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モナカ先生の日本語教師日記(オーストラリア)


2006.10.14

こんなことがありました


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1.はじめに
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みなさん、こんにちは。
モナカ寅次郎こと、野中恒宏です。
今回もここオーストラリアはマウントアイザより最新の話題を
お届けします。

今回はオーストラリアの最新の裏教員事情とでもいうべき情報です。


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2.映画カサブランカのように。。。。
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突然ですが、みなさんは映画『カサブランカ』をごらんになったことがありますか?
映画好きの人であれば、必ずといっていいほどベスト10の上位にいれる映画で
しょう。

この映画の冒頭は世界大戦中に自由の国アメリカを目指して、
アフリカのカサブランカを脱出したい人々の生き様が冒頭に描かれています。

毎日、空を見上げて飛行機を見ては、「明日こそは私があの飛行機に」と
決意をあらたにするわけです。

なぜ、こんなことを書いたかというと、ここマウントアイザは地図でごらんに
なればおわかりかと思いますが、クイーンズランド州のかなり奥まったところ
にある僻地(こちらではアウトバックと呼ばれています)で、ここからどこか
他の大きな町、ブリスベンやケアンズやゴールドコーストにいつかは引っ越したい
と思っている人が大勢いるからです。「カサブランカ」ほどではありませんが、
上空を飛ぶ飛行機を見つめて、「いつかはきっとここを出てやるぞ」と決意する人
がいても不思議ではありません。

しかし、ご心配なく。ここもそれなりに人気のある町で、年に一度は
オーストラリア最大のロデオ大会が行われ、多くの観光客を集める町でも
あります。また、ここの鉱山で一儲けしようと思ってくる人も多い町でも
あります。バスや電車などの交通機関がない、日曜に開いている店が少ない、
などの不便さはありますが、私はここの田舎ライフかなり気に入っています。
何よりも生徒たちが日本文化にすごく興味を持っており、日本語を熱心に
学んでくれます。

ちょっと話がそれましたが、私のいいたいことは、ここを離れて早くブリス
ベンやゴールドコーストなどに帰りたいと思っている人、特にそういう教員
が多いという事実です。

実は、クイーンズランド州の教育省の決まりで、初任の教員は遠隔地での勤務が
要請され、そこで原則的に3年勤務してから自分の行きたい町で教えるという制度
があるのです。3年勤務して申請しなくてもいいのですが、申請すればブリスベン
だろうが、ケアンズだろうが申請に基づいて教えたい地域や町の学校を教育省よ
り紹介してもらえるというわけです。

しかし、今年はちょっと異変が起きています。
こんなことは以前にはありませんでした。

つまり、なにが起こったかというと、ここでの3年間の勤務を終えて、
来年はブリスベンに戻りたい、と申請していた教員の多くが新しい勤
務校を紹介してもらえなかったのです。

つまり、ブリスベンに家があるものの、3年間たったら帰ってこようと思っていた
ところ、帰れなくなってしまったというわけです。

つまり、新しい学校を紹介してもらえなかった教員は、ここに残るか、あるいは、
とにかくブリスベンに引っ越してバイトをして食いつなぐかの選択肢しか
ないわけです。

これって、ちょっとひどいと思いません?

教育省が約束を守らず、自分の地元に戻ることができず、そのため、
自分の人生設計を変更せざるを得ない。。。。。。

私の友人などは、来年ブリスベンに引っ越すことを見越して家まで
購入してしまっており、その新しい家の不動産屋との契約では今年の
末までに引っ越さなければならないのに。。。。といってなげいてお
りました。

では、なぜこんなことが起こったのでしょうか?

それは、現在の政府が発行した新しい法律によるところが大きい
といわれています。

どんな法律かというと、まあ、いろいろな条項があるので全ては紹介しきれ
ませんが、関連したところにしぼていえば、雇用者(学校でいえば校長)に
これまで以上に強い採用・解雇の権限が与えられるのです。つまり、
これまで以上にカンタンに教員の首(特に臨時採用の教員)が切れてしまう
というものです。

ブリスベンの学校では、最近、多くの新卒の教員(臨時採用)を雇っており、
それゆえ、校長の裁量で容易に契約期間を延長したり、解雇したりできるように
なってきているわけです。そして、教育省はこうした状況を認めているのです。

しかし、これは、さきほどの教育省の決まりに照らし合わせてもおかしいわけで、
つまり、初任者はブリスベンではなく遠隔地で初年度の勤務をすることが必要
なのですが、彼ら彼女らは遠隔地に行くことなく、自分の地元の学校に勤務
しているわけです。

つまり、本来は、(1)遠隔地で3年間勤務し身分を臨時から常勤(正式採用)に
グレードアップ、(2)3年後以降に自分の希望地域に移動して常勤教師として勤務
というのが普通の流れだったのですが、最近(といっても今年からのようですが)
(1’)地元の学校で臨時教員として採用して、(2)同じ学校で契約延長か
解雇が決まる、というものになってしまっているのです。

来週にでも、教職員組合は緊急の会議を開くことになっています。

マウントアイザで居心地がいい私にとっては深刻ではありませんが、もとからブリス
ベンに家や家族がある人にとっては、洒落にならない状況です。

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3.お知らせ
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4.おわりに
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冒頭で紹介した映画「カサブランカ」では、状況がどんなに厳しくても
自分の力で夢を実現しようとする人々の力強さも描かれています。

ぜひ、今回新しい学校を紹介してもらえなかった教員たちには、
どんなに状況が困難であっても、「カサブランカ」で人々が示した
勇気と団結と行動力で、道を切り開いていってほしいと思っています。


それでは、また。
遠くオーストラリアの空より
モナカ寅次郎


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