2005.11.30
□■CD、テープを聴いて勉強しよう!!■□(No.85) The Google Story
┃--CD、テープを聴いて勉強しよう!! by ムギ (No.85) Nov. 30 2005
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■The Google Story 〜 Googleの歴史をまとめて聞いてみるとおもしろい■
ブログURL
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The Google Story by David A. Vise and Mark Malseed
今週は、検索エンジンGoogleについて、その発端から現在の発展までをまとめた
「Google Story」を紹介します。
このメルマガを読んでいる人は、Googleを普段使っている人が多いのではないでしょう
か?私もブラウザーFirefoxのスタートページはGoogleになっています。「ぐぐる」
(Googleで検索する)という言葉もあるくらい、メジャーな検索エンジンになりました。
このGoogle Storyを聞きますと、身近なGoogleがどのような開発コンセプトで生まれ、
これまでなぜ発展してきて、今後は何を目指しているか、と言うのがよくわかります。
英語もプロのナレーターが比較的上手に話す人でしたので、聞きやすいCDでした。
■スタンフォードの大学院生が自分用に作ったのが発端■
もともとGoogleはスタンフォード大学のコンピュータ・サイエンスの博士課程にいた
セルゲイ・ブリンとラリー・ペイジの二人が、当時もっとも学術ではメジャーだった
検索エンジンである「Alta Vista」が使いにくい、と言う理由から自分たちで開発を始
めたものです。
当時の検索エンジンの欠点は、検索した言葉を使って、検索した本人がたどり着きた
かった情報になかなかたどり着けなかったことでした。なぜなら、検索されたページが
ランダムに出てきて、よい情報を検索するまでに一つ一つをチェックする必要があった
ためです。
そこで、セルゲイとブリンは、検索エンジンにこれまでなかった「ユーザーにとっての
重要性」ということを考えるロジックを作り、重要なページ順から並ぶように、検索
エンジンの概念を入れ替えたのです。
では、重要性の概念はどのように入っていったのでしょうか? また、Googleはその
後、どうやってお金を調達して、研究開発が続けられたのでしょうか? そして、いま
どのような発展を目指しているのでしょうか? 詳しくはCDを聞くとおもしろいのです
が、簡単にポイントだけ説明します。
■Googleは論文引用と同じ仕組みで重要なページを抽出する■
まず、重要性の概念です。これはもう、知っている人も多いと思いますが、「Page
Rank」という概念を作りました。これは、よく論文にある概念で「よい論文は他の論文
への引用回数が多い」という経験から来ています。
すなわち、よいページはたくさんのページからリンクされており、かつ、たくさんの
ページからリンクされたページからリンクされたページもよいページである、という
ロジックに基づいています。
しかし、この計算、言うは易く行うは難し、世の中に無数にあるウェブページを一度
キャッシングして、その相互間の計算を行い、さらに結果を0.X秒で返す、と言う技術
は、1999年では全く画期的なものでした。
はじめはスタンフォードの中でだけ口コミで使われ、そのうちユーザーが増えていった
わけです。
■Googleの運営はお金がかかる■
ところが、このエンジン、インターネットが幾何級数的に発達するにつれ、どんどん
サーバー代が不足していきます。このCDを聞いていると、笑っちゃうくらい、初期の
彼らの悩みはサーバー代の確保でした。
安い部品を買ってきて組み立てて使い、データーセンターはあまり面積を取るとレン
タル料が高くなるのでできる限り天井までパソコンを積み上げます。さらに、普通の
パソコンと違って、利用頻度が高く、すぐに壊れるので、壊れたパソコンをいちいち
探し出して修理をしてると手間がかかりすぎて仕方ないので、壊れたものを検出したら
使わなくするロジックなど、いろいろな技術がちりばめられていました。
また、収入がないのにサーバー代だけ嵩むため、初期はエンジェルやベンチャーキャピ
タリストと言われる、リスクを取ってこういった新技術・アイデアの事業家にお金を出
してくれる人を歩いて回ってお金を集める必要がありました。でも、集めても、集めて
も、どんどんサーバー代に消えていくのです。
収入はISPなどにこのエンジンを売って利用料で稼ごうとしましたが、結果はあまり
はかばかしくありませんでした。売れないことはないのですが、爆発的に売れるとは
言い難く、かつ、売れてもたいした収入にならず、サーバー代の足しにもならなかった
のです。
■Googleを救ったのは、検索連動型広告■
この状況を打破したのが、今はもう、私たちになじみになった「Adsense」と言われ
る、あのGoogleで検索してくると、隣に出てくる広告です。このメルマガと連動している
私のブログの右にも出ていますね。
このAdsenseは、実は先にYahoo!がOvertureという会社を通じて行っていたサービスの
パクリでして、その後、GoogleはOvertureに訴訟されることになります。
もっとも、ようやくGoogleが安定してお金を稼ぎ出す手段を見つけたことで、Googleが
事業拡大に力を避けるようになりました。その後、株式公開をして、かつ、全世界に
Googleのエンジンを広め、単なる検索だけではなく、GmailやGoogle News、
Google Desktopなど、新しいサービスを社員のアイデアに基づいて、いろいろ作って
いきます。
また、世の中のインターネット技術者にとって、Googleに就職すると言うことは最先端
の研究に携われることになるので、世界中の優秀な若者がGoogleに就職していき、
新サービスを作り続けています。
■Googleの特徴は徹底したユーザー志向■
Googleの絶対のポリシーは「顧客のためのサービスに徹すること」。そのため、例えば
広告を入れたときにも、いかに検索結果と広告をしっかり区別できるようにするかと
か、検索をした人にとっても有益な広告とするかをずいぶん気にしたようです。
ちなみに、Googleは10の100乗の数字を意味する「googol」のもじりだそうです。今後
は、インターネットだけではなく、例えば人のゲノムの解析など、さまざまな応用分野
にGoogleの技術を展開して世の中を変えていくだろう、ということでこのCDはストー
リーを終えています。
今後もGoogleが世界に影響力を持ち続けられるかどうかはわかりませんが、Googleが
どのようにコンピュータやインターネットの使い方を変えてきたのか、振り返るのに
おもしろいCDでした。
ちなみに、日本ではまだGoogleよりもYahoo!を検索エンジンとして使う人が多いよう
です。これは、Googleの検索の仕組みが必ずしも日本語に最適化されていないためで、
Googleは2005年11月、日本に研究センターを開設することを発表しています。
今後、もっとGoogleの使い勝手が上がるのが大変楽しみです。
■編集後記■
今、まぐまぐで、メルマガをエントリーすると、よいメルマガについては、まぐまぐ
負担で単行本化してくれるという
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このメルマガもこの発行部数で無謀にも、エントリーしてみましたので、12/7から
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■(参考)これまでのCD、テープのお勧め■
ムギの勝手セレクションベスト10
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