraho@estate.ocn.ne.jp
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