2007.11.10
★★断熱・気密・防湿 快適・健康・省エネの技術★★ 第63号 (通算85号)立冬編
★★★★★★断熱・気密・防湿 快適・健康・省エネの技術★★★★★★
第63号 (通算85号)立冬編 2007年11月 5日発行
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┃断┃熱┃・┃気┃密┃・┃防┃湿┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
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┃快┃適┃・┃健┃康┃・┃省┃エ┃ネ┃の┃技┃術┃ ┃ ┃
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●● 省エネルギーは我慢することではありません。
貴重なエネルギーを、本当に必要なときに
大切に使い、もっと豊かで幸せな暮らしを実現することが、
わたしたちの目指す省エネです。
「省エネ」のために暖房や冷房を弱くするよりも
より少ないエネルギーで快適に暮らせる仕掛けをつくり、
本当に豊かな暮らしをはじめましょう。
家の建替えや、リフォームのときに
少し気を配ればあなたの暮らしは遥かに省エネなものになります。
つまり、建替えやリフォームは省エネな暮らしに変わるチャンスです。
もうすぐ訪れる化石燃料の終焉の時代を、快適に安全に乗り切る家は、
僅かなエネルギーで温度のバリアフリーを実現する
人と地球に優しい家です。 ●●
http://www.sotodan-souken.com/
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皆さん、こんにちは
夏が記憶の中から消えないうちに11月に入りました。
今年の残りももう2か月を切っています。
このところ局所間歇空調について考えています。全館連続空調と全館間歇空調の違
いを考えるときには建物内外の熱損失を考えればいいのですが、局所空調では建物内
部の空調室と非空調室の間に温度差と熱の流れができるので、建物内外の熱の流れに
よる熱損失と同時に建物内の暖房室から非暖房室への熱損失も合わせて考えなければ
なりません。
暖房室から非暖房室に流れる熱の量は、断熱性能を高めて建物の断熱性能が高まり
屋外に失われる熱の量が少なくなるほど大きくなり、ある部屋を暖めようとすれば、
必然的にほかの部屋にも熱が流れ非暖房室の室温もあげることになります。
では前号に引き続き、局所間歇空調について話を進めましょう。
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前号でYahoo!フォトの画像のURLを変更してしまい、ご覧になれなかったと思いま
す。改めてその部分を訂正してお送りします。
部分間歇空調はどこまで省エネか?
「日本のような環境では断熱性をあまり高くしなくても部分間歇空調をすれば充分
省エネが可能だ」とお考えの方がいらっしゃいます。本州ではむしろこの考え方が普
通なのかもしれません。
しかし、間歇空調や部分空調をすることによってどれだけ省エネルギーが可能かを
きちんと科学的に示したものは殆ど見かけることがありません。
皆さんは、「夜中の寝ている時間や昼間外出している時間に暖房を切っていれば、
その時間に空調機が働いていない分だけは省エネになっているに違いない」とお考え
かもしれません。しかし、朝起きて、あるいは外出から帰って空調のスイッチを入れ
たら空調機は「強」で運転を始めます。一日中空調機のスイッチを入れ続けるときは
空調機からの出力は小さなものです。皆さんの家にあるエアコンを一日中付けておい
たら「強」で運転することはなく、もしかすると家のエアコンを1/3ほどに減らし
ても充分に空調できるうえに、スイッチを入れたり切ったりするときに比べて、電気
代もほとんど違わないかもしれません。
スイッチのON・OFFを繰り返すのと入れ放しにしたときとでどれくらい空調設
備の大きさと電気代に違いがあるかは建物の断熱性能、在宅時間、建物を建てた位置
など様々な要因によって異なります。
私は、部分間歇空調が当たり前と言われている中で、断熱性能を高めることと間歇
空調のそれぞれがどれだけ有効に働くかを解説する必要があると感じています。
以下はその試みです。先ず、田の字型平面の区画を持つ2階建ての建物を想定して
Q値を1.5、3.0、5.0、建物の構造をRC外断熱、RC内断熱、木造について、朝6
〜9時、夕17〜夜23時の一日9時間1区画だけを空調すると考えて家の各室の最
高・最低温度をグラフに示しました。
計算結果のグラフをyahooフォトに示しています。URLをクリックしてください。
メルマガ送信中に改行されていましたら、改行以下もコピー、ペーストしてくださ
い。
1室のみを暖房する場合のグラフ
http://photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/vwp?.dir=/876b&.src=ph&.dnm=60c3.jpg&.
view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/lst%3f%26.dir=/876b%
26.src=ph%26.view=t
このグラフでは室温が充分上がらないため、次に2区画を同じ時間帯で空調するも
のとして、各部屋の最高最低温度を比較しました。Q値5.0はあまりにも室温が低く
なるので、Q値は1.5、2.0、3.0で比較しています。
2階の並びあう2室を暖房する場合
http://photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/vwp?.dir=/876b&.src=ph&.dnm=93bd.jpg&.
view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/lst%3f%26.dir=/876b%
26.src=ph%26.view=t
1階の東南、2階の北西のような対角線上の2室を暖房する場合
http://photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/vwp?.dir=/876b&.src=ph&.dnm=fc5b.jpg&.
view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/lst%3f%26.dir=/876b%
26.src=ph%26.view=t
上の二つのケースのうちひとつについては部分連続空調したときの室温も計算しま
した。
2階の並びあう2室を連続暖房する場合
http://photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/vwp?.dir=/876b&.src=ph&.dnm=2f69.jpg&.
view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/lst%3f%26.dir=/876b%
26.src=ph%26.view=t
間歇空調ではQ値が小さく熱容量が大きいほど同じ位置の部屋の温度が高くなりま
す。Q値が等しければ温度が高いほど熱損失が大きくなるので消費エネルギーが大き
いことになります。
四番目の部分連続空調では熱容量が異なっても室温に違いがありません。
次に、Q値・断熱工法と暖房の仕方による空調負荷をグラフにしました。
http://photos.yahoo.co.jp/ph/kiyoh8034/vwp?.dir=/876b&.dnm=74b6.jpg&.src=ph&.
view=t
グラフで一番上の赤い線が平均気温5℃の日に全館連続空調したときの負荷(KW
H/日)です。
二番目の茶色の線は緑色の線(外断熱RCの対角線上の2室を間歇空調したときの
空調負荷)と並んでいますが、これは全タイプの2階の並んだ2室を24時間連続空
調したときの空調負荷です。
このグラフのX軸はQ値で、Y軸は空調負荷、凡例の線は色ごとに建物の熱容量と
暖房の仕方の違いを示しています。
間歇空調や部分空調によって室温が低くなる場所や時間が多いほど空調負荷が小さ
くなり、室温が低くなる場所や時間が少ないほど空調負荷が大きくなります。また極
めて当たり前のことですが、どんな建物で、どんな空調をしてもQ値の小さい建物ほ
ど空調負荷が小さくなります。
とりあえずグラフを書きましたが、Q値1.5のRC内断熱工法の建物や、Q値5.0
のRC外断熱工法の建物を造ることは現実的ではありません。
建物全体を空調するときはすべてにエネルギーが目的の部分を暖めるために使われ、
そのときの内外温度差に比例して屋外に向かって熱損失が起こります。小さな部分を
空調するときは、建物のほかの部分を暖めるためのエネルギーの割合が大きくなりま
す。
ですから、建物の床面積の1/4だけを空調しようとしても全館空調のときの1/
4のエネルギーでは目的の部分を暖めることはできません。目的以外の部分を暖める
ためにエネルギーが使われてしまうからです。
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サイトリニューアル情報
上の記事に関連して
http://www.sotodan-souken.com/spot_air_conditioning/
をアップしました。まだトップページからリンクできていません。
今回も配信が遅れました。申し訳ありません。
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第64号 (通算88号)小雪編 は 2007年11月19日に発行予定です。
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