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関西学院大学先端社会研究所メールマガジン


2008.04.12

●●関学先端研メールマガジン [ 第1号 ]  2008/4/12


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| 最新号 |

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       関西学院大学 先端社会研究所
       http://asr.kgu-jp.com/
       
       関学先端研メールマガジン

      □■第1号■■(2008/4/10) ■□

    
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 −目 次−

■ エッセイ(1) 「先端社会研究所開設にあたって」(荻野昌弘)
■ 先端社会研究所の開設について(再掲)
■ 終了した研究会・イベントの報告
 ・3/21 COE国際比較調査についてのワークショップ(古川彰、武田丈)
 ・3/25-26 The Second KGU-NIOD Work Shop (ラルフ・フッツェラール)
■ 今後の研究会・イベントの予定
 ・先端社会研究
■先端的な社会研究を考えるためのブックガイド(岩佐将志)
■ COEから先端社会研究所のホームページ切り替えについて
■ COEシンポジウム報告書・パンフレットの送付を希望されるかたへ(再掲)
■ 編集後記

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│  ■ エッセイ(1) 「先端社会研究所開設にあたって 」
└─────────────────────────────

 過去5年間、21世紀COEプログラムで培った研究教育の実績を継続し、さらに発展させ
て行くために、2008年4月、関西学院大学先端社会研究所が開設されました。先端研は、
社会学と社会福祉学のふたつの分野が共同で研究を進めて行く、世界でも希有な研究所に
なります。

 21世紀COEプログラムでは、「『人類の幸福に資する社会調査』の研究」というテー
マで、いかなる社会調査を目指すべきかについて、実際に調査を行いながら、研究を進
めてきました。そこで、行き着いたのが、「他者」の問題です。社会調査とは、「人」
に質問をして、情報を得るという一見単純に見える営みですが、実際に行ってみると、
さまざまな問題が生じます。特に、「人類の幸福に資する」という観点に立つと、誰に
も語ることができない苦しみを抱える人々に対して、調査しなければなりません。これ
らの人々は、調査者にとって、なかなか埋めることができない溝がある「他者」なので
す。

 ところで、お互いがお互いを他者として認識するような状況は、社会調査という特有の
状況に当てはまるのではなく、日常生活において、しばしば見られることです。この原因
を追求してみると、グローバリゼーションの問題に突き当たります。加速化する資本主義
経済の拡大と市場を管理する国民国家との間で生じる相克の中では、特定のカテゴリー
が、社会の中で恒常的に他者となるだけではなく、誰もがお互いに他者として遭遇するよ
うな状況が生まれやすくなるのです。それは、社会規範が通用しないような状況であり、
この点こそ、我々は調査しなければならないのです。

 これを、先端研究では、「他者問題の解明」と捉えています。いついかなる時に他者と
なるのか、また他者問題に遭遇したとき、どのように対応するべきなのかについて研究し
ようというのです。したがって、単に他者問題を解明するだけではなく、問題への具体的
な処方箋を考える、いわば研究と実践をつないでいく新たなタイプの研究所を目指してい
ます。そして、同様の問題意識を持つ研究者と協力して、他者問題に関する世界的ネット
ワークを作っていきたいと願っております。


荻野昌弘(関西学院大学先端社会研究所所長)



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│  ■ 先端社会研究所の開設について(再掲)
└─────────────────────────────

21世紀COEプログラム「『人類の幸福に資する社会調査』の研究」の成果を継続・発展
させて、2008年4月に先端社会研究所が開設されました。

先端社会研究所は、グローバル化によって引き起こされるさまざまな社会問題を「他者問
題」と捉え、調査研究しようとする社会学および社会福祉学の研究所です。その目的は、
次の4点です。

   * 1 他者をキーワードとした新たな知的枠組を構築し、世界に向けて発信する。
   * 2 1の研究に基づき、質的調査と量的調査の統合的データベースを構築する。
   * 3 独創的な研究を行う若手研究者を育成する。
   * 4 研究成果を社会に還元する実践的な知をめざし、市民との対話を通じた調査研
         究を行う(これをソーシャルサイエンスショップ、通称Sキューブと呼ぶ)。

先端的な社会調査研究の世界的拠点として、大学と社会との双方向の研究・情報交換、社
会調査に関するデータベースの構築、若手研究者育成などに取り組んでいきます。



┌────────────
│  ■ 終了した研究会・イベントの報告
└─────────────────────────────
21世紀COEプログラムが最終段階を迎えていた2008年3月、同プログラムの海外拠点および
国際共同研究機関との研究交流が相次いで実施されました。詳細は下記の通りです。これ
らの交流の成果は、先端社会研究所の活動に引き継がれてゆきます。



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COE国際比較調査についてのワークショップ
「調査における自己と他者―参加型調査と調査環境をめぐって―」

 日時: 3月21日(金) 14:00〜18:00
 場所: 関西学院大学上ケ原キャンパス 池内記念館 第1研究会室
 報告者:
   ジーナ・アレナス=ヤップ
     (アジアン・ソーシャル・インスティテュート、フィリピン)
   ドミニ・ファンゴン (外務省、フィリピン)
   アルニ・バジュラチャリャ (ネパール環境文化研究所、ネパール)
   ラクシュマン・シャヒ (同上)

 司会: 武田 丈、古川 彰 (ともに関西学院大学 COEサブ・リーダー(当時))
 

「ワークショップをふりかえって」

 21世紀COEプログラムの中で、それぞれ別個に行われてきたネパールとフィリピンで
の調査報告を、「現地の人が主体となって行う調査」というテーマで共同で行ったのが本
企画であった。フィリピンの場合は、日本人と結婚して子どもが出来て帰国した母子支援
のためのNPOとして活動しているグループの参加型調査、ネパールの場合はそこで暮らす
人々による自分たちの幸福についての調査である。

 一般的に、多くの調査や援助は外からやってきた人が調査し、援助し帰っていくが、今
回の両国でのプロジェクトはどちらも、外からやってきた私たちが調査をするのではな
く、そこに暮らしている人びと、もしくは自分たちが所属する集団に属する人が調査をす
るという方法をとった。つまり、当該の人々が調査能力をつけること、自助の方法を身に
つけることが、今回のネパールとフィリピンでは試みられたのである。

 今回のワークショップでは、こうした調査実践のなかで調査者が出会ったさまざまな調
査の困難と、その解決のために凝らされた工夫が報告された。


フィリピンからの報告:

 日本人男性との間に子どもを持つフィリピン女性の当事者団体における、組織改善のた
めの参加型リサーチ(PLA)を通して検証した、エンパワメントの過程についての報告。
報告者はプロジェクトに実際にかかわっており、その経験から、参加型リサーチにおける
調査者や調査対象者の立場=「自己と他者」についても話した。


ネパールからの報告:

 ネパールは多民族、多言語社会であるだけでなく、さらにそれらが多くのカーストに分
節されている。今回はその中のネワール人社会および個人の幸福観についての調査を実施
した調査グループの調査報告。民族、カースト、性などさまざまに分節化された社会での
幸福とは何かについて、またそれを調べるプロセスで出会った困難と共感について報告が
行われた。

 
 コメンテーターの結城史隆氏(白鴎大学)、松田素二氏(京都大学)の巧みな質問とコ
メントに引き出されながら、それぞれの調査プロセスで調査者や調査対象者の立場が微妙
に交錯し、新たな自己像、他者像が生成し、変容する経験によって、被調査者だけではな
く調査者自身もエンパワーされたことが共通して語られた。

 

古川彰(関西学院大学社会学研究科 教授)/
武田丈(関西学院大学人間福祉学部 准教授)

 

報告タイトル等、詳細情報は下記旧COE HPをご覧ください。
http://coe.kgu-jp.com/F1RMview.php?Q=408

 

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第2回 関西学院大学―オランダ戦争資料研究所国際共同ワークショップ

「戦後−現代社会と第二次世界大戦の影」
 (Postwar −Contemporary Societies and the Shadow of World War II)
 
 日時: 3月25日(火)、26日(水) 9:00〜17:00
 主催:関西学院大学21世紀COEプログラム
 共催:オランダ戦争資料研究所
 場所: 関西学院会館 翼の間


「ワークショップをふりかえって」

 The second KGU-NIOD Workshop, which focused on the birth of postwar societies, 
had two distinct objectives. On the one hand, it aimed to facilitate an 
exchange of research results in an interdisciplinary and international forum. 
On the other hand, it aimed to further substantiate the collaboration between 
both participating institutions. Both objectives have been successfully pursued 
in this workshop.

 From the perspective of research dissemination, the success of the workshop 
can be assessed in more or less conventional terms. Overall, the quality of 
papers was high and discussions were lively. Interestingly, the different 
backgrounds of the participants, in a group comprised mostly of historians, 
sociologists and anthropologists, proved an advantage rather than a hindrance. 
The methodological richness that resulted was one of the most appealing 
aspects of this particular meeting. Social, legal, economic and personal 
aspects of postwar life brought to the fore, and led to remarkable discussions 
between Dutch and Japanese scholars. 

 The second objective was, at the onset of the workshop, considerably less 
secure. Collaboration between both institutions had been instigated in 2005, 
and had achieved some considerable successes. But this had not yet led to an 
established, long-term program of collaboration. After this workshop, the 
process of formalizing the collaboration has been set in motion. For both of 
the participating institutions, this means an important step towards making 
good long-standing ambitions. 
 

(訳)

   戦後社会の誕生に焦点を当てた第2回関西学院大学―オランダ戦争資料研究所共同
ワークショップの目的は2つあった。第1に、学際的かつ国際的なフォーラムの中で互い
の研究成果の交換を促進することであった。第2に、双方の機関の更なる協力を具体化し
てゆくことであった。これらの目的は本ワークショップの中で見事に達成された。

 研究の公表という点から見ると、本ワークショップは学術発表に対する従来の評価の仕
方からしても成功だったと言えるだろう。全般に発表の質は高く、議論も活発に行われ
た。興味深いことに、参加者が主に歴史学、社会学、文化人類学といった異なる学問的素
地を持つ研究者によって構成されていたことは、障害になるどころか寧ろ利点となること
が明らかになった。その結果として見られた方法論上の多様さは、本会議で最も感銘を受
ける点の1つであった。戦後の生活のさまざまな側面、つまり社会的、法的、経済的、あ
るいは個人に関わる側面などが俎上に載せられ、オランダと日本の研究者の間で注目に値
する議論が繰り広げられた。

  第2の目的については、第1の目的に比べ、本ワークショップが始まった時点では達成
の可能性がかなり不確かなものであった。双方の機関の協力は2005年に開始され、ある程
度の成功を収めてきていた。しかしこのことが確立した、長期的な協力プログラムとなる
には至っていなかったのである。本ワークショップ終了後、この協力を公式なものとして
ゆく過程が出発した。このことは双方の機関にとって、互いに良好で長期的な大志を築い
てゆくための重要なステップとなることを意味している。


 
ラルフ・フッツェラール(関西学院大学先端社会研究所 専任研究員)

(訳:岩佐将志、関西学院大学先端社会研究所 専任研究員)

 

報告タイトル等、詳細情報は下記先端研 HPをご覧ください。
http://asr.kgu-jp.com/F1RMview.php?Q=4


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│  ■ 今後の研究会・イベントの予定
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 各情報は先端社会研究所ホームページ http://asr.kgu-jp.com/ にも掲載しています。
 問い合わせ先は、指定がなければ先端社会研究所事務室(社会学部3階、tel:0798-54-
 6085)です。

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「先端社会講義/研究 I―暴力と安全―」

グローバル化の影響が全地球規模で広がっていく今日の世界状勢のもとで、近代社会の誕
生以来なかば自明されていた思想・概念の有効性が疑念に曝されると同時に、現実社会に
おける様々な理念や制度も根本的な見直しを迫られている。こうした時代状況のもとで、
ミクロ/マクロにまたがる「暴力」をめぐる諸現象/事象が現代社会に現れている。それ
らを科学的に分析するとともに有効な対応策を講じることが、今日の社会科学に切に求め
られている。多様な形態における「暴力」として発露する社会問題は、従来からの暴力の
延長であると同時に、新たな形態/内容を呈してもいる。本講義では、社会学/社会福祉
学/社会地理学といった異なる学問領域の研究者による共同講義を通じて、現代を特徴づ
ける多様な暴力の実態について論じる。そのことを通して、今後必要とされる「安全」の
条件について考える。



各回のテーマなど、情報は随時更新します。
尚、都合により本講義の今後の開催場所は、前回ニュースレターで連絡した「E号館104」
ではなく、「社会学部棟3階 先端社会研究所セミナールーム」に変更になりました。参
加予定者の方はご注意ください。



場所:関西学院大学上ケ原キャンパス 社会学部棟3階 先端社会研究所セミナールーム
時間:春学期不定期土曜日 13:10〜16:20
 


4月12日(第2回・3回):戦後日本における暴力の風景

講師:荻野昌弘

講義概要:

敗戦後の日本社会は、(1)軍隊解体による旧軍用地を中心とした農地開拓(2)1960年代
に本格化する工業団地、住宅団地の造成(3)郊外型店舗による消費社会の進展などの空
間の再編成を通じて、変容してきた。こうした「空間の生産」(アンリ・ルフェーブル)
が、いかなるタイプの暴力を生み出しているのかについて、「風景」という観点から分析
していく。

 

4月19日(第4回・5回):暴力が引き起すトラウマへのケア

講師:池埜聡

講義概要:

「犯罪被害者と現代社会」をテーマに、犯罪被害者及び被害者遺族をめぐる心理社会的問
題について焦点を当てます。2004年12月犯罪被害者基本法が制定されて以降、犯罪被害者
支援の法的枠組みと支援プログラムが構築されてきました。一方、不可視化された現代社
会と被害者のクロスボーダーをめぐる軋轢は依然複雑かつ深刻な状況にあります。講義で
は、被害者の視点から犯罪の暴力性、安全、被害者の回復、再生という本質的意味を問い
直していきます。

 

4月26日(第6回・7回):ナショナリズムの暴力/監視社会の安全

担当者:阿部潔

講義概要:

グローバル化の影響が引き起す経済・社会的な格差の広がりとそれに起因する漠然とした
社会不安の広がりを背景として、現代日本社会では「ネット右翼」に代表される従来とは
異なる形態における「ナショナリズム」への希求や期待が高まってきている。他方で、
「治安の悪化」や「テロの脅威の高まり」が喧伝されるなかで「安全・安心=セキュリ
ティ」の確保が至上命名とされ、そのもとで不審者や不法外国人といった他者を排除する
監視強化の動きが強まっている。こうした社会状勢のもとで生まれつつある暴力/安全の
錯綜した関係について、日常生活次元での事例等を踏まえながら考えてゆく。

 

┌────────────
│  ■ 先端的な社会研究を考えるためのブックガイド
└─────────────────────────────
本コーナーでは毎回、新たな社会現象を取り扱った文献、斬新な視点が見られる文献な
ど、研究対象や視点に先端性が見られる社会科学系の文献を紹介してゆきます。

 
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Patrick D. Murphy and Marwan M. Kraidy (eds.) (2003) “Global Media Studies−  
  Ethnographic Perspectives”, (New York: Routledge)

 
  まず一見して、本書の本題と副題との奇妙な取り合わせに首を傾げる人は多いだろう。
そもそもの語義からして脱領域的な社会現象を探求することを志向する「グローバル・メ
ディア研究」と、特定の地域に暮らす人々の生活を仔細に観察、記述することを目指す
「エスノグラフィー」とが如何に結びつくのだろうか。

 この点に関して、本書に収められた16編の論文の著者たちのスタンスは一貫している。
それは文化をある閉じられた地域の内部で生成、維持される同質的な価値観や生活体系と
してではなく、その地域の外部から流入する人や情報との絶え間ない接触の過程で変容し
てゆくものと理解することである。編者の言葉を借りれば、「グローバリゼーションの時
代においては、厳格なエスノグラフィーは『ローカルであって同時にローカルなだけでは
ない』という逆説」を認識することが大切である。つまり、ある地域に暮らす人々の日常
生活の中にグローバル化の影響が如何に組み込まれ、彼ら/彼女らの固有の文化との間に
どのような関係性が生成しているのかを、研究者が文化生成の現場で人々と交流すること
を通じて考察してゆくことが必要だということになる。

  こうして研究者たち(多くはコミュニケーション系の学部で教鞭を取っている)が世界
各地に赴き、それぞれの地域で外来のメディアが受容されているありさまを考察していっ
た過程が本書の骨子を成している。この研究者たちはまず、自分が被調査者たちの姿を客
観的、中立的な立場から記述出来る存在ではないことを自覚している。またそれと同時
に、かつての文化人類学やポストコロニアル研究で議論されたような「表象する側/され
る側」の権力関係からだけでは、自らが現場で体験した調査者/被調査者の関係は捉えき
れないという認識を持っている。それは調査者たちの多くが自ら越境の体験を持つがゆえ
に、被調査者との交流は、自らと彼ら/彼女らがそれぞれに異なる形ではあれ、共にグ
ローバル化の影響下に身を置かざるを得ない存在であることを顕在化させる過程として立
ち現われるからである。

 例えばラ・パスティーナ論文では、ブラジル南部の都市出身で、現在はアメリカの大学
に勤務する研究者が、ブラジル北部の貧困地区で現地住民のメディア受容について調査を
行う様子が描かれる。調査の後、彼は被調査者に「これから家に帰って、調査したネイ
ティブのことを書くんだな」と言われ、同じ言語を話す同国民ではあっても自分は被調査
者にとって「ネイティブ」ではないと自覚する。こうした調査者と被調査者のやり取り
や、そこから生ずる調査者の自己認識は、グローバル/ナショナル/ローカルの各層の狭
間で時に矛盾する自己と向き合わねばならないグローバル化の時代という特殊な状況の中
で生起するものとして捉えられるであろう。
 
 人や情報の移動と、それに伴う調査過程の複雑性を視座に入れたエスノグラフィーの作
法を模索する本書の試みは、多分に論争的なものとならざるを得ないだろう。しかしなが
ら、先端的な社会状況を探求してゆこうという研究者たちの冒険心が、本書を知的刺激に
満ちたものとしている。

 

岩佐将志(関西学院大学 先端社会研究所 専任研究員)



┌──────────── 
│  ■ COEから先端社会研究所のホームページ切り替えについて
└───────────────────────────── 

4月1日よりポストCOEとして先端社会研究所が発足するに当たり、COEホームページのア
ドレス(http://coe.kgu-jp.com/)は、先端社会研究所ホームページ(http://asr.kgu-
jp.com/)へと切り替わりました。

ただしCOE HP上のコンテンツは、先端社会研究所 HPの中でリンクされ、閲覧できます。

先端社会研究所HPでは、進行中の研究内容や活動の最新情報を、より分かりやすく伝えて
いきます。ご期待ください。
 


┌────────────
│  ■ COEシンポジウム報告書・パンフレットの送付を希望されるかたへ(再掲)
└─────────────────────────────
COEプログラムのまとめとして、今年度に開催したCOE連続シンポジウム報告記録書と、
COEパンフレット「総括と展望 PERSPECTIVE」が完成しました。

この2冊について送付を希望されるかたは、件名「COE報告書希望」とし、下記の形式に
て 21coepr[at]kwansei.ac.jpまでメールをお送りください([at]を@に変更してくださ
い)。

4月20日(日)までにお申し込みいただきました方へ送付いたします。なお2冊以上ご希
望の場合は、先端社会研究所事務室(連絡先は本メルマガの最下段に掲載)までご相談
下さい。


----------
COE報告書・パンフレット 送付希望
お名前:
メールアドレス:
ご所属:
送付先:(〒   )
送付希望:COEシンポジウム報告記録書[要・不要]
COEパンフレット     [要・不要]
----------


■COEシンポジウム報告記録書
「大学院における社会調査教育はどうあるべきか」

2007年度に開催したCOEプログラム連続シンポジウム「大学院における社会調査教育はど
うあるべきか」の報告記録集。第1回〜第4回までの報告概要と、出席者からのコメント、
総括としての第4回シンポジウムの討論・フロアとの質疑応答の記録などを掲載。各回の
テーマをめぐり明らかになった、大学院での社会調査教育における課題への取り組みは、
COEプログラム終了後、「先端社会研究所」に引き継がれていく。


■COEパンフレット「総括と展望 PERSPECTIVE」

2003年度から2007年度の5年間にわたるCOEプログラムの研究活動の成果と、今後の
「先端社会研究所」での研究の方向性などを、高坂拠点リーダー、荻野事務局長の対談を
通して解説したパンフレット。


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┌────────────
│  ■ 編集後記
└─────────────────────────────
 先月までのCOEメールマガジンを引き継ぎ、先端研メールマガジンの編集担当者とな
りました。進行中の研究内容や活動の最新情報、ならびに21世紀COEの成果として発
表された研究について、分かりやすく伝えてゆくことを目指します。諸般の事情により、
当面は月1回の発行となりますが、よろしくお願いします。第2号は5月中旬発行の予定
です。


岩佐将志(関西学院大学 先端社会研究所 専任研究員)


 

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□発行 関西学院大学先端社会研究所

所長 荻野昌弘(関西学院大学大学院社会学研究科)
事務室 関西学院大学先端社会研究所事務室
〒662-8501 西宮市上ケ原一番町1-155
Tel:0798-54-6085   Fax:0798-54-6089
HP:http://asr.kgu-jp.com/
□メールアドレスの変更、その他のお問い合せ、配信停止の希望は
→ kgcoemm@gmail.com (担当 岡本)まで。

□尚,このメールマガジンの最初あるいは最後に挿入されている広告と
本研究所は一切関係がありません。
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