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だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜


2008.04.11

週刊『だれでもハズレは観たくない』第87号


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劇場公開中の新作・話題作からレンタル中の隠れた名作・おすすめ作品まで、
日本映画・アジア映画・洋画とジャンルにとらわれません。
1万本の映画の中から、とっておきをご紹介!!

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◇ 週刊「だれでもハズレは観たくない〜幅広く新旧映画紹介〜」 
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◇              第87号 2008.4.11               
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◇              主宰 slow             
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●はじめに●

新年度を迎え、何事も初心に戻って取り組みたいものですね。
経験と情熱、どちらが大事とはいえませんが、
常に学び続けることこそ、その両立になるのでしょう。
忙しいときこそいろんなものを吸収すること。
そういう積極性を意識しています。
さまざまな創作に触れるのも、これまたキャパを広げてくれます。
いまは本屋大賞1位に輝いた伊坂幸太郎さんの「ゴールデンスランバー」と
「ジョジョ」シリーズの「スティール・ボール・ラン」
(ジャイロ・ツェペリがイカしてます!!)を平行して読んでます。


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『クローバーフィールド HAKAISHA』


予告編からして明らかに酔いそうな映像でしたが、「警告」を出してまで
アトラクション感覚にこだわった本作、どれほどの衝撃を与えてくれるのか、
ただただ興味本位で観てみました。

NYに突如現れた巨大モンスターと人を襲う虫のようなものたち。
マンハッタンは破壊と混乱にまみれ、人々はただ逃げ惑う。
全編通して、一般人の手持ちカメラの記録した映像のみで展開します。

しょっぱなから手持ちカメラのブレやら動きがかなり激しく、正視していられません。
というか、正直この作品に、人物関係の把握はそれほど重要なことでは
ないですね。最初のパーティーシーンのもろもろの会話は、薄目をあけて
字幕だけ追ってました。
そして、突然の衝撃。自由の女神の顔が降ってきたと思ったら、軍隊が
出動し、NYはいきなりの戦火。あとはもう、ひたすら逃げるのみ。

よくある戦争モノと違うのは、登場人物たちが一切戦おうとしない点。
『宇宙戦争』のような展開とも違います。
『アイアムレジェンド』とも異なり、あくまで市井の人々の視点だけを
通して描かれていきます。
倒壊寸前のビルへ怪我をした友人を助けにいくあたりは、この一般市民たちも
かなり勇気がありますが、だからといって彼らにハッピーエンドを期待しても
いけません。この映画はあくまで、

“一般人の撮影した手持ちカメラの記録映像”

というスタンスで作られています。
それ以上でも以下でもありません。
突然モンスターに襲われることはあっても、
そのモンスターに立ち向かう物語ではありません。
ある意味、パニックモノ、戦争モノを徹底して脇役の視点で刻んだといって
いいかもしれません。
カメラが揺れてぶれて動き回ってなにを映しているかわからないシーンが
ほとんどですが、それは上記のことをあらかじめ承知して観るしかありません。

胸のすく結末を期待してはいけません。

家族や恋人と観にいくのも避けたほうがよいでしょう。

エンドロールは突然やってきます。

モンスターの生まれたわけや背景など探ろうとしてはいけません。


それにしても、アトラクションムービーっていうのは、
遊園地のコースターのように、恐怖の先にエクスタシーや爽快感が
訪れるものだと考えていましたが、
この作品にそういうものはまったくありませんでした。
だからせめて、作品紹介で「アトラクションムービー」と呼ぶのは
やめてほしかったですね。
わたしはこの映画を「不条理体感型ホラー」と名づけます。

ああ、『うた魂♪』で癒されましょう。





週刊『だれでもハズレは観たくない』
主宰 slow


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