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東京地裁つまみぐい ── 裁判をネットで観てみよう!


2008.05.18

▲▼ 東京地裁つまみぐい ▼▲ 第75皿目【愛ゆえに、人は苦しまねばならぬ!?】


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  書を捨て 法廷に行こう ……  東京地裁つまみぐい   ・━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 2008/05/18


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   毎度ご愛読ありがとうございます。 このメールマガジンは、
   『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/ を利用して配信しております。

   新たにご購読を始めてくださった方、どうもはじめまして。
   このマガジンの過去記事は、すべて公開しておりますので、お暇なとき
   気が向きましたら http://archive.mag2.com/0000148642/ へどうぞ。

   もし、そいつに目を通して、購読を後悔したら、どうもすみません。

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          >>>>>>> 読者の皆さまへ <<<<<<<

 

   ありがたいことに、今週は、雑誌掲載ラッシュでございます。

   ラッシュといっても2本ですが。(^^;

   以前お知らせしましたとおり、明日、月曜日発売の「週刊ダイヤモンド」
  54ページ(予定)より、『 爆笑!裁判官の非常識お言葉集 』と銘打っての
  書き下ろしが掲載されます。

   いわば「爆笑お言葉集」の“外伝”という位置づけといえましょうか。

   逆に、裁判官のわかりやすい失言の少なさというのも痛感します。だって、
  半世紀以上前のお言葉まで掘り下げ、引っぱり出しましたから。

 

   また、木曜日発売の小学館「女性セブン」にて、地方のキャラクターが特集
  されるのですが、その企画のなかで、全国の検察庁で作られた「裁判員制度
  プロモーションキャラ」を採り上げていただくことになりました。

   片隅に、私のエラそうなコメントが寄せられているはずです。

   いずれも、コンビニでも売っているメジャー雑誌ですので、ぜひお求め
  くださいね! ★




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 \   ┌──┴────────────────────┴──┐   /
  \  │   日本国憲法 第82条  (裁判の公開)      │  /
  /  │                          │  \
 /   │ 1  裁判の対審及び判決は、公開法廷でこれを行ふ。 │   \
  ̄ ̄ ̄ ̄└──────────────────────────┘ ̄ ̄ ̄ ̄




▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ ネットで擬似体験する裁判傍聴!

▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲ 本日の つまみぐい法廷

                        (※印は、発行人注です)


 □
■□ 犯人隠避 被告事件


 【被告人】 ホームヘルパーの女性(20代)

 【法 廷】 神戸地方裁判所




  被告人は、芸人の「友近」似で、情の深そうなタイプ。 前科・前歴はない。


  自宅で、別れた元夫とトラブルになった被告人。

  近所に聞こえるような大声でどなられ、怖くなったので、携帯電話で現在の交際
 相手に連絡をとったという。

  まもなく、交際相手の男が到着。 元だんなと激しい口論となった末、前者が後者の
 首筋を刃物で切りつけ、ケガを負わせてしまった。

  被告人は110番に電話。 そして警察に向けてこう告げたのだった。

  「前のだんなとケンカして、ケガを負わせてしまいました。 私がやりました。
  自首します」

 

  傷害事件。 切りつけた箇所が箇所だけに、もしかしたら殺人未遂での立件かも
 しれない。

  被告人は、交際する男の身代わりになろうと決めたのだ。

  しかし、警察署で取り調べを受けるうちに、心変わりをしたという。取り調べに
 あたった女性の警官から「あなたも将来、母親になんねん。母親がウソつきだと
 子どももウソつきになるねんで」と言われたからだ。

  被告人は身代わりの事実を認め、容疑は犯人隠避に切り替わった。 その間、
 男は5日間にわたり、友人宅を転々として逃げまわっていたそうだ。



  父親が情状証人として出廷。

  娘は介護ヘルパーで、根は優しい。交際相手の男の存在は知らなかったと供述。

  そして、被告人質問が始まった。



  「私が○○クン(交際相手)を呼び出さなければ、こんなことにはならなかった
  と思います。すべて自分の責任です。反省しています。つぐなっても、つぐない
  きれません。これからは、人に恥じない生活をしていきたいと思います」


   反省というが、あなたの何が悪かったと思いますか? …弁護人が尋ねた。

  「自分のウソで、多くの人に迷惑をかけ、特に○○クンに迷惑をかけたことです」


   さらに弁護人は質問を続ける。

   交際相手の男性が逃走していたというのを聞いて、どう思いますか?

  「私を助けてくれたのに、迷惑をかけたなと思います」

 

  「○○クンは私のこと、一生許してくれないかもしれませんが、支えられる
  ところは支えていきたいと思います」

  どうやら、これからも交際は続けていきたい意向のようだ。

  「まだ○○クンには会えてないので、話す機会がほしいと思っています」



  そして、裁判官の補充質問。

  手続上は質問だが、この法廷では「補充説得」だ。


  「あなたのしたことで、交際相手の犯情はかえって悪くなったということは
  わかりますか。今回は傷害での立件のようですが、少なくとも殺意を疑われ
  てもおかしくない事件でした。 あなたのしたことで、誰も得しないという
  ことを、心得てください」




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 もっと、本格的な裁判傍聴録を読みたければ……

 絶坊主さんの 『 名古屋地方裁判所 やじうま傍聴記 』


           http://chisai.seesaa.net/

 

 「もう二度としません」

 「申し訳ありませんでした」

 「反省しています」


  じつは、刑事裁判に持ち込まれる事件の背景や、登場する被告人のセリフって、
 だいたいパターンが決まってるんですよね。

  にもかかわらず、これだけバラエティに富んだ傍聴記録をアップしつづけられる
 ということは……

  あっしには、わかりますぜ。 絶坊主さんは、少なくとも、エントリされている
 記事の数倍、数十倍、相当な回数の裁判傍聴をこなしておられるということを。

  頭の下がる思いがします。

           http://chisai.seesaa.net/




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        桃栗3年 柿8年 … 出版企画のタネをまく
 
    ///  ウ ィ ー ク リ ー な が み ね  \\\

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□□■ PLAN 0008
□■
■    『裁判所をつくろう!!』  第2話


 〜〜 この裁判員時代に問う…… 「そもそもサイバンって何??」



 <前話のあらすじ>

 自殺した浪人生カマユデアツシ19歳は、冥界で閻魔大王の裁きを受けるのだった。





 えんま 「……………むむっ!」

 アツシ 「なんですか?」

 えんま 「キサマは……自らを殺める前日の晩、"死に場所"を求めるべく、山の
     ふもとの深い森へ入っておるなぁ」

 アツシ 「は、ハイ……」

 えんま 「その際、家を出るとき、母親には『予備校の補習があるから行ってくる』
     などと言い残してきてはおらんか?」

 アツシ 「!!!」

 えんま 「きさまぁぁ、よりによって今生の別れの際、しかも肉親に虚偽を告げて
     おるなぁぁ!」

 アツシ 「ちょ、ちょっと待ってくださいよ」

 えんま 「待たぬ!」

 アツシ 「しょ、証拠は?」

 えんま 「罪人、カマユデアツシよ」

 アツシ 「いや、だから……   は、はい」

 えんま 「きさまを極刑に処す」

 アツシ 「極刑? 極刑って……?」

 えんま 「青オニよ、舌ひっこぬきマッシーンを持ってくるのだっ!!」

 青オニ 「はっ! 御意!!」

 アツシ 「ぐぇっ!? いやいや、えんまさぁぁ〜ん!」

 えんま 「だから馴れ馴れしいんじゃよ」

 アツシ 「証拠もなしに裁いちゃうモンなんですかぁ? こういうのって」

 えんま 「証拠証拠って、やかましいのぉ」

 アツシ 「だって、無茶じゃないですか〜。 証拠見せてくださいよ〜 証拠〜」

 えんま 「きさまは、Winkの向かって右側の熱狂的ファンか♪」

 アツシ 「あ、相田翔子! えんまさん、微妙に古いです」

 えんま 「たまにおるよ、証拠出せ出せなどと、うるさい罪人がよぉ」

 アツシ 「そりゃそうでしょう。 証拠もなしに裁く、この気まぐれえんまのほうが
     よっぽどパッパラパーでしょう」

 えんま 「なぬぅぅぅ! この生意気なぁぁ〜」

 アツシ 「生意気ですか? 当たり前のことだと……」

 えんま 「えんまの顔も三度まで。 常習累犯えんま不敬罪により、きさまを……」

 アツシ 「……ゴクっ」

 えんま 「もみあげの毛を3本抜く刑に処す!!」

 アツシ 「だから、ホントにそんなんでいいんスかって……??」

 えんま 「青オニよ、スタンバイを!」

 青オニ 「御意!」

 アツシ 「ハイハイ、どうぞ。 抜け抜け」

 青オニ 「では、執行!!」


  ぶちっ



 アツシ 「あいたっっ!  いっつ〜〜……。 ちっとは加減せぇや! このオニ!」

 えんま 「青オニよ、何本抜けた?」

 青オニ 「はっ、2本を執行しました」

 えんま 「では継続」

 アツシ 「おいおい、はよ終わらせてくれや〜〜」


  ぶちちっ


 アツシ 「ういたたたた! 痛ぇよ、バカか!」

 えんま 「何本イッた?」

 青オニ 「はっ、さらに5本を執行いたしました」

 えんま 「では終了」

 アツシ 「では終了、じゃねぇだろ! 抜きすぎ抜きすぎ! 3本って約束で、
     なんで7本も抜かれにゃいかんの?」

 えんま 「だまらっしゃい! この木っ端罪人が!」

 アツシ 「……なんでそこまで言われにゃいかんのだろ」

 えんま 「それにしても、もみあげの毛を7本抜かれて、なおも平常心を保っておる
     とは…… 驚きじゃ」

 アツシ 「そんな大したもんじゃないでしょ」

 えんま 「舌抜きに次ぐ、極刑に準じる刑罰であるというのに……」

 アツシ 「舌抜きの次が、もみあげ抜きっスか? 差がありすぎでしょ」

 えんま 「なんという強靱な精神力よ……」

 アツシ 「じつは、あんたら、むちゃくちゃ弱いんじゃないの?」

 えんま 「自殺なんかしたヤツに、弱いといわれる筋合いないね」


 ♪ えんま大王は美しい〜〜  嗚呼、われらが偉大なる領導者〜〜♪♪

 ぴっ



 えんま 「はい、もしもしぃ〜」

 アツシ 「えっ!? 今のが着メロ?? しかも電話出るんだ、今」

 えんま 「あっ、ママーン? ママーン、会いたいよ〜」

 アツシ 「ん……?」

 えんま 「うん、うんうん、えっ? そうなんだぁ、晩ごはん、ぶたのショウガ焼き
     なんだぁぁ〜!  うんうん、すぐ帰るねぇ〜」

 アツシ 「な、なんだ、この全身にほとばしる悪寒は!」

 えんま 「あのねぇ〜、ママーン、 今からねぇ、バカの舌をひっこ抜くんだけど
     ね〜! そいつがね、証拠証拠って、うるさいの〜。 ますますバカだと
     思わなぁい?」

 アツシ 「ほっとけ」

 えんま 「証拠なんて…… うん、うんうん、えっ、そうなんだ〜! わかった〜!
     そうするぅ〜! じゃあねぇ〜!  チュ」

 アツシ 「オェ」

 えんま 「では、罪人、カマユデアツシよ!!」

 アツシ 「あ、あの〜」

 えんま 「なんじゃ?」

 アツシ 「えんまさんって、もしかして、マザ……」

 えんま 「証拠じゃな、しばし待っておれ」

 アツシ 「……えっ?」



  強引にごねていたのが一転、急に「証拠を見せる」と言い出したマザコンえんま。
  さて、カマユデアツシ19歳の運命やいかに?

                              < つづく? >



 ◆ 刑事訴訟法 第317条

  事実の認定は、証拠による。



   ──━━ 証拠裁判主義 ━━──


  犯罪があると裁判官が認定するためには、法律に定められた手続きを踏みながら、
 判断の客観的な根拠(証拠)を調べていかなければならないということ。

  認定のもとになる証拠が示されることによって、その認定が、裁判官の気まぐれや
 自分勝手なものでないという事実が保証される。

  刑事裁判では、たとえ被告人が罪をすべて認めていても、犯罪は証拠によって認定
 しなければならない。




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 東京地裁つまみぐい ─ 裁判をネットで観てみよう [Magazine ID:0000148642]
 2008年5月18日付 通巻第81号             発行人:長嶺まさき
 (毎週日曜日に、あなたのメールボックスへ潜入します。ご注意下さい)
 ご意見やご感想、相互紹介、愛のメッセージは misoshiru83@yahoo.co.jp まで
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 どうかお元気で。 http://homepage2.nifty.com/misoshiru/mg/mailmag.htm
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                       http://homepage2.nifty.com/misoshiru/yougo/yougo.htm
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