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基本3分!映画レビュー わかりやすい映画案内


2008.01.23

名も無き男と名が有りすぎる男


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【基本3分!映画レビュー】わかりやすい映画案内   

                         NO.169 2008.01.23
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●目次(INDEX)●

 ■【LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜】

 ■【☆マリ・カジ☆のメッセンジャーPC講座 
  NO.43「売り上げがイマイチなワケとは?」】

 ■【幕末志士 美男子コンテスト開催!】
 
 ■【編集後記】
  
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こんにちは。

ストーリーアナリスト・ライターの高田圭です。(通称「タカ」)

今回はちょっと趣向を変えて、演劇作品をご紹介します。

ではでは、さっそくいってみましょう。


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【今号から読者になってくださった皆様へ】

はじめまして。
ストーリーアナリスト・ライターの高田圭です。(通称「タカ」)

本誌は時にまじめに、時におちゃらけて、時に辛口に、時にベタ褒めに、
いろんなレビューや記事をお届けしています。

ヒット分析や物語分析、歴史・文化、キリスト教と多肢にわたるレビュ
ー内容ですので、一般的な映画紹介とはやや異なる部分があります。

あたりさわりのない宣伝を主目的としたかのような映画関連記事はあり
ませんのでご了承ください。

また、本誌は新作映画速報の類をメインの内容とはしていません。

それと、本誌ではストーリーというテーマに関連して「マリ・カジ☆の
メッセンジャーPC講座」を連載しています。

これはストーリー性を持った実用系コンテンツです。

プチ連続ドラマみたいなものですので、PC技を学びながら気軽に読ん
でみてくださいね。

(マガジン解除方法はマガジン末尾に表記しています)


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 ■【LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜】
―――――――――――――――――――――――――――――――――

〈演劇〉

「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜」

脚本・演出:森崎博之 
出演:TEAM-NACS(森崎博之、安田顕、大泉洋、佐藤重幸、音尾琢真)


ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
むか〜しむか〜し、京都でおっかけっこがありました。

おっかけるほうが新撰組で、おっかけられるほうが長州藩士。

現代の若者がタイムスリップして京都のおっかけっこに参加します。

はじめは新撰組の隊士として(組員じゃないよ)。

次に長州藩士として。

おっかけっこはやがて最大のヤマ場、池田屋襲撃事件へ。

さてさて、どうなる?


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
△佐藤重幸。
現代人。30歳男。
タイムスリップ先の京都ではサンナンさん、またはヨシダく
んと呼ばれる。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
――――――――――――――――――――――
新撰組なんて知らなくても幕末青春群像劇にどっぷりハマれる傑作。
幕末ヲタも喜ぶ新解釈も織り込まれ、両者を楽しませるバランス感覚が
あっぱれ☆想像力を形にするとはこのこと。大泉洋の演劇人姿をこれに
みよ!

■ TEAM-NACSとは

TEAM-NACSとは5人組の演劇ユニットのこと。北海学園大学演劇研究会
出身の5人、森崎博之、安田顕、大泉洋、佐藤重幸、音尾琢真から成る。

全国に広く名前が知られている大泉洋が所属する演劇ユニットしてTEAM
-NACSという名前はどこかで耳にしたことがある人も多いだろう。

地元北海道で公演をしてきた彼らの初の東京公演。そこで大好評だった
のが「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜」だ。

え? そもそも大泉洋を知らない?

北海道テレビの深夜番組「水曜どうでしょう」の人。映画「ゲゲゲの鬼
太郎」でねずみ男役の人。ドラマ「暴れん坊ママ」で上戸彩の夫役の人。
アニメ「千と千尋の神隠し」の番台の蛙役等々。メディアを問わず超売
れっ子俳優だ。

そんな大泉洋の原点ともいえる演劇ユニットの代表作ともいわれる
「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜」(以下「LOOSER」)とはどん
な話なのか。


■ 幕末青春群像劇

「LOOSER」は幕末青春群像劇だ。

群像劇といっても出演者数は5人。新撰組の面々と長州藩士を中心とす
る面々が登場する。5人で間に合うのか? 間に合うはずがないのだが、
そこはうまくやっている。

着物の上着をサッと裏返して色を変えることにより新撰組隊士と長州藩
士を素早く演じわけている。

演劇はテンポが命だから衣装替に何度も時間をかけるわけにはいかない。
演劇ならではの工夫だ。

群像劇を5人で。しかもひとりはタイムトラベラーの現代人だ。

現代で平凡な日々を憂いながら過ごす、どこにでもいるような30男の
佐藤重幸が幕末動乱の京都にタイムスリップ。そこで佐藤はなぜか新撰
組の面々に「サンナンさん」と呼ばれる。


■ サンナンさんってだれ?

「サンナンさん」とは山南敬助のこと。

陸奥国仙台藩出身で新撰組総長・副長。新撰組局長の近藤勇とは、多摩
の天然理心流剣術道場試衛館時代からの仲。つまり、新撰組の中核にい
る大幹部である。

そんな山南敬助は、とても謎の多い人物だ。

世にいう新撰組とは、近藤勇をトップとする多摩試衛館派が実権を握っ
たときからを指すことが多い。近藤派が実権を握ることになった契機の
事件が「芹沢の暗殺」である。

要は近藤派が、悪評高く邪魔者となっていた芹沢を暗殺して芹沢派を壊
滅させ、新撰組の実権を得た事件で、そこから新撰組が名を上げる活躍
をしていくことになるのだが、なぜか芹沢暗殺以後の山南敬助の記録は
ほとんどないという。

新撰組で一番有名な出来事の「池田屋襲撃事件」にも山南敬助の名はな
い。

次にその名が登場するのは、新撰組脱走。そして切腹においてである。

山南敬助は。小野派一刀流の免許皆伝。後に北辰一刀流・千葉周作の門
人になる。剣の腕がたち、学識もあり、周囲の人たちから慕われ、とて
も人柄がよく、隊士たちにも信頼されていたという。

隊内では年下の一番隊隊長・沖田総司をかわいがっていた。沖田も山南
を慕い、ふたりはたいへん仲がよかったという。

当時は壬生狼と陰口を言われた新撰組を人斬り集団だと嫌う人の中にも
山南敬助の悪口を言う人はあまりいない。そもそも剣を振るった記録は
あるにはあるが、総長や副長でありながらその活動記録が少なく、謎多
き人物だ。

サンナンさんと呼ばれた佐藤は新撰組の山南敬助として近藤や土方や沖
田たちと出会い、新撰組の考えや思いに触れる。

こうして現代に戻ってきた佐藤は、ふたたび幕末の京都にタイムスリッ
プする。

すると今度は「ヨシダくん」と呼ばれる。


■ ヨシダくんってだれ?

ヨシダくんとは吉田稔麿(よしだ としまろ)のこと。

長州藩の活動家。吉田松陰の松下村塾に入門。松陰門下の三秀のひとり
とされる(他に久坂玄瑞、高杉晋作)。のち高杉晋作の創設した奇兵隊
に参加。

いわば長州藩の活動家の中核人物である。

吉田稔麿は新撰組の池田屋襲撃で討ち死にするのだが、そのときのいき
さつについては諸説がある。

長州藩邸にいた吉田稔麿は池田屋襲撃の知らせをうけて駆けつけたとす
るもの。

池田屋にいた吉田稔麿たちが襲撃を受け、事態を長州藩邸に知らせに走
ったが、幕府と表立って問題を起こせないと判断した長州藩邸は門を閉
ざし、吉田稔麿は門前で自刃したとするもの。

池田屋にいた吉田稔麿がいったん席を外してふたたび戻ってくると新撰
組に襲撃されていて、自らも奮闘して討ち死にしたとするもの。

このように池田屋事件のときの吉田稔麿の行動には諸説があって謎が多
い。


■ 名も無き男

幕末の新撰組と聞いてすぐに思い浮かぶのは近藤勇や土方歳三であって、
サンナンさんこと山南敬助ではない。

山南敬助は池田屋襲撃事件でも名前すら登場しない。のちに新撰組を脱
走。切腹して亡くなる。

新撰組の大幹部であったにもかかわらず、ほとんどの人は山南敬助のこ
とを知らない。

幕末の長州藩の吉田と聞いてすぐに思い浮かぶのは吉田松陰。ヨシダく
んこと吉田稔麿ではない。

吉田稔麿は新撰組の池田屋襲撃で討ち死にする。もしも生き残っていた
ら、明治新政府で要職についていたことは間違いないにもかかわらず、
ほとんどの人は吉田稔麿のことを知らない。

幕末という時代を熱く生きたそんな男たちも、今では名も無き男――。


■ 学校の教科書には載っていない

サンナンさん(山南敬助)にしろヨシダくん(吉田稔麿)にしろ、その
行動に謎が多い。そしてどちらも歴史に名を残していない。

もちろん幕末史には名を残しているが、一般的には無名といっていいだ
ろう。

新撰組隊士といえば近藤勇、土方歳三、沖田総司、永倉新八。

長州藩士といえば桂小五郎(木戸孝允)、高杉晋作、伊藤俊輔(博文)、
山縣狂介(有朋)。

サンナンさんやヨシダくんの名は学校の教科書には登場しない。

名も無き(に等しい)男の生き様。それは現代で平凡な日々を憂いなが
ら過ごす、どこにでもいるような30男の佐藤重幸の目にどのように映
ったか。

現代では名も無き男であっても、幕末という時代をあれほど熱く己の信
念を貫いて生き抜いた男たちに出会った佐藤重幸。

彼がタイムスリップした幕末で、あの池田屋でどんな行動をとったのか。
それによって幕府転覆・新政府樹立への道の大きな一歩を踏み出したあ
の幕末史最大の出来事にどのように関係したのか。

そしてもうひとつ。今度は学校の教科書に必ず登場する幕末最大の功労
者にして最も有名な人物、坂本龍馬とは何だったのか? を考えてみよ
う。


■ 坂本龍馬とは何だったのか?

坂本龍馬とは、一般的には土佐藩出身の幕末の政治家、実業家といわれ
ている。

子供の頃は泣き虫で甘えん坊。北辰一刀流剣術開祖千葉周作の弟の千葉
定吉道場に入門。北辰一刀流免許皆伝。

土佐勤王党に加盟。のち脱藩。千葉道場に身を寄せ、幕府政事総裁職の
松平春嶽の紹介で幕臣勝海舟の弟子になる。

勝の神戸海軍操練所の塾頭になるも、禁門の変により海軍塾は弾圧を受
け、龍馬は大阪の薩摩藩邸に身を寄せる。

のち長崎で亀山社中(のちの海援隊)を組織。物産や武器の貿易を行い、
薩長同盟締結に大きな役割を果たす。

船中八策を策定して大政奉還実現を促す。のち、京都の近江屋で襲撃さ
れ、亡くなる。


■ 名が有りすぎる男

幕末といえばこの人! というほど有名な坂本龍馬。

幕末の大きな出来事や事件の裏には坂本龍馬の名がたびたび登場する。

土佐藩の商家の家に生まれ、金で買った郷士の身分では藩政に参加でき
るわけもなく(当時の土佐藩は侍の身分であっても激しい差別があった)
脱藩して江戸の道場に身を寄せていた。

そんな浪人が幕府政事総裁職の松平春嶽の紹介で幕臣勝海舟の弟子にな
る。

そんなアホな! どこの馬の骨ともわから奴にうちの娘をやれるか! 
ではないが、どこの脱藩浪士ともわからんようなたいして財力もない若
造が神戸海軍操練所の塾頭になったり、薩摩藩の西郷隆盛の計らいで船
を持てるようになり、日本初の株式会社亀山社中を作って武器を長州へ
運んだりできるものか! と思う人がいたって不思議はない。

さらに犬猿の仲の薩摩と長州が手を結ぶきっかけを作ったり、幕府に大
政奉還させる原案の船中八策をつくったりと、ちょいと活躍しすぎでは
あるまいか、ぐらいは思う人がいたって不思議ではない。

なにせ当時の幕府が考える浪人対策は、暇そうで放っておいたら面倒起
こしそうな浪人を集めて将軍警護の名目でなんかやらせたらエエやん。
ぐらいなものである(将軍警護の名目で集められた浪士隊の一部がのち
の新撰組になった)。

浪人なんて厄介者は都合のいいように使い捨てたらエエがな(なんで江
戸幕府が関西弁?笑)ぐらいなものであり、ひとりの浪人にすぎない坂
本龍馬がそんな活躍をするなんてどうにも都合が良さ過ぎやしませんか、
と勘ぐる人がいてむしろ普通だ。

そう考えると、こんな疑問が浮かぶ。

――ほんとうに坂本龍馬という男は存在したのか?

そこにおもしろい作品をつくるヒントを拾った男がいる。

考えてもみよ。明治新政府の樹立後に幕末動乱期の裏事情を詮索された
くない人々が、さまざまな出来事や事件はある男が成し遂げたことに
してしまえば都合が良かった、と考えられないだろうか。

その男の名として「坂本龍馬」がひとり歩きしたのではないか。

そもそも日本初の株式会社設立者といえば聞こえはいいが、幕末期にお
いて亀山社中が担った大きな業績は情報の伝達速度を加速させたことと、
武器の密輸である。

戦いに情報は欠かせないし、武器も必要だ。表向きは政治家や実業家と
なっているが、武器ブローカーの親玉や闇の武器商人というのも坂本龍
馬の肩書きである。

薩摩がイギリスといった欧米列強国から買った武器を、亀山社中という
別組織(会社)を通して、いわば闇・裏ルートで長州に届ける。藩は自
分の手を汚したくないので裏の道を使った。その裏のヨゴレ仕事をした
のが亀山社中だったわけである。

薩摩・長州をはじめとする新政府関係者にとっては都合のいい人物。そ
れが坂本龍馬だ。

なぜなら上記の理由で用済みになったかのように、明治改元の1868年の
一年前、大政奉還・王政復古があった1867年に坂本龍馬は京都の近江屋
で何者かに襲撃されて亡くなったことになっているからだ。いまだに誰
が襲撃したのかはっきりわかっていない。

坂本龍馬はそれ以前もなんどか襲われているが、北辰一刀流の免許皆伝
の腕を持ちながら、剣を抜いて人を斬ったことがないとされる。

寺田屋で襲撃された際は主に銃で反撃して左手の親指を負傷したとされ
る。屋内では太刀は不利というのはわかるが、ほぼだれも坂本龍馬と真
剣を交えたことがないというのも不思議だ。

そもそも坂本龍馬は同郷土佐の刺客・岡田以蔵や、薩摩の人斬り半次郎
ともいわれた桐野利秋に護衛されたことがあるとされる。

北辰一刀流の免許皆伝者が剣も抜かず、腕の立つ護衛を連れているとき
もあったというのだから、いくら京都で新撰組や見回り組に目をつけら
れていたとはいえ、なんとも謎が多い人物である。

さらに当時は写真は普及しておらず、写真や動画が普及した現代よりも
人物を特定するのは困難だったことからも、新撰組隊士たちが坂本龍馬
だと思っていた人物と、長州藩士たちが坂本龍馬だと思っていた人物が
はたして同一人物だったのかは定かではない、と思わせもする。

そのあたりにおもしろい作品をつくるヒントを拾った男がいる。
(スゴい着眼点だ!)


■ 名も無き男と、名が有りすぎる男。

どの時代もヒーローを必要とする。

映画「父親たちの星条旗」では、たまたま星条旗を2度目に立てた際に
写真に写っていた者だけでなく、本当は写っていない者まで英雄にされ
た男たちの苦悩の日々を描いた作品だ。

時代はヒーローを必要とするといえば聞こえはいいが、要は時の支配者
層・権力者が民衆を鼓舞するために象徴となる英雄を作りあげる必要が
あったということだ。それは今もたいして変わらない。

だから「坂本龍馬とは何だったのか」と書いたのだ。坂本龍馬とはどん
な人物だったのか、ではない。

坂本龍馬に関するこれまで書いてきたこと、そういったことすべては
「LOOSER」が教えてくれた。このレビューは「LOOSER」による坂本龍馬
研究、幕末歴史新解釈の一部を文字のカタチで紹介したに過ぎない。

しかも、このレビューみたいにダラダラと新撰組がどうの長州藩がどう
のとせずに、笑いと涙で楽しませつつやってのけてしまう。

――それが「LOOSER」だ。

そんな「LOOSER」の脚本を書いた男。名も無き男たちと、名が有りすぎ
る男のそれぞれに、おもしろい作品をつくるヒントを得た男。

――それが森崎博之氏だ。


■ TEAM-NACSのチカラ

名も無き男、山南敬助と吉田稔麿。

名が有りすぎる男、坂本龍馬。

彼らを通して、時代を行き来して、人生という動乱を必死に駆け抜けた
男たちを描いた「LOOSER」。

タカがここまでダラダラと書きつらねてきたことを、もっとわかりやす
く、もっと楽しく、涙と笑いと感動の演劇というカタチにしたTEAM-NACS。

その秘めたる(秘めてない?)チカラは計り知れない。


■ その他

幕末の話はとても興味深いんだけど、イザ鎌倉! じゃなくてイザ幕末
モノってなると、尊皇攘夷派が長州が薩摩が公武合体がどうのこうのっ
てワケワカんなくなりがち。

幕末の歴史が好きな人ほど、イザ幕末作品をつくるとなるとマニアにし
かウケないモノを作ってしまいがち。

その点で「LOOSER」の脚本・演出を担当した森崎博之さんは、新撰組の
ファンだったわけでも歴史ヲタクだったわけでもなく、演劇の題材とし
て魅力的なものとして、歴史を題材にするにあたって新撰組の本を読み
まくったといいます。

はじめに手に取ったのが司馬遼太郎氏の歴史小説「燃えよ剣」。新撰組
副長土方歳三が主人公の物語です。

幕末って難しそうなワケわからない用語がたくさん出てきて読みにくい
んだろうなぁとページをめくると、多摩で薬屋をしていた土方歳三がど
んだけ女たらしだったかみたいな話がつづくので、おもしろがって読み
進めることができたそうです。

幕末の難しそうな話をどうやったら広くみんなに楽しみながら知っても
らえるか。

さらに、一般的に知られている物語の謎の部分に想像力を働かせ、新た
な歴史解釈を織り込むことで幕末歴史ファンの知的好奇心をも刺激する。

タカはずぅっと、幕末を題材とした魅力的な作品ができないものかと願
っていましたが、映画ではなく演劇の世界にそれはありました!

幕末歴史好きな人ほど「LOOSER」の着眼点の良さとそれをカタチにする
歴史勉強量の多さと、ヲタに走らずにだれもが楽しめる物語づくりのバ
ランス感覚の良さに感心し、歴史新解釈のおもしろさを堪能できるでし
ょう。

もちろん、幕末ってなに? っていう人でもじゅうぶんに楽しめるよう
にできています。

両者を満足させる匙加減がうますぎる! 

ひさしぶりに、たいへんおもしろい作品を観させてもらいました☆

大泉洋さんがさらにカッコよくみえるゾ。

「LOOSER〜失い続けてしまうアルバム〜」
http://tinyurl.com/26cdvj

デート      ○ 
フラっと     ○ 
脚本勉強     ◎ 
脚本       ◎ 
演出       ○ 
キャラクター   ○ 
映像       − 
お涙       ○ 
笑い       ○ 
ファミリー    − 
アクション    −
挑戦       ◎ 
大泉洋ファン   ◎
知的好奇心    ◎
歴史ファン    ◎


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

投資する対象は、持っていると負債になることがあります。

株は含み益が出ているときもありますが、含み損になってしまうことも
あります。

土地、家、マンションなども、持っているだけで負債を抱えることがあ
ります。

ふつうはそういうものです。


ところが、持ってるだけでなく、自分と自分の大事な人のために使って
いることを基本に、あとはやればやるだけ収入の道を作れるものがあり
ます。

自分が使っている分というのは、自分が消費している分ですので、それ
以上マイナスになることはありません。

それなのに、やればやるだけ収入の道が開ける。

こういうことを、リスクが低いといいます。


みんなが株を買うから買う。みんなが節税対策が大きいと言うからマン
ションを買う。みんなが値上がりしつづけると言うから土地を買う。

そういうことをやっていたのでは、みんなと同じときにおいしい思いを
するかもしれませんが、みんなと同じときにドーンと負債を抱えること
になります。

みんなと同じことをしても、自分で判断してみんなと違うこと、たとえ
ばバブル崩壊前に売り抜ける、なぁんてことをした人は、他のビジネス
でもおそらく成功しているでしょう。


負債を抱えるリスクを取る必要がある場合も、人生にはあるでしょう。

でも、そんなリスクはなるべくなら取らないほうがいい。

なるべくリスクを低くする。そんなことはわかりきっていると誰もが
いうでしょう。

けれど、ではどうやってリスクを低くすればいいのかという、具体的
かつ現実的な、本当の意味で実際に行動を起こせる情報なんてなかなか
教えてくれません。

でも、今スグ本誌に返信で件名「夢実現地図希望」へメールくだされ
ば、本当の意味で、実際に行動を起こせる情報を提供します。

★「夢実現地図希望」を請求された方へは、Eメールでお送りします。
  また「健康・夢実現地図マガジン(仮)」に読者登録させていただ
    きます。マガジン解除はいつでもできます。


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 ■【☆マリ・カジ☆のメッセンジャーPC講座 NO.43】
―――――――――――――――――――――――――――――――――

「☆マリ・カジ☆のメッセンジャーPC講座」
日本/2005-2006年/

ストーリー(概要)
―――――――――――――――――――――
ある日、間違い電話ならぬ、間違いメッセージがきっかけで、インスタ
ントメッセンジャーを使って社員カジとやりとりをはじめた派遣新人マ
リちゃん。
 
ビジネススキルの検定に向けて、派遣マリちゃんは社員カジくんに便利
なPC操作レッスンをしてもらうことになるのだが……。

派遣マリちゃんはマイペースな天然さんだけど記憶力は抜群。でも、内
容は覚えていても、それをいつどうやって覚えたのがちょっとあいまい。
それに、ほかにもいろいろ気になることがあるみたい……。

わたしへ間違って届いたメッセージの、本来の届け先である「なっちゃ
ん」ってだれ?

そもそもカジさんはいつも会社にいるみたいだけど、どこの部署でどん
なお仕事をしているの? 

とにもかくにも、便利なPC技を教えてくれる、わたしのお師匠さんで
す。

ね! オジさん!

社員カジ「(←ココ見てよ)カジですから!(>_<)」


インスタントメッセンジャー(Instant Messenger)とは?
―――――――――――――――――――――
コンピュータのネットワークを通じてリアルタイムでのコミュニケーシ
ョンを実現するアプリケーション。

ネットワークやインターネットに接続中のユーザー間でリアルタイムに
短いメッセージをやり取りすることができるもの。


主な登場人物の紹介
―――――――――――――――――――――
▽マリ
女性。20歳代前半。新米派遣社員。IT系企業に一般事務職として勤
務。マイペースな仕事ぶりで「天然系」といわれることもあるが、学ぶ
意欲に溢れ、ひとなつっこい性格。

△カジ
男性。年齢不詳。社員。歴史や雑学に詳しい。アキバ系ヲタクに思われ
たくないがPCが得意で、おだてるとショートカットキーを教えてくれ
る。

▽ユキ
女性。20歳代前半。マリの先輩の派遣社員。モデル系のスタイルでバ
リバリ仕事をこなし、社員よりも優秀と噂される。マリの憧れの女性。

▽課長
男性。50歳代。パソコンが苦手で、モニタを手書きのメモを貼り付け
る掲示板がわりに使っている。

▽マナミ
女性。20歳前半。マリの後輩の派遣社員。箱入り娘で真面目。


コメント・レビュー(Comments・Review)(論評、批評、意見)
―――――――――――――――――――――
ストーリー性を持ったプロダクト・プレイスメント。便利なPCショー
トカットキーが満載。

詳細はこちら
http://plain-story.cocolog-nifty.com/ps/2006/12/pc_359a.html

このコンテンツは、公式モバイルサイトにて2005年夏頃〜2006
年冬頃まで連載したものに一部加筆・編集したものです。

今回は、第43回を掲載します。


●第43回「売り上げがイマイチなワケとは?
                   −−ページを更新する−−」

―――――――――――――――――――――
<メッセンジャー:オンライン><メッセージfromカジ>

社員カジ「会社主催のフリーマーケットの出店はどうだった?」

派遣マリ「一番売れたのはわたしかな(^^ゞ」

社員カジ「へぇ〜マリの店が一番売り上げがよかったんだね」

派遣マリ「ちがいますよ〜。ウチの部署で出した店の一番の売れっ子が
    『わたし』だったんです〜。だっていろんなお客さんとたくさ
     んおしゃべりしましたから☆」

社員カジ「じゃあ物もかなり売れたんだろうね」

派遣マリ「それが、売上はボチボチでんなァ」

社員カジ「マリが関西弁を!(あまりに売れなくておかしくなったか?)
     まぁ品物に魅力がなかったのかもしれないね」

派遣マリ「派遣先輩のユキさんがいうには、お客さんの種類が偏ってい
     るって」

社員カジ「どんなお客さんが多かったんだい?」

派遣マリ「社員さんと会社の取引先の人たちですよ。ほかには……う〜
     ん、思い出せないですぅ」

社員カジ「会社主催のフリマってことは、参加できるのは関係者だけ?」

派遣マリ「いいえ。だれでもOKですよ。でもご近所さんぽい方の姿は
     ほとんどみかけなかったですね。ユキさんの分析によると、
     開催場所が会社ビルの1Fホールだから一般の人が入りにく
     いだろうって。それに入り口に24時間ゴンザレス警備員が
     立ってるし、出店スペースは屋内で車を乗りつけられないか
     ら荷物を運ぶのも大変だし。かといってこの時期に屋外じゃ
     寒いし……。
     内じゃなくて外、つまりお客さんのほうを向けばいいのにっ
     て言ってましたヨ」

社員カジ「なるほど。ユキはそういうところにはよく気が付くよな。ま
     ぁもともとフリマは社内企画からはじまった催し物だろうけ
     ど、広く一般の人に会社を知ってもらう良い機会でもあるよ
     な」

派遣マリ「そうですよ! わたしたち派遣よりも社員のカジさんが先頭
     になって工夫していけば、もっとお客さんが集まるかもれま
     せんよ〜」

社員カジ「ハハ、手当てでもつけば誰かやるんじゃない?^^;」

派遣マリ「アララ。じゃあせめて今回のレッスンはしてくれますかぁ?」

社員カジ「もちろん☆来年のフリマが千客万来で入場者数が更新される
     よう願って、今回はページを更新する技を授けよう。これは
     簡単で[F5]を押せばOKじゃ。[Ctrl+R]でも更
     新できるぞよ」

派遣マリ「わたし、フリマの店長をやってよかったです☆スタートする
     ってやっぱり大事ですもん☆」

社員カジ「へ?」

派遣マリ「だってユキさんからはフリマでの集客のコツを学べましたし、
     カジさんからは……」

社員カジ「オイオイ。どうしてそこで言葉が詰まるかなぁ」

派遣マリ「キャハ(^^)カジさんからはいつもパソコンの便利技を学
     べてますから〜☆」

社員カジ「うんうん。オレはマリから天然キャラの使い方を学んでます
     から〜☆」

派遣マリ「そんなぁ〜わたしぜんぜん天然じゃないですぅ〜」

社員カジ「計算ダロ」

派遣マリ「あ、課長さ〜ん、いま行きますぅ〜。じゃぁまたねオジさん
     ☆」

社員カジ「(カジですから!)計算にマチガイナイ!」

▽今回のポイント
ページを更新するには[F5(Ctrl+R)]じゃ。

▽便利度(最大3つ)★ 難易度(最大3つ)★


【注】PC技(ショートカットキー)の類については、動作を保証しま
   せん。ストーリー内の1要素という役割のためです。ご了承くだ
   さい。

【ご感想・ご意見・出版・メディア関連のお問い合わせは、このマガジ
 ンに返信で件名「マリカジ」にてどうぞ】


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 ■【幕末志士 美男子コンテスト開催!】
―――――――――――――――――――――――――――――――――

乙女淑女の皆様。おまたせいたしました。

幕末志士の美男子コンテストを開催します!


●エントリーナンバー1番。沖田総司クン。

幕末志士の中で美男子といってまず名が挙がるのは新撰組一番隊隊長の
沖田総司クンです。

長身で美男子。それでいて子供っぽいところがあった彼は、年下男子好
きにはたまりませんネ。

でもでも、ある説では沖田総司くんは今でいうような美男子ではなかっ
たとも。背が高めの愛嬌ある少年っぽい雰囲気のお兄ちゃんだったので
はないか、というのがその説。

アラ残念。でもそういう子も嫌いじゃないわよ〜(お姉ェキャラ?)


●エントリーナンバー2番。土方歳三クン。

ドカタっていうぐらいだからマッチョ系で体を動かすことが大好きな運
動系さわやか男子に違いないワ。

いいえ。土方と書いてヒジカタと読みます。たしかに多摩で石田散薬の
行商をやっていたときはおなごにモテモテでたいへんだったみたい。

でも新撰組ではNO.2の副長として近藤サンを盛り立てる女房役、い
までいう官房長官みたいな位置にいた人なの。

でも実は、新撰組の実権を握って実務をこなしていたのは土方歳三クン
だと言われてるのよ。

情報を集めて戦略を練り、厳しい局中法度を定めて新撰組を大きくして
いったのは土方クンあってこそ、というのが有力説ね。

土方クンは鳥羽・伏見の戦いの前から、近代軍備の必要性を痛感してい
たらしいの。

新撰組といえば人斬り集団と言われて、なにかっていうとすぐに刀を振
りかざしていたイメージだけど、土方さんはこれからは刀じゃダメだと
考えていたってわけ。

鳥羽・伏見の戦いの後、江戸へ。旧幕府脱走軍と合流して会津など東北
で歴戦。

榎本武揚っていう旧幕軍の海軍の親玉と一緒に蝦夷地へ。蝦夷地って北
海道ね。そうよ大泉洋の地元! その函館五稜郭での戦いで戦死……。

五稜郭の頃にはフランス式軍装に身を包んでいて、いわゆる私たちがイ
メージする新撰組隊士の服装とはかけ離れた格好だったの。

とはいえ京都時代だって新撰組幹部は私服が多かったっていうけどね。

そんなトシ(馴れ馴れしい呼び方)は甘いマスクなんだけと男気が醸し
出ているような、なかなかの男前よ。

函館にて撮られたといわれる写真がコチラ
http://shorinjichofu.fc2web.com/chofu-city/hijikatatoshizo/shiryokan-9.jpg
http://shorinjichofu.fc2web.com/chofu-city/hijikatatoshizo/shiryokan-10.jpg


●エントリーナンバー3番。桂小五郎(木戸孝允)クン

桂クンなの? それとも木戸クンなの? どっちがエントリーされたの
よ?

どっちもよ。そもそも二人は同一人物。桂小五郎クンが改名して木戸孝
允クンになったの。

京都で新撰組や見回り組から身を隠して活動してたときには、橋の下で
寝起きして、まさかそんな男が長州の桂小五郎とは思われないように変
装したり、ときには女装もしていたりしたらしいのよ。

女装してバレないって、よっぽど肌が綺麗か、繊細そうな顔をしてなき
ゃ無理よね。

そういうことから考えても桂小五郎クンはいい素材を持っていたのねき
っと。

でも、犬猿の仲だった薩摩への恨みつらみを語りだすと延々と止まらな
かったというから、意外とネチネチ系の優柔不断男だったのかも。

そうはいってもけっこう男前だと思わない?
http://www.ndl.go.jp/portrait/datas/65_2.html


幕末志士美男子コンテストのグランプリを選ぶのはあなた。

といいたいところだけど、グランプリはもう決まってるの。

グランプリは……馬庭実行クン。

それってエントリーされていない人じゃないの!

だって、新撰組隊士の馬庭実行クンってカワユス系美男子なんだもん。

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さて、馬庭実行とは誰なのか? そんな新撰組隊士はいたかな? 

それもそのはず、小池一夫原作漫画「赤い鳩 アピル」に登場するキャ
ラクターだからだ。

この漫画。たいへん興味深い。

新撰組隊士の馬庭実行は外国人宣教師ヘボン(ヘボン式ローマ字で有名)
に出会う。そして日本と古代ユダヤを結ぶ接点をめぐる旅に出ることに
なる。

失われたユダヤの部族が海を渡り日本にやってきていたのではないかと
いう説がある。

ヘブライ語と日本語には同じ発音で同じ意味の単語がいくつもあるとい
う。

幕末とユダヤ。

なんとも知的好奇心をそそられるではないか!(ってタカだけ?)

もしも「LOOSER」がお気に召してもらえたなら。

もしも幕末の歴史に興味があるなら。

もしもユダヤと日本の関係に興味があるなら。

「赤い鳩 アピル」はきっとその期待を裏切らないだろう。
http://tinyurl.com/27qrlx


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 ■【編集後記】
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北海道テレビ放送新館駐車場内特設テント会場にて2003年10月に
公演された水曜天幕團「蟹頭十郎太」のDVDも観ました。

「水曜どうでしょう」とTEAM-NACSのコラボレーション企画の水曜天幕團
の旗揚げ公演作品です。

こちらは大泉洋さんが主人公。蟹頭のお侍を演じています。

てか蟹頭って……。その名のとおり、生き別れた妹を探すのに必死で、
散髪する暇もなく伸ばし放題のクセっ毛をところどころで束ねたら蟹み
たいな頭になってしまったお侍だから蟹頭十郎太。

大泉洋さんをもっとじっくり堪能したいという人には「蟹頭十郎太」を
おすすめします。

「蟹頭十郎太」にはTEAM-NACS以外のタレントさんたちも出演しています。


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