2008.06.21
瀬戸だより 107号 「天水皿nは今‥‥」という話
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瀬戸だより 〜せとものについて話しませんか〜
107号 「天水皿nは今‥‥」という話
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先週、土曜日に発生した岩手・宮城内陸地震で被害にあわれ
た皆さんに心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と平
穏な日常が戻る事をお祈りいたします。
今回は瀬戸にあるとても大きなお皿の話です。
天水皿n(てんすいざらえぬじょう)という名前を記憶され
ている方もいらっしゃると思います。また、始めて聞くという
方もいらっしゃるでしょう。これは2005年の愛・地球博瀬
戸会場の 入り口近くにあった直径30mもある巨大な皿のこ
とです。
瀬戸物の故郷・瀬戸の会場にふさわしいモニュメントを!と
いうことで作られたものです。市民からの寄付も募られ、私も
組合を通じて何千円か寄付した記憶がありますね。寄付すると
その記念に15cmほどの天水皿nの皿をいただけました。
この大皿30mもあるということでどのようにして焼いたの
だろう‥‥って思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
本体はコンクリート製となっています。その表面に日本全国の、
そして世界各地の窯業産地から集められた皿やワークショップ
で子どもたちが描いた皿など3万枚もの皿が貼り付けられてい
ます(その皿を集める費用だけでもかなりかかっていると当時
聞きました‥)。天水皿nの裏面にはモザイクタイルで四神
(青龍・白虎・朱雀・玄武)も描かれています。モニュメント
のデザインは日比野克彦さん、総合プロデュースは黒川紀章さ
ん(この天水皿nのネーミングも黒川紀章さんということです)
となっています。
万博会期中も離れたテラスのようなところから眺める形でし
た。いったい世界から集められた皿はどんなものなのか、皿に
登って一枚一枚見て見たいと思うのは私だけではないでしょう。
安全上からこれからも登ることはできないでしょうね。残念!
万博のメイン会場は長久手でしたので、万博に来ても瀬戸会
場までは足を運べなかったという方も多かったと思います。巨
大な割に見ていただく機会は少ない地味な存在だったかもしれ
ませんね。
現在、この周辺は天水皿nを除いて万博関係の建物などは何
も残っていません。天水皿nの前にあった万博の燃料電池バス
の発着場、瀬戸会場のゲート、瀬戸会場の市民パビリオンなど
すべて草の生えた空き地になっています。すぐ近くは住宅地で
すのでちょっと不思議な風景になっています。万博瀬戸会場に
行った方なら今の風景は想像はつかないでしょうね。
ずーっと奥の方にあった瀬戸愛知県館などはもうすでにあい
ち海上の森センターとしてオープンしていますので、この天水
皿n周辺だけが取り残されている感じがします。これから万博
の記念公園になるという予定で現在工事が始まったところです。
長久手会場がモリコロパークとして休日には多くの人の集まる
記念公園として人気スポットになっていることを思うと完全に
出遅れたという感じです。こういうところが瀬戸らしいといえ
ば瀬戸らしい‥‥。
久しぶりにこの天水皿nの下まで行ってきました。この巨大
モニュメント、存在が地味なせいなのか、天水皿nという名前
がなかなか馴染めなかったせいなのか、すぐ前に今ある瀬戸市
のコミュニティバスのバス停が「万博大皿前」となっているの
が、なんとなく笑えました。
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