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インドネシア雑感記


2008.05.16

インドネシア雑感記第2弾 Vol.14


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  インドネシア雑感記 第2弾 : 希多 いくと
     Vol.14  2008.5.16(毎週金曜夜配信)
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インドネシアの自然、土地、食べ物、生活、社会などを、エッセイ風の雑感記
として、メルマガにて紹介します。当国の理解に役立てれば幸いです。
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皆さん、こんばんは。
今日は《2.日本にて(東京にて)、から2.9.》をお送りします。


■2.9.地震予知の可能性が見えてきた  2003.09.23

 2003年9月20日、午後の関東一円を震度4の地震が襲いました。これ
だけならいつもよりちょっと強いくらいにしか感じないかもしれません。
 が、この地震に先駆けて9月16〜17日+−2日という日時をもって大地
震が発生すると予知していた人物がいるのです。八ケ岳の南麓、大泉町私設天
文台の所長串田嘉男氏です。

 そういえば9月も上旬の頃でしょうか。
「今月中頃に大地震が発生してたくさんの人が死んじゃう」
と学校の生徒たちが噂している、ということを子供たちから聞いていました。
 そんな馬鹿な、誰がでたらめを流したんだろうか、と思いながら聞き流して
いたのです。
 ところが今日(23日)の朝のフジテレビに、この人物が生出演で登場しま
した。

 これが噂の張本人か、などと思いながらなんとはなしにTVを見つめている
と、「地震はFM電波から予知した」なんてまだ冗談ともつかないことを言う。
 その人物は、これまでも今年中に発生した地震をその日時や規模を含めてこ
とごとく予知していた、と話し出しました。
 今までなぜ噂にもならなかったかというと、公表は避けていたとのこと。そ
してその予知はほとんど的中していた、と断言したのです。

 ここでぼくもようやく腰をのりだし、テレビの前に釘付けになりました。さ
らに番組は続きます。
「地震の発生する地域一帯に、何らかの原因によりその上空にFM電波を反射
する層ができる。そのFM電波の異常は、グラフにまるで地震のような振動
(振幅はほぼ同じ程度である)が現れ、その何日か後に地震が発生している」
というのです。
「地震の発生過程からいって岩石の破壊が伴う現象だから、地震予知は絶対に
できない!」…なんて、どこかの大先生が画面の脇で声を荒げています。
 ぼくも一応地質学を学び専門にしているので、とても興味のある話題です。

 FM電波:電磁波と地震に何らかの相関関係がある、なんて地震学者や地質
学者、さらに地球物理学者などは想像だにしなかったと思います。
 そこに、天文学者がFM電波の異常の後地震が発生していると言う。偶然の、
いやあの阪神大震災があったおかげで、たまたま気づいたようです。
 これが事実だとすれば(ほぼ事実らしい)、地震の予知が可能ということに
なります。
 ぼくも地震の前には何らかの予兆があるだろうと漫然と考えていたので、電
磁波への影響の可能性は否定できないでしょう。
 頭の堅い大先生は、本人のすぐ横で躍起になって否定していたのですが…。

 現在では、ほぼ地震発生とFM電波の乱れにはほぼ相関があり、これからは
発生日時・場所や規模を想定する確率を高める段階にあるとのこと。充分に期
待できるかもしれません。
 地震の予知が発生の1日前でも良いのです。さらにもっと前なら、突然襲っ
てくる地震への身構えも充分にできるでしょう。
 予知により失われるはずの尊い命や、人災をも防げる可能性が高くなります。
地震予知の確立は、動物と違って本能が退化した人類の希望です。

 インドネシアでも92年12月12日、フローレス島マウメレ沖でM7.5
の地震が発生し、沖合のバビ島という小さな島が壊滅しました。「ヤシの木よ
り高い津波」に呑まれたようです。
 たぶんTVの映像で見たかと思いますが、それこそ島ひとつの全家屋が津波
で跡形もなく消えてしまったのです。
 その年は1月から5月にかけて2ケ月ほどバリ島に調査に行っていました。
バリ島辺りも時々地震がありますから、大きな揺れを感じた時は早めに海岸か
らは離れた方が賢明なのでしょう。

 さて、今回の地震予知法ですが、今までにやってきた東海大地震への地殻変
動の測定など、無に帰するかもしれません。それまでの変位量がわかれば、地
震の空白域がわかるのでしょうが…。
 しかし、人類の切実なる願いは「予知」です。すなわち、いつ・どこで・ど
の程度の地震が発生するかを前もって知ることにあります。
 今まで予知は全く確立されていませんから、古い頭もより新しい現象・事実
を素直に認め、官民こぞって共に研究する価値が高いと感じた番組でした。

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【後記】
 その後、串田氏のHPはいつともなく閉鎖されてしまいました。これからが
本番という時に、とても残念です。
 Wikipediaの情報を見ると、予報に関して脅迫めいた電話があったり、ある団
体が不当に利用したりと、いうことが理由のようです。

 心ない様々な人たちの影響から公開できなくなり、研究の幅も狭まってしま
ったのは甚だ残念ですね。串田氏は今も研究を続けていますが、いつの日にか
地震予知(予報)が現実となるよう祈っています。

 表題で予知していたわけでありませんが、今週初め中国の内陸部にM7.9の
大地震が発生してしまいました。阪神大震災の30倍の規模とか。
 今日で丸4日、いまだに瓦礫の下で助けを待っている多くの人々がいます。
日本からの援助部隊も加わり、ひとりでも多く救出されるのを祈るだけです。

 インドネシアでも2004年12月にM8.9のスマトラ沖地震が発生し、
アチェや遠く離れたプーケット他にも多くの犠牲者が出ました。
 また、2006年5月にジョグジャカルタを襲ったM6.3の地震も、記憶
に新しいところです。

 地震の予知は遠からず可能になるでしょう。100%でなくてもいい。前も
ってある程度身構えられたら、被害も最小限に食い止められます。
 今回の四川大地震も事前に予知されていたとの情報があります。中国の担当
部署が全く相手にしなかったというのが本当なら、とても悲しいことですね。

 では、来週からの「インドネシア・スマトラにて」をお楽しみに。

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