2007.09.29
日本玩具博物館ニューズレター18号
日本玩具博物館ニューズレター18号
(2007年10月号)
実りの秋です。今年も10月7日(日)どんぐりごま大会を開催します。昨年は、
子どもの部で当館から第一位入賞者が出ました。次代を担う子どもたちに伝え
たい自然の遊びを、大会を通して伝承するとともに、自然の大切さと親しみを醸
成する目的で、兵庫県立フラワーセンターが本部となり開催し、今年で19回目を
迎えます。
秋冬の特別展「世界のクリスマス」展が10月20日(土)から始まります。恒例
となった当館のクリスマス展は、クリスマス飾りを通して世界各地のクリスマス
風景を描き、この行事の意味を探る試みです。本年は、<クリスマスの造形>と
<世界クリスマス紀行>とテーマを二つにわけ、新収蔵資料も紹介します。展示解
説会もありますので、ご期待ください。
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目 次
今月のおもちゃ
館外展示のご案内
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四日市祭・大入道の玩具 (大正期/昭和30年代)
日本玩具博物館のある播州には秋祭の季節が到来しました。かつて、祭日の露
店では、山車、屋台、神輿(みこし)、獅子頭、天狗やおかめ・火男(ひょっとこ)
の面など、地域の祭礼にちなんだ玩具が売られました。それらを買ってもらった
子どもたちは、祭が終わった後も、その様子をまねて遊び、夢の余韻を楽しみま
した。1号館では現在、『おもちゃで綴る日本の祭』と題する企画展を開催中で
す。展示品の中に、四日市の「大入道」という素朴な祭礼玩具があり、来館者の
目を引いているものがあるのでご紹介しましょう。
三重県の四日市祭(8月第一土曜)には、地面から9mもある「大入道」の人形山
車が登場します。大入道は、舌を出して目をむき、眉毛を動かしながら、町を練
る日本の最大のからくり人形で、明治3(1870)年に鯨の髭を使った仕掛けによって、
ぐーんと首が伸びるようになったそうです。起源をたどると、江戸時代後期、村
々に狸の怪異があって、狸除けに作られたものといい、文化2(1805)年に名古屋
在住の人形師竹田寿三郎、藤吉父子の手になるものと伝わっています。第二次世
界大戦によって町は焼失しましたが、山車部分以外の大入道は疎開していたため
に、戦火をまぬがれ、昭和26年に復活、今に続いています。
http://www.japan-toy-museum.org/news.html
写真は、その大入道の仕掛けを玩具化したものです。左側は紙製石版刷りの玩
具で、2本の胴串がついています。1本を持って、片方の串を上下に動かすと、坊
主頭の大入道の目が黒目から赤目、青目(金目)と変わり、舌を出したりひっこめ
たり、首が伸びたり縮んだり…、素朴ながらに、山車の特徴をよくとらえた玩
具です。服部家が今も製作を続けており、四日市市のじばさんビル内の土産物店
などで手に入ります。
この玩具を見ると、筆者などは、子ども時代に読んだ『べろ出しチョンマ』(
斉藤隆介作)の主人公を思いおこします。父親が年貢軽減を幕府に願い出た罰と
して、一家全員が磔刑に処されてしまいます。12歳の長松は3歳の妹を怖がらせ
まいと自分の眉を八の字に下げ、舌を出しておかしな顔をつくり、笑わせると、
そのまま、槍で突かれて死しんでしまうという哀しい物語です。狸の怪異を驚か
した大入道とはかけ離れたお話ですが、この玩具の可笑しみの中に漂うやさしさ
と斉藤氏の描く長松の心はある意味、通じているのかもしれないと思ったりしま
す。
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☆当館の資料を豊岡市(兵庫県)と高崎市(群馬県)でご覧いただけます。
■平成19年9月13日(木)〜12月4日(火)
モンゴル博物館企画展
「世界の鳥〜その色と形〜」
http://www3.city.toyooka.lg.jp/monpaku/index.html
「鳥」という生き物を思い浮かべるとき、何を連想しますか?
青い空、緑の森、平和、幸福…。古代から人々は鳥と深いつながりをもっていま
した。
今回の企画展では、世界の鳥の造形の中から厳選された約300点を、地域、種類、
形態別に展示し、紹介します。
■平成19年10月27日(土)〜12月10日(月)
群馬県立日本絹の里第40回特別展
暮らしの中のちりめん遊び
http://www.japan-toy-museum.org/kinunosato2007.html
日本絹の里は、繭や生糸に関する資料や絹製品などの展示、染織体験などによ
り、絹の素晴らしさと絹文化の大切さを発信する群馬県立の施設です。招聘を受
け、絹の本場でのちりめん細工展です。
今回の特別展では、江戸・明治の作品を中心に、当館収蔵のちりめん細工約400
点を展示し、ちりめん細工の歴史やその多様さを紹介します。
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日本玩具博物館利用案内
開館 午前10時〜午後5時
休館 水曜日
入館料 大人500円 学生400円 こども200円
(団体20名以上は2割引、100名以上は3割引となります)
交通 JR播但線香呂駅から徒歩13分
播但有料道路船津ランプから車で5分
詳細地図
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.54.15.451&el=134.44.52.979&la=1&fi=1&pref
=%ca%bc%b8%cb&kind=%bd%bb%bd%ea&skey=%c9%b1%cf%a9%bb%d4%b9%e1%bb%fb%c4%ae%
c3%e6%bf%ce%cc%ee671-3&sc=4
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発行元のホームページ: http://www.japan-toy-museum.org
メール配信解除:http://www.japan-toy-museum.org/news.html
発行: 日本玩具博物館
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発行しています。 http://www.mag2.com/ (マガジンID: 0000196092)
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