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映画保存協会メールマガジン「メルマガFPS」


2008.05.30

映画保存協会『メルマガFPS』Vol.36


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│映│画│保│存│協│会│Film Preservation Society (FPS)│
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映画保存協会メールマガジン『メルマガFPS』 Vol.36
                         (2008.5.30)   
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□■─────────────【I N D E X】───────────■□

§1.【レポート】韓国映画資料院で「映画の里親」を紹介

§2.【けんこう蔵部通信 その7】GW中の活動を報告

§3.【ホームムービーの日に向けて・その5】
   名古屋でエルモ社を訪問&生演奏付き8ミリ上映会に参加

§4.【小型映画部通信:3】第3回映写機操作講習会を終えて

§5.【書評】井上ひさし著『ボローニャ紀行』を読んで(下)

§6.【ショートショート書評】第4回 『RURIKO』

§7.FPSからのお知らせ

§8.編集後記

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§1.【レポート】韓国映画資料院で「映画の里親」を紹介
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韓国映画資料院(KOFA)のリニューアルに際して、5月9日から25日
までKOFA祭が開催されました。

期間中の5月24日(土)の夜、KOFAシネマテークの中ホールにて、
《映画の里親》制度をご紹介させていただきました。
何しろ韓国といえば、映像文化事業全般に国からの厚い支援がある国。草の
根で映画保存活動という発想自体、新鮮に受け止めていただけたようです。
それにしても、KOFAの最新の映像アーカイヴ設備は圧巻です。皆さんも
ソウル観光の折に、ぜひ訪れてみてください。

さて、6月は東南アジア太平洋地域視聴覚アーカイヴ連合(SEAPAVA
A)マニラ会議です。引き続きアジアの映画保存に注目したいと思います。
(K)

韓国映画資料院(KOFA)
http://www.koreafilm.org/

東南アジア太平洋地域視聴覚アーカイヴ連合(SEAPAVAA)
http://www.seapavaa.org/

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§2.【けんこう蔵部通信 その7】GW中の活動を報告
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しとしと降る雨の中、駅から離れた細い路地を抜け、GW中に蔵を訪れてく
ださった数百名の皆さま、どうもありがとうございました。
蔵の印象はいかがでしたでしょうか。

4月29日の「D坂シネマ・アンコール 12時間映画だらけ」は、念のた
め60枚用意した一日通し券も完売!
絶妙のタイミングで続々届く数々の差し入れも、お客さまとともに完食。
そして5月3日の不忍ブックストリート《一箱古本市》も盛況でした。
この日以来、8ミリフィルム柄の湯呑み(1000円)と谷根千マグ(1500円)
を蔵で販売しております。ぜひご利用ください。
途中、小会の会員が天井の床を踏み抜いて、店主さんに多大なご迷惑をおか
けするというハプニングがありました。
心からお詫びいたします。申し訳ございませんでした。

さて、次回のちいさな上映会は7月19日(土)午後6時からです。
東京・文京区所蔵の16ミリフィルムを全部みるプロジェクトの3回目。
前回からホットコーヒーやビールの販売もはじめました。
皆さまのお越しをお待ちしております。

過去の調査結果はこちらの備忘録をご覧ください。
http://www.homemovieday.jp/smallgauge/

ところで、昨年の秋に蔵で開催したD坂シネマについて、枝川公一氏が『み
すず』2007年12月号で触れてくださいました。ぜひご一読ください。

「D坂シネマ」の夜が更けて
http://www.edagawakoichi.com/TOKYO/shintokyo/to-dzakashinema.html

【けんこう蔵部】
http://www.homemovieday.jp/kura/

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§3.【ホームムービーの日に向けて・その5】
   名古屋でエルモ社を訪問&生演奏付き8ミリ上映会に参加
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ホームムービーの日(HMD)2008
10月18日(土)、国内7会場で開催予定!
都内3会場、大阪2会場、名古屋、長野
http://www.homemovieday.jp/
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世界のHMD会場では今も中古8ミリ機材が活躍していますが、その代表的
なメーカーの一つがエルモ社です。
1921年に榊商会として名古屋に創業し、1927年には国産初の16ミ
リ映写機を製造、1933年に電気(Electricity)、光(Light)、機械
(Machine)、組織(Organization)の頭文字を合わせてエルモと改名し、戦
後の8ミリ・ブームを支えました。
現在は映画から遠のき、監視カメラなどの製造を行うこのエルモ社内には、
貴重な企業内アーカイヴがあります。
2008年4月某日、念願叶ってついにその「歴史館」を見学してきました。

「歴史館」には、戦前からのエルモ製品(映写機、カメラなど)が8ミリ、
9ミリ半、16ミリまで360点、ずらり並び、唖然とさせられます。
何と、これら展示機材はすべてメンテナンス済みで作動可能、取説も残され
ているとか。
残念ながら一般には公開されておらず、今回はマスコミ学会マルチメディア
研究部会の皆さまのおかげで入館させていただきました。
世界で愛される映写機を製造・販売してきた歴史がこうして誇り高く守られ
ている姿は、何とも感動的でした。

翌日は偶然にも同じく名古屋で、30年振りに上映される8ミリに生演奏が
加わるというイベントに参加しました。

ちょうどHMDを初開催した頃(5、6年前)だったでしょうか。女子大小
路のとあるジャズバーの店主(フリージャズのバイオリニストでもある)イ
トウカズヒト氏の「私が主演してる8ミリがあるよ」の何気ない一言が、事
の発端でした。常連客としては当然「みたい!」わけですが、すぐにという
わけにはいきませんでした。
フィルムは監督(ピアニスト/画家/詩人)である近藤利夫氏の元に大切に
保管されており、上映に際しては細かい指定があったからです。
忠実に上映するにはライブ形式にせねばなりません。さらに、上映にこぎ着
けるまでの高い障壁となるのは、「私のフィルムなんて見てもしょうがない
よ」という遠慮がちな一言であったりします。
そんなこんなで交渉は途絶え、時は過ぎ.......

昨年オープンした《SPACE LAC-S》にて、ついにその8ミリがお目
見えとなりました。
企画者G氏が名付けたイベント名は「passe avance」(eにアクサン)。イン
スペクションと映写を担当したのは、誇らしくもホームムービーの日(HM
D)名古屋会場の世話人でした。
上映途中のモーターのトラブルにも落ち着いて対応。さすが、HMDも5年
やってると貫禄がついてきます。
70年代から80年代初頭にかけての短編ばかり6本の内「無題」「太古」
「時間」「橋」の4本はインプロ生演奏付(ベース、ピアノ、バイオリン)、
「映像」はドビュッシー、「部屋」はE・ドルフィーの曲と共に。期待以上
に完成度の高い実験映像でした。

2004年に「冬の光景」という70年代の作品を持ち込んでくださったイ
ンスタレーション作家の栗本百合子さんとも、会場で再会し(前日にエルモ
社お会いした和波茂彦さんの「さようならお堀電車」合わせて、世界版DV
D「リビングルーム・シネマ」に収録されています)、近況報告に花が咲き
ました。
HMDのおかげで出会った方たちと、懐かしく再会する場所を得て、久々の
休日を贅沢に過ごしました。(K)

【株式会社エルモ社 歴史館】
http://www.elmo.co.jp/profile/rekishikan.html

【SPACE LAC-S】
http://spacelacs.mediacat-blog.jp/

【栗本百合子さんのサイト】
http://kurimotoy.nobody.jp/

《ホームムービーの日専用サイト》http://www.homemovieday.jp

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§4.【小型映画部通信:3】第3回映写機操作講習会を終えて
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2006年からFPSの春の恒例イベントになっている映写機操作講習会、
第3回を迎えた今年は4月28日(日)に開催しました。

今回は去年までと違うところがひとつあります。それは、8ミリ映写機の実
技をなくした点です。
昨年の講習会が終わったときに、スタッフで参加していた会員から、8ミリ
と16ミリ映写機があれば確かに両方の操作が習得できますが、そのことで
むしろ実技の内容が散漫になってしまうのではないかという意見が出ました。

確かに8ミリ映写機を触れる時間と16ミリのそれでは、大きな差ができて、
16ミリの実技が十分でなくなっていました。
そこで、今年からは16ミリの操作講習会に限定し、アカデミー文京から手
がけ映写機(ひとつひとつフィルムの通り道を手で開いてフィルムをかけ、
押さえていくタイプのもの)を2台お借りして、溝かけ映写機(溝に沿って
フィルムを通していくタイプのもの)2台の計4台でのぞむことにしました。

今年も講師は元日比谷図書館視聴覚担当の武田正先生にお願いし、午前に講
義、午後に実技という全体の流れは変えずに行いました。
その中で、午前中に手がけの映写機を使い、武田先生から丁寧にフィルムの
かけ方や操作の説明をしていただく時間が持てたために、休憩を挟んで午後
からすぐに実技に取り掛かることができました。

それでも実技の時間はやはりあっという間、もっと映写機に触れる時間が欲
しかったというご意見もアンケートにありました。
時間配分は毎回の課題です。また午後は1時〜4時半頃までほとんど立ちっ
ぱなしで実技だったために、椅子を置くなど、休憩を取れるような配慮も必
要だと思いました。

昨年に開催した後、「次回の講習会はいつですか」という問い合わせをこの
一年で多くいただき、昨年残念ながら定員オーバーでお断りした方にも参加
していただくことができました。
今年からはこのようなご意見も受けて、秋にもう一度開催する予定です。

また、これまでに映写機講習会を受講された方向け、奇数月の第3土曜日に
開催している「ちいさな上映会」をお借りして、実際に16ミリフィルムの
映写をしていただく「映写機講習会実践編」を行うことにしました。

初回開催日はは7月19日(土)18時からです。
ご参加希望の方はsmallgauge@filmpres.orgまでお問い合わせください。
(N)

【FPS小型映画部】 http://www.filmpres.org/smallgauge

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§5.【書評】井上ひさし著『ボローニャ紀行』を読んで(下)
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イタリアで映画保存を学んだ柴田幹太さんによる書評をお送りします。
今回は後半です。
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(前号より続く)
ボアリーニ氏との対話をもとにして、チネテカの歴史と映画保存、復元プロ
ジェクトに対する企業のメセナ活動への評価などについて記した章を結ぶに
あたって著者は、ボローニャが持つ「都市の創造性」に期待を寄せる。
「好きなことに夢中になっている人たち」が「地域の人たちの理解や資金援
助をエンジンにしながら」、自分たちが暮らす街を動かしていく。都市とい
う「パイ」をみんなで大きくして、みんなでおいしく味わう。例えばそんな
街のシネマテークには、日々、学生や子供たちが通い、映画を見ることだけ
でなく、きちんと評価すること、また映画を作ること、あるいは保存するこ
とを学ぶ(見て、きちんと評価して、さらには作ることが保存することだっ
たりもする)。
いずれは映画の世界や各種プロジェクトの担い手となって、都市をますます
活性化させる。次世代はそうした街の循環的な動きを目の当たりにして育ち、
さらに次の動きの呼び水となる。
こうした動きは各分野で連綿と受け継がれ、これらすべてが、文化的産業的
地産地消とも言うべき「都市の創造性」だ。

繰り返すが、本著では「映画の保存と修復の複合施設『チネテカ』」につい
て、あくまでボローニャについての関心ごとのひとつとして、また街が挙げ
た成果のひとつとして記している。
チネテカ以上に読者の好奇心をくすぐる章や話題もきっと見つかるだろう。
そして、それはまさに、この街ではチネテカを含む魅力の数々が絡み合って
街自体を活性化していることの、抜群の比喩だと言える。
すなわち、それぞれのトピックスが相互的に連関している『ボローニャ紀行』
は、マッジョーレ広場を中心にクモの巣のように広がるボローニャの縮図で
あり、また、ボローニャの人々が創造力のある都市生活の喜びを享受してい
るのと同じ重さで、読者はボローニャの魅力を追体験的に堪能し、そこから
得た動力、あるいはまさに「創造性」を、各々の活躍する世界にまで波及さ
せることが可能となるのだ。
どこまでも幅広い分野の人々に読まれることを願って止まない。

余談:ボアリーニ氏はボローニャ大学の教授でもあります。僕が参加した実
験映画の授業で未来派を取り上げられたときに、「ヴェロチター!(veloci
ta=速度)」と何度も叫んでいらっしゃった姿が印象的です。
普段はネクタイとジャケットがとっても素敵な、元気な紳士です。井上氏は
「天津甘栗」などと親愛を込めて形容してますが、確かにそう言われるとそ
う思えてくるから不思議です。
もしその井上氏が、銀座のど真ん中で「ヴィットリオ・ボアリーニ先生に会
ったんだ」と叫んでいたら、僕は間違いなく彼の手を取り、「ボアリーニ先
生の作ったシネマテークはすごいんだ!」と、ともに吠えるでしょう。
叫ぶことから始まるものも、きっとあるはずです。(おわり)
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柴田幹太(しばたかんた)

山形県出身、大阪府在住。2005年11月から、ボローニャ大学の文学哲
学部単科コースに登録。約2年間、チネテカ・ボローニャに通いつめる日々
を送る。チネテカの2007年度会員番号0001番を人生の喜びとする。
2008年3月、大阪大学(旧大阪外国語大学)大学院言語社会研究科修士
課程終了。現在、自称映画保存研究家。イタリアのお宝アーティスト発掘集
団「大阪ドーナッツクラブ」の(http://www.osakadoughnutsclub.com/inde
x.htm)で、シネマテークや映画監督ヴィットリオ・デ・セータについてのコ
ラムを担当(2008年4月10日連載終了)。

そのほかに、イタリアでの生活をぼちぼち綴ったブログ『Kanta Canta La Vi
ta』(http://forsecanto.exblog.jp/)がある。

『ボローニャ紀行』井上ひさし著、文藝春秋発行、2008年3月

※『ボローニャ紀行』はFPS資料室に所蔵はありません。ご了承ください。

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§6.【ショートショート書評】第4回 『RURIKO』
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今回紹介するのは現在でも映画から舞台まで、幅広く活躍する女優・浅丘ル
リ子を描いた本『RURIKO』です。
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いつだったか、浅丘ルリ子がカラーフィルムのテストに出た際のフィルムの
コマを目にした覚えがある。バンビのようにくりっとした大きな瞳は、当時、
多くの映画関係者に衝撃を与えたであろうと容易に想像できる魅惑を持って
いた。

日活時代は小林旭や石原裕次郎の相手役として、また『男はつらいよ』シリ
ーズでは永遠のマドンナ「リリー」として、現在も多くの日本人に愛される
女優である。
その浅丘ルリ子の生涯を林真理子が描いた。満州映画協会の会長、甘粕正彦
に見出されたという「美しい」子供時代から、日活入社後の俳優や監督らと
の恋、美空ひばりとの友情、石坂浩二との結婚まで赤裸々に語られている。

読後の印象は二つ。一つは浅丘ルリ子が持つのは美貌だけではなく、鋼の心
だという印象。もう一つはその鋼を作ったのは、甘粕正彦から「お嬢さんを
必ず、女優にしなさい」と告げられたという、満州国の官僚だった父の存在
が大きかったということだ。

テレビの登場で映画産業が斜陽になる中、小林旭は事業で失敗し、石原裕次
郎は自分のプロダクションを立ち上げ、荒波にもがき苦しむ。そして小林旭
との結婚に破れた美空ひばりも家族問題などでマスコミからパッシングを受
け、アルコールで体を壊し、夜な夜なルリ子に弱音の電話をかけてくる。

そうした中、ルリ子は自分の道を歩んでいく。だが彼女に機知や策略の影は
ない。ただ淡々と歩む。そこには彼女に自身が持つ美しさを気付かせ、満州
の混乱で得た冷静な目で彼女を成長させた父への思いがあった。

本書が「事実に基づくフィクション」であると頭でわかっていても、林真理
子の文章は確かに面白い。登場人物がほとんど亡くなった中で「ここまで書
いてもいいのか」という印象もあり、時々「?」と思う疑問点もいくつかあ
った。しかし、本書は厳密な映画史や人物史の本ではない。一人の女性が女
優という生き方を選び、よくしなる鋼のような心でその道を歩んだ。まさに
「映画を見るような」気持ちで読める一冊だ。

なお、本書は角川書店『野性時代』の連載をまとめたものである。(A)

【参考URL】
角川書店 紹介サイト
http://www.kadokawa.co.jp/book/bk_detail.php?pcd=200607000115

最強☆読書生活 林真理子「RURIKO」への思い
https://www.saidoku.com/Saidoku/Info.do?forward=F_CAMPAIGN_59

『RURIKO』単行本/出版社: 角川グループパブリッシング(2008/05)
※FPS資料室に所蔵はありません。

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§7.FPSからのお知らせ
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□■FPSゲストレクチャー Vol.6
「立体映画の世界-戦前のアナグリフ映画上映と最新3D技術解説 □■

フィルム・コレクターの三隅繁氏のコレクションによる貴重な作品の上映を
 昨年に続き今年も行います。

戦前のアナグリフ(赤青)方式による立体映画『Audioscopiks』シリーズの
8ミリ版・16ミリ版の上映と立体映画の歴史から、Real D、Dolby 3Dなど
最新の3D映写・撮影の解説を行います。
参加者 には赤青メガネも配布あります。

□上映作品:
『Audioscopiks』(1336)シリーズ2本
□解 説:三隅繁氏
□日 時:7月20日(日)午後5時より
□場 所:協和会の蔵
□参加費(予定) 一般 1,000円 学生800円 FPS会員700円 

※要予約。当日の上映に必要な赤青メガネの用意が必要ですので、お早目の
 ご予約をお願します。
※ご予約は info@filmpres.org までお願いします。

□■6月の事務所営業日□■

毎週日曜日、火曜日
時間:午前11時〜午後5時30分まで

□■寄付・寄贈のお願い□■

FPSでは引き続き16ミリ映写機を探しています。
動作状態などがわからなくても担当者が判断させていただきます。
寄付・寄贈という方がいらっしゃいましたら、ぜひご連絡ください。
メール:info@filmpres.org
TEL/FAX:03−3823−7633

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§8.編集後記
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石井克人監督の『山のあなた―徳市の恋』を観ました。オリジナルは清水宏
監督の『按摩と女』(1938)。リメイクではなく、脚本やショットも忠実に
再現した「完全カバー」という言葉が気になったからです。
山の中のひなびた温泉街で、東京から来た謎の女に主人公の按摩が淡い恋心
を抱くというストーリー。山の新緑や紫陽花の色など、オリジナルの白黒映
像では見られなかった色彩の美しさが印象的でした。

ただ、女が目の見えない主人公の前でわざと自らの所在を確かめさせようと
させる『按摩と女』の代表的なシーンは、温泉街の町並みをミニチュアで再
現し、それに人物を合成させたため、大きなスクリーンで見るとやはり人物
だけが浮き上がっているような違和感は否めず、その点が残念でした。

しかし、この映画の公開をきっかけに清水宏のDVDボックスが発売されるな
ど、昔の映画が再び脚光を浴びるのはいいことだと思います。
それにしても山の新緑に包まれた温泉。外に向かって開放された障子や、足
がすべりそうな磨きこまれた旅館の廊下、川のせせらぎなど、温泉にのんび
り浸かりたくなる気持ちの良い映画でした。(天野)

[お知らせ]
【コラム】UCLAで映画保存を学ぶ!は諸事情のためお休みします。

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  映画保存協会(FPS)
  発行元 :映画保存協会 Film Preservation Society 
  編集担当:天野園子
  Web    : http://www.filmpres.org/
  e-mail : info@filmpres.org
 -------------------------------------------------------------------
 ■ご意見・ご感想はinfo@filmpres.orgまでお願いいたします。

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