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「ちょっと一言」こころの栄養


2007.09.08

「ちょっと一言」何でも当たり前になってしまえば、ありがたみがなくなる


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     「ちょっと一言」 こころの栄養       2007/9/8
                               第86号
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■皆さん、こんにちは。
 
 いつもお読みいただきありがとうございます。  

 今日は「当たり前と、ありがたみ」についてお話しします。


■もう10年近く前のことですが、私が鉄道会社に勤めていたとき
 
 に、私の直属の上司であった役員さんがいつもこんなことを言っ

 ていました。

 「 鉄 道 の 常 識 は 世 間 の 非 常 識 」

 今は、鉄道の意識も変りそんなことはないのですが、当時は言われ

 てみればそのとおりでした。

■どういうことかといいますと、

 昔の鉄道には「お客様(当時は客といっていた)が乗ってくれるの

 は、当たり前、乗せてやっているんだ」という意識がありました。

 その役員さんは、 

 自分たちの給料は ”天の恵み” であって、あって当たり前。

 お客様に乗っていただかないと自分たちの給料はないとは、決し

 て考えない。

 世間では、こんなおかしなことはない。

 君たちは非常識だ。

 と言うのです。


■それで、その役員さんは、駅の改札やホームで毎日お客様に

 「ありがとうございます」

 と、お礼を言うように現場の社員に命令しました。

 私も毎朝ホームで、米搗きバッタのように会う人会う人に休む間

 もなく

 「おはようございます。ご利用ありがとうございます」

 と挨拶をしていたことを思い出します。


■なるほど、駅では昔はお客さまから直接お金をいただいていまし

 たが、本社ではそんな感覚はありません。

 
 自分たちの給料は毎月きっちりと入ってくる。


 給料が遅れたこともないし、減ったこともない。


 毎月給料をもらって当たり前。

 そうなると、ありがたみがなくなります。

 お客様から給料をいただいているありがたみが消えます。


■これは、最近不祥事が続く議員さん達にもいえることです。

 誰から給料をもらっているのか?

 当然、皆さんからです。

 皆さんの役にたつから、皆さんの税金から給料が支払われている

 のです。

 皆さんのためにならなければ、本来は給料は入ってこないはず。

 
 これが入ってきて当たり前になっている。

 だから自分のことだけを考える。
  
 

■さて、

□□□  今日の「ちょっと一言」です。  □□□

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【 何でも当たり前になってしまえば、ありがたみがなくなる 】
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■では、そのありがたみを感じるにはどうすればいいのでしょうか?

 答えは簡単です。

 当たり前を無くせばいいのです。


■人は、当たり前が無くなったときに、初めてありがたみに気が付

 くのです。

 給料が減ったとき

 病気になったとき

 親が亡くなったとき

 落選したとき・・・



■さて、いつものように、ここから私の学生時代の経験をモデルに
 脚色を加えた青春物語
 
   【うしのフットボール】です。

 今回は86回目です。参考のために85回目も掲載しておきます。
  
 決して、フットボールの技術指導ではありません。

 田舎で若者がフットボール部を作って、僅か2年で関西大会出場
 を果たした物語です。

 (脚色を加えていますので、登場人物等は架空のものです)

■この物語の中にも生き方のヒントが、たくさんでてきます。
 がまんして読み続けてください。
 
 ではどうぞ。

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      【 うしのフットボール 】 第86回
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【 前回分 】

  うしは、慎重にボールの頭を地面にたたきつけるように蹴った。

 ボールは斜め前方に大きくバウンドしながら転がりだした。

 そのボールを三木高校の連中は必死に追いかけた。

 もう少しで大将がボールに追いつく。

 しかし、あと一歩のところで無常にも、市立西宮の選手がこの

 ボールを抑えた。

 奇跡は2度起こらなかった。

 敵陣45ヤードから市立西宮の攻撃となった。

 だが、市立西宮も有効な攻撃ができず、レフェリーの笛で試合

 終了となった。

 21対21、引き分けである。

 その場で、1週間後の再試合が決定された。

 関西大会まで時間がなかったからである。

 
 1週間はすぐに過ぎ、再試合の日がやってきた。

 市立西宮高校とは、春から数えて3回目の試合である。

 いつものようにフィールドに整列して両校の挨拶が始まった。

 対面した三木高校の連中は、相手の人数が少なくなっているの
 
 に気がついた。

 (なんか人数が減ったみたい)

 皆そう思った。

 試合が始まったが、いつものねずみはいなかった。

 かわりにボールを持って走っていたのは、いままでに見たこと

 のないランニングバックだった。

 前半は両校とも様子見模様で0対0に終わった。


【 86回 】
 
 後半開始。

 三木高校の攻撃が回ってきたところで、ハドルの中でダッコが

 いった。

 「もう引き分けは許されん。そろそろ、全開するで」

 「ロングパスで先制する。左プロビアで、フランカーの45度

  からコーナーや。ぜん、フランカーにはいってえな。カウン

  ト・ツー、ブレイク」


 「フォー・フォー、フォー・フォー、レディ、セット、ダウン、

  ワン、ツー」

 ダッコは、ボールを受けると同時にその場でボールを投げるふ

 りをした。

 ぜんは、45度クイックのコースをたどるように斜め右に走り

 こんだ。

 守備のコーナーバックはぜんについて中にはいってきた。

 そして、コーナーバックがぜんの先回りをしようと前にでた瞬

 間、ぜんはくるりと向きを変えて外側へ走り出した。

 絶妙のタイミング。

 いままでの努力を無駄にしてたまるか。

 そんな気持ちを表しているかのように、ぜんが小さなからだで、

 足をフル回転させて独走している。

 すでに後ろに下がって、ボールを投げる体勢になっていたダッ

 コは、それを見とどけるとすばやく斜め前方にボールを投げ上
 
 げた。

 ダッコの投げたボールは、大きな弧をえがき、やがて大きく伸

 ばしたぜんの手のなかにスッポリと納まった。

 ぜんはスピードを緩めることなく、そのまま走りこんでタッチ

 ダウン。

 その後は、これに勢いづいた三木高校の攻撃は止まらず、結果

 的には、28対0の大差で勝った。

 市立西宮は、引き分け後、まだ1週間も受験勉強を放棄するこ

 とにがまんできずに、3年生は全員引退していたのである。

 
 ついに、関西大会。創部から2年での快挙である。




  (次回に続く)

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 最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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