ロジスティクス・キーワード〜なるほど物流効率化 |
2007.08.13
ロジスティクス・キーワード〜なるほど物流効率化 Vol.055【再考、3PLサービス】
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■■■ ロジスティクス・キーワード〜 なるほど物流効率化
■■■ No.055 再考、3PLサービス
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先週はろじはなの配信ができず、誠に申し訳ありませんでした。
一足早くのお盆休みのようになってしまいました。
今年のお盆はメーカーさんの中でも出勤の企業さんが多いようです。
特に自動車関連。また、盆明けに残業体制を敷く会社も多いようです。
新潟中越地震の影響と思いますが、ご苦労様です。また、被災地の皆様
も心よりお見舞い申し上げます。
暑い日が続きますが、頑張っていきましょう。
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<今週の気になるニュース>
〜もっとも、ロジスティクス事業に対する認識は国際インテグレーターで
あっても企業によって大きく違う。(中略)
ロジスティクス部門に「将来性あり」とするのは、ドイツポスト傘下の
DHLだ。
その対極にあるのがフェデックスで「低収入の3PL事業は魅力なし」
と言い切っている。その中間がUPSで、ロジスティクス部門としてUPS
サプライチェーン・ソリューションズを持っているものの、対象はスペア
パーツなど、エクスプレス貨物の獲得にプラスになる案件を中心としている。
(出典:LOGI-BIZ 2007年8月号 ケーススタディ 「TNT」)
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☆資本家の認識は「3PLは儲からない」
日本ではいまや3PLが出来ないものは物流企業にあらず・・・とまでは
言わないですが、大半の物流企業が3PL案件を獲得しようと躍起になって
います。
しかし、世界を股にかけて活躍する国際インテグレーターの多くは、実は
「3PLは儲からない」という共通認識ができつつあるようなのです。
ここでいくつか用語の解説をすると、「インテグレーター」とは様々な
輸送モード(トラック、船、鉄道、飛行機など)のうち、特に飛行機を
使い、国際物流を展開する物流企業のことで、フォワーダーと並び、その
ネットワークの規模と、企画運営力に差があると言われています。
インテグレーターは特定のお客様に独自の物流サービスを提供する「ロジス
ティクス」という事業と、自社が持つマルチモードの輸送インフラの提供を
中心にすえている「エクスプレス」という事業に大別されます。
それぞれの営業利益率はTNTを例に取ると、エクスプレス事業が6.9%、
ロジスティクス部門は2.2%と、大差をつけており、他の国際インテグレー
ターもほぼ同様の傾向があります。
今回、TNTはロジスティクス部門を他社に売却し、エクスプレスと郵便
事業(TNTはオランダの郵政省を前身とする民営企業です。)に注力特化
することを表明しました。
こうした動きに資本家は好感し、大手国際インテグレーターの中で最も株価
上昇率が高くなり、2005年比で+67.8%も株価が上昇したのです。
同じ期間でフェデックスは+30.30%、ドイツポスト(+DHL)は+19.5%、
UPSは+8.16%という状況を見ると、投資家から見た3PLは「儲からない
事業」と捉えられているようです。
☆3PLは「契約の更新時に必ず料金の値下げを求められる」
今回、TNTがロジスティクス部門の売却に動いた理由として、同社の戦略
担当部長はこう指摘しています
「ロジスティクス事業では荷主企業に特化したサービスを提供するために、
荷主はすべての料金を把握している。契約の更新時には必ず料金の値下げ
を求められる。さらに一つ一つの企業に特化した事業であるために、スケール
メリットによるコストダウンを実現することも難しい」と指摘しています。
実際にロジスティクスでの収益を追求しようと思えば、突き詰めれば「業態
特化」に進まざるを得ず、荷主から見れば「競合他社の荷物と一緒に物流を
する、という話しにならざるを得ません。
日本のように中小企業が特定地域にたくさんあるわけではないEU諸国では、
業態に特化する、という選択肢がとりづらいこともあるのでしょう。
そうなるとより規模のメリットが出やすい輸送への特化は必然であり、郵便
という古い輸送モードから、サービスの付加価値が高いエクスプレスへの
転換も必然性を帯びてきます。市場が成長すれば物量の移動も増えること
から、一つの企業にしがみつくよりも、自社の得意なエリアで量的なメリットを
追求したほうがいい、という考え、物流の勝ちパターンは、洋の東西を問わず
一緒ということでしょう。
また、TNTはヨーロッパでの知名度は非常に高い企業ですが、世界の他地域
にあまり出て行かないことも有名です。
最大の市場の北米についても「すでにフェデックス、UPSなどが密度の高い
サービス網を引いている中で、当社が進出して莫大な投資をするメリットが
見出しにくい。南米やアジアを攻めるのが得策と判断している。」との見解です。
これも日本人には理解し易い理屈で、果敢に攻めているドイツポストが苦戦
しているのを見ても、心情的に納得しやすいところです。
☆日本の3PLはどうだろう?
日本国内において、3PLは現在花盛りです。なんとか事業として成算の取れる
形にしよう、と躍起となっている状況ですが、以前からお伝えしている通り、
弊社の見解としては、「実輸送を持ち、エリア、業態いずれかに特化した物流
企業が最終的に勝ち残る」というシナリオがますます有力になってきていると
感じます。
自社の成長はエリアの経済力、もしくは特化する業態の成長性にシンクロしや
すくなりますが、業態に特化した上でエリアを拡大することは、国内市場におい
ては無理のない展開プランです。
業態特化の差別化要素に倉庫内業務が絡む、という読みですが、倉庫につ
いては立地のような不動産的な価値以外に選択される理由が相当少なくなる
ことでしょう。
昔は呪文のように、「3PL」ができる企業が強い、もしくは3PLに任せるのが
ベターだ、という意識だったのが、だんだんサービスメニューとしての「3PL」と
いう、分相応の見方が定着してきたと言うことなのだと思います。
世界的に3PLというサービスの実像が見えてきたことで、提供する側の物流
企業が、トータルで、ということも勿論、ひとつひとつのサービスでもしっかりと
儲かる、個別原価の管理など、物流企業経営の高度化が今後急がれる状況
に大きくシフトしてくるように感じた記事でした。
■─<3.Logi-SPからのお知らせ>─────────────────■
ホームページの刷新作業に入ります。
ずるずると、漫然と運営してきましたが、気合をいれて頑張ります。
引き続き、物流にお困りの荷主企業様、物流企業様、サービスは内々で
進化しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせ下さい。
なにとぞよろしくお願いいたします。
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