まぐまぐメルマガアーカイブ

感動マーケティング


2007.07.12

第39回 感動マーケティング 「心を打つ感動ドラマはロングセラーになる」


メルマガトップ(記事一覧)へ
| 最新号 |

第39回 感動マーケティング
「心を打つ感動ドラマはロングセラーになる」

                                       2007年7月12日
                    (株)商い創造研究所
                        松本大地
           (元丹青社SCマーケティング研究所長)

■2年前に開催された21世紀最初の国際博覧会「愛・地球博」。
“自然の叡智”をテーマに設定し、当初は自然や環境の地味な題材
で人が呼べるのかと危ぶまれていたが、結果185日間に2200
万人が訪れた大成功の博覧会であった。私も2度出掛けたが、今思
い返してみてもあの感動が蘇ってくるのが、「国際赤十字・赤新月
パビリオン」である。オープン当初は目立たない存在であったが、
来館した人々の口コミによって伝播し、しばらくしたらグローバル
・コモンのエリアでの最大人気パビリオンとなってしまった。詳し
くは、tansei.net19の愛・地球博視察ツアー記をご覧
頂きたいが、世界で起きている悲惨な現実、そしていかに命の大切
さを教えてくれたその映像メッセージは、人々の心に大きな感動を
もたらした。私の隣にいた若い女性は泣きながら、「長い時間並ん
だかいがあったね」と一緒にいた友達と話していた。“とかく今の
若い者は”と、いぶかしそうな視線を送る大人が多いが、どの時代
であっても、どの世代であっても感動を求める心は不変である。

■最近の新聞にて、SMAPの中井正広さんが主演で「私は貝にな
りたい」が映画化されるという記事を見た。この映画は昭和33年
に公開されたフランキー堺主演での戦争、そして東京裁判での非条
理な運命に巻き込まれた普通の理髪店主の物語である。召集された
主人公が、上官の命令で米兵捕虜の腕を刺したことで、戦後に絞首
刑の判決を受けたドラマ。最後に「もう人間なんていやだ。兵隊に
取られる事も無い。そうだ私は貝になりたい」と言葉を残した。小
さい頃、白黒画面でのテレビ放送見たことがあり、その記憶はずっ
と残っていた。それを再び目にしたのが、9年程前の夏、小田原高
校の文化祭に出掛け、教室で行われた高校生達が演じた劇が「私は
貝になりたい」であった。冷房も無い教室に暗幕を張り、大道具・
小道具も簡素な舞台装置ながら、真面目に真っ直ぐに心を打つ展開
に、観客は大粒の涙を流さずにはいられなかった。演じた彼らもフ
ィナーレは涙、涙の渦であった。何故、このシリアスな題材を選ん
だのか不思議であったが、クラスメートと一緒にこのテーマに取り
組み表現した彼らの青春が羨ましくもあった。きっと生涯の思い出
になっていることだろう。

■前述の国際赤十字の話に戻るが、この展示プロデューサーは丹青
社のコミュニケーションデザインセンター洪部長であった。実は丹
青社が係わったことを知らずに入館し、いったい誰がこのようなシ
ナリオ、デザインをやったのだろうかとパビリオンの人に聞いて初
めて知った次第であった。近くにはアメリカ館があって、オーディ
オアニマトロニクスのディズニーランド調のロボットが派手に演出
をしていたが、意外と人気はしぼんでいった。瞬時の驚きよりも、
心にロングセラーのメッセージを送り届けることは難しいが、それ
を表現することが、今の時代の要請なのだろう。しかし、愛知万博
の話になると、今だに国際赤十字館の話題になる。感動の大きさそ
して質が展示の世界にも問われてきている。

■感動マーケティング視点⇒1.バラエティーが氾濫する現在、世
代を超えて感動できる作品が希求されている。
2.SCにおいても、モノの豊かさでの施設提供から、環境共生、
人とのふれあい、コミュニケーションなどのココロの豊かさでの尺
度が、顧客満足度を押し上げる時代になってきた。

こちらをクリックしますと写真がご覧になれます。
http://www.tansei.net/kando/39/index.htm


メルマガトップ(記事一覧)へ
| 最新号 |

このページのURL
友達にメールで教える
まぐまぐアーカイブ検索

Web Services by Yahoo! JAPAN

ビジネス・キャリアランキングトップ
まぐまぐアーカイブトップ
sお問い合わせ
(C)まぐまぐ