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藤原 つとむ のカフェ


2007.11.06

前立腺肥大症 つづき


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漢方の知恵
 漢方医学に腎虚という考え方があります。この腎虚について少し説明して
みましょう。
最近は20代、30代でも食事のバランスなどが悪く、老化現象のみられる若者が
増えているようですが、困ったことです。
 古代中国では、人間の生命力・生殖力の源の“気”を“精気”としてとらえ、
この“精気”を貯蔵するのが“腎”であり、この腎機能の低下を、漢方医学で
『腎虚』と言っておりました。言い換えれば、腎虚とは、漢方医学で言う内分泌系や
免疫機能など全般の機能低下によりおこる症状のことを言います。

 現代医学では「腎臓」は、主として尿をつくり、泌尿、栄養物の再吸収という
働きをいいますが、漢方医学では“腎”は、視床下部から脳下垂体、さらに
副腎皮質系への抗ストレスホルモンに関係し、性腺や甲状腺、性器生殖系、
その他のホルモン系、神経系、泌尿系、造血系など多方面にわたる生体機能の
調整をつかさどっているものと考えられます。

 若いときに無理をした人がまっ先にやられるのが、この“腎”です。
そのために歳をとるにつれて、多かれ少なかれ誰でも“腎虚”が進み、
症状が出てくるわけです。
 腰痛をはじめ、脚が弱くなったり、むくんでほてったり、しびれたり、痛んだり、
あるいはお腹の下にどうも力が入らないといった症状です。なかでも、足や顔の
むくみは“腎虚”の大きな症状です。
 夜間に2度、3度行きたくなる夜間尿、頻尿、排尿困難の現象は上半身にも
影響し、かすみ目、肩こり、首がまわらない、口渇、タンがつまる、白髪が
増えるなど、症状が慢性化し、もの忘れがひどくなってきます。この段階では、
いわゆる老化現象が、肉体ばかりでなく頭にまできたということで、
老化が本格化したと言えます。
 
漢方の治療
 前立腺肥大症は、加齢に伴う良性の疾患であり、症状の改善のためには漢方薬が
効果的です。漢方薬は排尿に関する症状を取るだけでなく、そのほかの全身症状も
改善する効果があり、高齢者の生活の質を高めるために有効です。 漢方医学的に
前立腺肥大症を考えると、人間の生命力の源である「腎」の機能が低下した状態で
「腎虚」であると考えます。そのため腎の機能を補う漢方薬が使われます。
 ここで言う「腎」とは、腎臓ではなく主に副腎機能についてあらわします。

八味地黄丸 前立腺肥大症の治療と予防に、もっともよく用いられる処方です。
      精力が減退して、足腰が冷え、排尿回数が多く、尿量が減少し
      残尿感があるものや、逆に尿量が増大して、夜、何回もトイレに
      起きる人によく効きます。この処方は、 前立腺肥大症の症状を
      緩和し、予防効果もあり、下半身の疲労けん怠や腰痛、坐骨神経痛、
      高血圧などにも効果があります。再発防止と予防のために、また、
      中高年の人の常用薬として長期間服用するとよいでしょう。

       私も、愛飲していますが、飲み忘れると腰痛、疲労感が出てきます。

清心蓮子飲 胃腸が弱く、冷え性で神経質な人、体力が低下した人の残尿感、頻尿、
      排尿障害によく効きます。

       58歳の男性の例ですが、夜間トイレに2回くらい起き、昼も尿の回数が
      多いので、近くのお医者さんで前立腺肥大症の薬、胃腸薬、湿疹の薬を
      処方してもらっていましたが、かゆみが夜も寝られないくらい強いので
      相談に来られました。かゆみは薬の副作用と判断して、服用している
      薬を全部中止してもらい、清心蓮子飲を飲んでもらいました。かゆみも
      消え、夜間尿も3カ月で1回あるかないかに改善しました。
                  参考文献「漢方の知恵」藤原 勉著 文芸社


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