ロジスティクス・キーワード〜なるほど物流効率化 |
2008.05.03
ロジスティクス・キーワード〜なるほど物流効率化 No.071【日本の現場生産性が低い理由】
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■■■ ロジスティクス・キーワード〜 なるほど物流効率化
■■■ No.071 日本の現場生産性が低い理由
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今年はゴールデンウィークも飛び石になった上に、やっぱり暫定税率は元
通り「暫定続行」となり、街の人出もごくごく普通の平日の趣です。
私はといえば3日連続で某企業の物流センターにて「物流ABC」をやって
おりました。
久しぶりに「足が棒になる」ほど長時間の調査をしました。疲れた・・・。
でもうちは、「仕事測る君」という機械を使って調査分析しますのでそれ
でもだいぶ楽にデータ取りできますが、いわゆる従来型の物流ABCを
やっている現場は本当にかわいそうです。
従来型で調査分析している現場の方はお気軽にお問い合わせください。
機械だけでも売ってます。
物流ABC http://logi-sp.com/flamenu/flamenu03.html#01-2
さて、本日は日本の物流現場の生産性のお話を。どうぞ!
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◇◇◇ 5月号のLOGI-BIZにご注目!
◇◇◇ 当社との共同調査による特集「これが日本の物流現場だ」が掲載
◇◇◇ されました!詳しくはこちらへ!
◇◇◇ http://www.logi-biz.com/
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<今週の気になるニュース>
日本の製造業は世界トップクラスと常に称賛されているが、国内総生産の
7割を占めるサービス産業については、常に欧米と比較しては批判されっ
ぱなしだ。米国はおろか、古臭い欧州でさえかなりの効率性を実現したの
に比べると、日本のサービス産業は非効率そのものだ、とよく言われる。
・・・しかしこうした分析には問題がある。たとえば日本の運輸システム
は米国に比べて3割も効率性が悪いと結論するような以前のOECD政策勧告
を読めば、何かが怪しいと感づくだろう。常識的に考えて両国を比べれば、
旅客輸送システムは日本の方がはるかに優れていると分かるはずだ。日本
では連日、何千万もの乗客が適正価格で移動している。たとえば東京〜大阪
間の新幹線は連日約300本も運行していて、552キロの距離を2時間半で移動。
そして
遅延は通常、秒単位にとどまっている。・・・
この分析手法は明らかにどこかが間違っている。
(フィナンシャル・タイムズ 東京支局長デビッド・ピリング
”日本は硬直的かもしれない しかし非効率ではない”2008年4月23日初出
http://news.goo.ne.jp/article/ft/business/ft-20080430-01.html )
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☆日本初!の物流現場生産性調査の結果は
すでに皆さんは今月号のLOGI-BIZをご覧頂けましたでしょうか?題して
「これが日本の物流現場だ」。ライノス・パブリケーションズと弊社で調査をした
結果が詳細にデータとして載っています。
これまでは「日本の物流コスト」と「日通短観」しかなかった物流に関するデー
タを、初めてあらわしたということで勝手に社内では盛り上がってます。
私たちが10年来コンサルをしていて、いつも聞かれる素朴な疑問−。
「うちの現場って、どうですかね?他と比べて。」
「他社ではどんな風に効率化して、何%ぐらい改善効果が出てるんですか?」
「マテハンを入れたって、たいして効率なんて上がらないよ」
「在庫がすべての物流非効率の元凶だ!」
などなど、自分たちなりには経験則として答えてきたさまざまな疑問に関する
回答のほとんどがこの本で知ることができます。
それは経験則でも憶測でもなく、今の物流現場の実態です。
詳しくは本文を見てもらうこととして、この調査はぜひ今後もライフワークとして
続けて、「anan」のSEX特集ぐらいの話題を振りまけるように・・・なりたいもの
です。
☆「標準」「指標」「データ」の重要性
今回の調査でわかったことは、業界の常識などあてにならない、ということ
でした。最も物流の世界ではポピュラーな「在庫が多い現場は非効率な現場」
という常識も、実はそうではなかった。
そして、「品質とコストは反比例する」という事実−。
かなり調査した私たちも衝撃でした。
そして、ライノスさんもこのデータを掲載するにあたり、様々な情報を調べて
くださり、アメリカにはこのような生産性調査をきちんと継続的にやっている
大学機関もある、日本にもこのような調査を継続的にする機関がないといけ
ない、調査項目も国際比較ができるレベルまで持っていかなくては、などなど
使命感に燃えておりました。
経済活動である以上、当然のことながらその活動は定量的に示せることが
必要ですし、サービスを受けるお客様も、どれぐらいが標準で、何を拠り所に
サービスを選ぶか、といった指標が必要なはずです。
それらをこれから作っていくために、この一歩は重要なはず。
☆海外の人も比較やデータのおかしさを指摘している
と思っていたら、海外の方も日本の生産性の国際比較について寄稿している
のを偶然発見しました。それが今回の記事です。
ぜひ全文を読んで欲しいのですが、かいつまんでいうと、こういう趣旨です。
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・日本のサービス業の生産性は諸外国とくらべて低い、という統計があるが、
実際に日本のサービスを体験した人間から見れば明らかに分析がおかしい。
・それは比較のための指標が悪いのであって、データは実態を示していない。
一橋大学経済研究所の深尾京司教授も、生産性のようなデータは国際比較
が難しいと述べており、各種の事例を紹介している。
・では日本の生産性は高いのか、というと単純にそうではない。確かに日本人
は諸外国と比べて個々人のスキルは高いが、職種間の壁が日本では高く、
容易に自分のキャリアにあった仕事につくことが外国より難しいことが、本来
伸びるべき生産性を抑えている。
・特に顕著な事例として、情報通信技術についてのたとえを出している。
米国企業は新しいコンピューター・プログラムにあわせて仕事の仕方を変える。
そして多くの場合、これに合わせて人員を削減する。しかしこれに対して日本
企業は、既存の仕事慣習や従業員数に合わせたプログラムの開発を求める。
また、極端に国内市場に参入する外資に対して排他的だ。
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☆日本ならではの指標を作り上げよう
つまり、日本は個々人のスキルは高いが、現場のルールや社会の仕組みが
制度的に生産性の向上を押さえている、ということになります。
まさに物流現場もそう。それは物流ABCをやれば一発でわかります。
すごいスピードで仕事の処理をこなすかと思えば、自分の持ち分の仕事が
終われば堂々と現場で歓談をしながら仕事の指示待ちをするスタッフ。
「だって、言われたこと以外するな、と言われているので。」
正社員のする仕事、パートあるバイトのする仕事。違う場所での仕事も、
臨機応変な対応はしなくていい、と止められる。こんな指示が下手なリー
ダーがきちんと采配できていないためにめちゃめちゃコストのかかる現場
にしてしまっていることが往々にしてあります。
権限移譲がしっかりされていて、自分が次すべき仕事がわかっているスタッフ
で運営されている現場は強いです。今回の調査でも、生産性上位20%の
「ベストインクラス」の現場生産性は全体平均の3倍に達している企業も
ありました。
今後もこのような調査やデータをもって、現場の効率化に対して、様々な
アプローチをしていきたいです。なにとぞよろしくお願いいたします。
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