2008.04.04
インドネシア雑感記第2弾 Vol.8
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インドネシア雑感記 第2弾 : 希多 いくと
Vol.8 2008.4.4(毎週金曜夜配信)
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インドネシアの自然、土地、食べ物、生活、社会などを、エッセイ風の雑感記
として、メルマガにて紹介します。当国の理解に役立てれば幸いです。
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皆さん、こんばんは。
今日は《2.日本にて(東京にて)、から2.3.》をお送りします。
■2.3.日本語は世界の共通語となり得るか 2003.05.13
外国人同士が日本語で会話をしている、それもなかなか流暢に。このような
珍妙な現象が、ぼくの料理店では日常茶飯事として見られます。
パートのタイ人奥様とインドネシア人の妻が、毎日日本語でコミュニケート
する。奥で聞いているとなかなかおもしろく、吹き出しそうになることもしょ
っちゅうあります。
なぜ日本語なのか。それは「日本語が二人の共通語」だからなのです。
エスニック店のお客様には当然外国人も多く、フィリピン・シンガポール・
スリランカ・中国などなどいろいろな国の人が来ます。
妻が英語を話せれば、共通語は英語となる可能性も高いのですが、そういう
わけでもないようです。この店では英語を話せるタイ人奥様も、英語の堪能な
他の外国人とも日本語で話しているからです。
多摩市在住の外国人は国際結婚が多く、日本語をボランティアの教室で教わ
っています。自然みんなの会話は日本語となり、日常でも日本語を話して生活
しているのです。
だからと言って、「日本語が世界の共通語・標準語になり得るか」というと
はなはだ疑問ですね。
日本語は極めてあいまいな言語、だから覚えるのも教えるのも大変である、
というのがぼくの見解です。
ここで、日本語の利点・欠点を列記してみます。
1.日本語の利点
・何があるかと考えるのですが、まるで思いつきません。曖昧さが利点と言
えないこともないのかな。
2.日本語の欠点
・主語があいまい、あまり主語を明確に表現しない。主語がないのは未完成
な言語ではないか。
・否定の表現が非常にわかりづらい。先の利点で述べた「曖昧さが利点と言
えないこともない」という二重否定や、「〜であることはない」というように
最後のフレーズで簡単に意味がひっくり返る。
・英語の語順と逆であることや、否定が最後に入る点で英語を知る人には非
常に覚えづらい言語である。
・さらには中国人以外は漢字に馴染みがなく、画数の多いものなど覚えるの
が苦痛である。
・同音異義語がとても多く、一つの単語に一つの意味が対応している言語の
人にはとても難解である。
とまあ以上がぼくの考える日本語の特徴です。皆さんはいかがでしょうか。
このような欠点だらけの日本語は、世界共通語とはなり得ない、というのが
ぼくの早々の結論です。
先に述べたような日本語が共通語となるのは、日本で生活している外国人同
士で、共通語が英語でない場合。
また、流暢に英語をあやつれる人たち以外では、相互の会話は日本語になる、
というのがささやかな原則かと思われます。
そして重要なのが、「日本で暮らしているからなるべく日本語で話したい」
という前向きな姿勢です。これを見逃してはいけないでしょう。
この姿勢は、海外で暮らしている日本人にも当てはめることができます。
異国の地にある日本人は、なるべく日本人ばかり集まって日本語で生活してい
ることが多いのではないか。現地の言葉は、必要最低限のことしか話さない人
も見受けられます。
海外で暮らす日本人は、このような生活態度では真に現地に溶け込むことも
できず、うわべだけの海外生活になりかねません。
ごく短い旅行では積極的に現地語にトライする人が多いと思います。また、
そうしないと旅行の楽しみも半減してしまうでしょう。
海外生活組は「日本語を捨て、現地語で話す」という精神が必要ですね。大
いに「日本に暮らして一途に日本語で生活している外国人」をみならう気持ち
を持ちたいものです。
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【後記】
日本語についてはいろいろな見解はあるでしょうが、漢字の効用は大変なも
のですね。本文の当時にはわかりませんでしたが、漢字が視覚に飛び込んでく
る威力というものは日本語の超利点だと思います。
英語など一つ一つを追わないとわからない文字とは根本的に違う言語なので
しょう。戦後の一時期ローマ字運動が起こったようですが、我々は漢字を絶対
に忘れてはいけないと思います。
ところで、主語を立てない日本語は決して未完成ではないようです。
「日本語は客観的な言語ではない。『私は〜を無くした』ではなく『〜が無く
なった』と表わす気持ちの底には、自分の意志や力を超えた自然の支配が働い
て、そうした現象が起こったのだ。……自分と下界とをはっきり区別して、外
の現象を自分の目に映った事象として述べる言語である」
「いちいち文に主語を立てると極めて自己主張の意識が表面化するので、日本
語が、いや日本人が、自己を売り込まず万事控えめなのである(森田良行:日
本語をみがく小辞典〈動詞篇〉」
という見解に最近ぶつかりました。
なるほど、これでは未完成どころか立派な完成品としての日本語感というも
のを初めて認識した次第です。
では、また来週をお楽しみに。
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